2023/01/26 13:36

公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。

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平岡あみ(那覇文化芸術劇場なはーと 企画制作)

学生のとき、東京から沖縄にきて「cocoon」(2015年)をみたのが、私にとってのマームとジプシーとの出会いでした。制作の林香菜さんと前年に沖縄で知り合い、どうしても沖縄でこの作品を上演したいのだと、奔走している姿がかっこよくて、観にいったのでした。舞台上の俳優の激しさと、観客席の緊張感にもみくちゃにされた感覚を覚えています。しばらく時があいて、開館したばかりの那覇の劇場でふたたびマームとジプシーに出会い、「Light house」の劇場制作を担当することになりました。
当初は沖縄での滞在制作を想定したプロジェクトでしたが、コロナ渦で予定通りには動けず。しかし、自由に移動ができない中での創作を、ネガティブな側面だけで捉えたくないという藤田さんは、オンラインでの取材やワークショップを重ねて、すごい勢いで創作を進めていきました。
「Light house」には、沖縄という土地にながれる、水や時間、音などが描かれています。とうぜん、沖縄と東京では聞こえてくる感想が全く違い、その差異が作品をより多層的に面白くしていると感じました。コロナ渦で見ることが叶わなかった人はもちろん、世界のあちらこちらに住む人が「Light house」と「cocoon」をみて、どんな思いが届くのか。かえってくるのか。とても楽しみにしています。

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平岡あみさんは、「Light house」で企画・制作をご担当いただきました。

那覇文化芸術劇場なはーとのこけら落としシリーズとして企画依頼をいただいた「Light house」。

公演の1年以上前から企画は動いており、タイトルも決まっていない立ち上げの際、スーツケースにたくさんの沖縄にまつわる本を詰めて池袋にあるマームとジプシーの事務所まで何度も来てくださいました。

私たちが、沖縄に滞在してリサーチをしたいと申し出ると、下調べのもと、とてもフレキシブルに動いていくださり、沖縄の水というヒントに出会ったのも平岡さんのおかげです。

こういう方と話がしたい、こういう場所に行ってみたい、とこちらの出す要望に対しても「調べてみます」「やってみましょう」と興味を持って取り組んでくださり、作品をつくる過程の努力を惜しまない彼女の存在は、とても心強いものがありました。

作品が出来上がる以前の段階で、劇場の方とこんなに濃密な時間を過ごすのは初めてのことで、私たちにとって劇場の制作さんというよりは、沖縄で演劇の活動に力を注がれている同志のような存在です。沖縄の新しい景色に出会えたのはまぎれもなく平岡さんのおかげだと感じています。



※こちらもぜひご覧ください。

『Light house』関係者鼎談 vol.2
平岡あみ(那覇文化芸術劇場なはーと 企画制作)×鳥井由美子(出演者・制作)×藤田貴大