報告の順番が前後してしまいましたが、このクラファンをはじめた当日、7月16日に、札幌の北18条駅のそばにある新刊書店「Seesaw Books」にてチャリティ雑誌販売会を開催しました。
わたしの家には、夫が所有していた雑誌が長い間そのままになっていました。どれも捨てられてしまうはずのものだったのですが、Seesaw Booksの神さんに声をかけてもらい販売することに。バイク関連雑誌やムック、音楽関係の雑誌など、なんと45年分、500冊以上を運びました!
神さんは、わたしたちと同じようにシェルターを運営されていまして、その活動を通じて出会いました。
一律100円で、当日売れたのは120冊。12000円全額、わたしたちのシェルターの活動に充てます。捨てられるはずだったものが、必要とする人の手に届いて、なんとも不思議な気持ちです。
一緒に会場に来ていたあったらいいねメンバーが、当日の感想を寄せてくれました。
郡山さん
千代さんがクラウドファンディングに挑戦するきっかけとなったのは、Seesaw Booksの神さんと知り合い、札幌市にあるアンタップドホステルでの活動とクラファン先輩のお話を聞いてから。その話で共感できたのは、生活支援の居住者と本屋で働く若者が一緒に楽しめる空間になっていることでした。
帯広の風來逢笑のクラファンをスタートする時に、Seesaw Booksで何か楽しいことをしたいと思い実現しました。入り口と中庭のスペースを借りて、千代さんの夫の秘蔵のバイクと音楽の古本売りをしました。ほぼ投げ銭状態でしたが、神さんを知る札幌の方々が訪れ楽しいひと時を過ごしました。
書店で本を選んでいる間にも、神さんを訪れ タオル等の不用品を寄付してくれたり、イベントや資金調達の話しをしたり。アンタップドホテルで行われる「大きな炊き出し」のチラシは、とてもオシャレで若者たちのエネルギーを感じられました。
札幌と帯広。3時間ほど離れた土地で、同じような心がけで活動している人との繋がりはとても心強く、資金繰りは厳しくとも、前向きに、楽しく運営できたらと思いました。
あったらいいねプロジェクト ボランティア
こおりやま けいこ
坂西さん
生活支援のゲストハウスと本屋、スノッブなカフェを併設するseesaw booksは神さんのセンスが光る18条の聖域。そこは一見するとアジアの大都市であれば何処にでもありそうな場所。「札幌にもこういう所があるんだ。」というのが最初の印象。居住者と本屋、カフェで働く若者がゆる〜く繋がって楽しんでいる様に見えたのも、どこかでお互いが支え合っているということなのかも。
神さんによると、好きな事だけでは中々上手くいかなくて、、、という謙遜の入った言葉にも大変な苦労が伺えました。
千代さんの夫の車、音楽の雑誌を売って活動資金にあてるというイベントで購買者の1人から話しを聞く機会があり、「旧車の情報が満載でメーカーカタログにも載っていないものが多く、マニアからしたらたまらない。一冊100円だから買いやすいし、それが支援に繋がっているのは嬉しい。」と言ってました。
神さん千代さんは場所や形態が異なれど志や活動が同じならば心強いもの。不安はあれど、クラファンをやると活動することで知り合っていく仲間が増えていくのは本当の宝物ではないかと感じました。
また、神さんがこのクラファンに向けてメッセージを寄せてくださいました。
神さん
2020年5月にコロナ禍で旅行者のいなくなった宿をシェルターに転用したことをきっかけに僕の人生は大きく変わった。大半の人にとって、生きていく上での行動の指針が"お金"に多くを割かれてしまうのは仕方がないことだとは思う。ただ、僕自身にとっての"その後の"人生における得難い財産は、長い間支援に関わる人の存在であり、その熱い意志でした。当人たちはシャイだから、時には「支援」という言葉さえ遠ざけ「好きでやってるから」などと言う。この中村千代子さんという方もそんな人だからこそ、クラウドファンディングを始めるまでの逡巡はいかばかりであっただろうか。千代さんが長らく支援活動を続けてきたこと、そして今後も続けていくという意思に尊敬の念を払い、心より応援を表明する。お金より大切なものは、ある。
クラファンが始まってから1ヶ月弱が経過し、あと20日ほどです。現在支援額は300万円を超えました!500万円の目標を達成できるよう、シェルターが安定して運営できるよう、みなさん引き続きご支援お願いいたします。