この白菜。「翠玉白菜」といって、宝石を白菜の形に彫った超貴重なものらしい。展示されている台湾の故宮博物院ではお土産になるほど大人気の彫刻なんです。台湾旅行に行った方なら必ず見たことありますよね。だって、台湾のどの旅行ガイドにも、必ず行って見るようにと書かれているのですから。
写真は、私が、台湾に肉まん研究旅行に行った3年前に撮影したもので、確かに彫刻技術が優れた作品であることはわかるのですが、なんでこんなに特別扱いされているのか?何故必見なのか?そもそもなんで白菜なのか?とい疑問がありました。
でもそれは、私が中国の文化をよく知らないからだと気付いたのは、点心マイスター協会の小林会長から、中国の方の白菜に対する特別な思いを教えて頂いて、やっと理解ができました。
じつは本場中国では、餃子に白菜を好んで入れるのは、白菜は「パイッァイ」と発音され、「百財」と同じ発音で、とても縁起のいい食べ物だからなんです。
日本で年越しで、必ずそばを食べるのは、そばを食べると縁起が良いからです。諸説ありますが、「ツルツルカメカメ」の鶴亀だったり、昔、砂金を選別する時にそば粉を使っていたので金を集めるに由来するなどです。
中国でも同様に、年越しには、家族が集まって、子の刻に交わりながら食べるものが、餃子なのです。そして、縁起のいい白菜が入っているのは極々当たり前のことなんですね!!
なるほど!!餃子の語源まで理解できて深く納得ができました。この餃子を食べながら、こんな話があったことを、皆さんで話して盛り上がっていただけたら幸いです。