3年前に亡くなった地元を愛してやまなかった母が建設中の防潮堤のそばを通るたびに
「守られていると言うよりも牢獄にでも閉じ込められているようだ」
と嘆いておりました。
今は人の住んでいない場所にまで高く高く聳え立ち、誰を守る為の物なのか
我々には理解できないまま、できてしまったからにはもうどうする事も出来ない、と諦めの気持ちでおりました。
そんな時雄勝で滞在制作展を開いていた鷹之介さんに、好奇心旺盛で新し物好きな父がその作品を見て心を動かされ なぜかおやつにでもと、豊作だったさつま芋をせっせと差し入れしていたようでした。
その後、父に誘われ実家まで足を運んでくれた鷹之介さんと髙橋窓太郎さんのお二人と電話で直接話すことができ、東京で初めてお会いする事となりました。
その際に今回のプロジェクトのことも詳しく伺い、お二人とそのお仲間たちの構想に感銘を受け、更にそれを実行する行動力に驚かされております。
地元出身でありながら諦め切った我々には希望の光を与えてくれる夢のようなプロジェクトです。
さつまいもから始まった不思議なご縁ですが、ぜひ応援したいと思います!
雄勝町出身(東京在住)の姉妹 阿部美恵 阿部富美子