(有)川原農産の考え方にご共感いただき、ご支援・応援をくださる皆様、いつもありがとうございます!
お陰様で、達成率321%までやってきました!
◆本日の田んぼ◆
右:川原農産(少量施肥のコシヒカリ)
左:ご近所さん(施肥栽培のコシヒカリ)
いつも比較させていただいている田んぼです。
見ての通りです。田植えはやや遅く、肥料もほとんど入っていない状態だから、スタートが遅いのですが、7月も後半になれば葉色は濃く、勢いは確実に川原農産の田んぼの方があります。
稲穂を目視し、花の時期を乗り越えるまでは安堵できませんが、この調子で行けば、この田んぼは、反収で480㎏程度までいけそうな稲の勢いです。
良質なお米を、おとどけすべく収穫の時まで気を引き締めて取り組んでまいります。
◆子どもたちにも自由を◆
私には5人の子どもがいます。
私は、4人兄弟の長男でした。
家業が社会の授業で3K(きたない・きつい・かっこわるい)と教え込まれる農業で、家の中では、やれ農協が悪い、景気が悪い、経済が悪い、と何かにつけて人に性にする農業を見てきて、農業は貧乏。おまけに3K。魅力ないじゃんと心底思っておりました。
種苗費・肥料農薬費・資材費・償却費・修繕費・設備投資費に加えて生活費と、全ては農作業を終えた収穫期でなければ収益化されず、収益化できる収穫期であっても豊作であったり世の中の情勢によって、買取価格は大きくぶれる農業。
下手をすれば、原価割れしてでも売ってしまわなければいけない、生ものを扱っているという弱みによって、いつもゆとりのない行かさず殺さずで、真綿で首を絞めていくような立ち位置にいるような農業。
離農者は増えて、担い手農家には面積が集約され、どんどん労力と時間を奪われる農業を展開せざるを得ない状況に追い込まれてきました。
こんな状況下で、親は良く私を約150㎞離れた高校へ進学させ、大学まで出させてくれたと感謝しかありません。(まぁその間、私は私なりに切り詰め、学費免除申請や奨学金の申請に加えてバイトもしてましたけど。)
5人の子どもたちが、学びたいといった道に通わせてやる立場になった今、私はなおさらの事Farm sharingが生きてくると確信しています。
Farm sharingは、スタッフなどの雇用を安定させる意味合いもありますが、経営者の生活を安定させる意味もあります。
恥ずかしい話を暴露すると、法人化して22年。この間どれだけ従業員の給与を捻出するために自分の時間を削り、自分の給与を減らし、やりくりをしてきたか。。。
これでは、そんな背中を見た子供たちが、農業やりたい!っていうはずがありません。
バカみたいに、儲けたいわけではありません。
子どもたちが、挑戦したいという気持ちを持った時に、挑戦させてやれるだけのゆとりを持ちたいだけです。
私が小さい時は、農家なんだから我慢してね。が私を諭し戒める家族からの言葉でした。
農家って不憫だな、不自由だなと思っていました。
でも、いざ現場に立った時、親からは伝えてもらえなかった農業の面白さがあったんです。
農業って、めっちゃいい部分あるんです。
でも、貧乏でやりたい事もすべて我慢させるような状況を子どもに強いてしまえば、後を継ぎたいと思う気持ちは萎えてしまいます。
贅沢をしたいわけではありませんが、お金の余裕を持てる農業でないと継続継承が難しいのは事実だと思います。
だからこそ、事業収益の6~7割を、Farm sharingオーナー様が支援してくださる形が組みあがると、雇用や自分たちの報酬も安定し、子どもたちにも自由な挑戦をさせてやることができます。
そんな自由な挑戦を経た、後継者が生まれたとしたら、その先の農業もまた新しく発展する可能性が生まれると思いませんか?
農家だから農業やれ!と押し付けるのではなく、親父のやってる農業面白そうだからやりたい!親父の農業にこの考え方組み合わせたら面白いんじゃない!?親父の農業にコレ取り入れたら商品が良くなってお客様にももっと喜んでもらえるんじゃない?
そんな農家の後継者が、日本中で誕生してきたら、未来の日本の農業ももっともっと魅力あるものになると思いませんか?
だからこそ、川原農産だけで完結したらもったいない仕組みなんです。日本中で取り組み自由に挑戦できる農家が生まれてくることが、日本の未来をワクワクさせる基になるんです!
8月31日まで、取り組んでまいります。
是非知人友人に話のネタで伝えてください。
是非知り合いの農家がいたら教えてあげてください。
皆様からの発信で、日本の未来が変わるはずです。
引き続き、ご支援・応援のほどよろしくお願い申し上げます!