こんにちは。由佳です。本日は、絵図に描かれている
『子どもの遊びとそれぞれの仕事の役割』
のお話をします。
大宮地域に住むおじいちゃんおばあちゃんが口をそろえて言うことがあります。
『昔はよかった』
昔と今の何が違うのだろうか。
田と畑しかなかったこの土地にどんな楽しいものがあったのだろうか?
地域の古老の方に聞き取り調査をしたら、
現代とは違う、遊びの中で培われた人と人の温かい繋がりがあったことがわかりました。
地域の古老の方に子供の頃の遊びについて聞き取り調査をしました。
地域のおじいちゃん、おばあちゃんが、
昔はよかった・・・という言葉を話した後、必ず言うことがあります。
『沢山遊んだ』と言う。
どんな遊びなのか?
そして、その後続けて、
『年上のお姉ちゃんやお兄ちゃんがいつも面倒を見てくれた』。
大宮絵図当時の大人は、田んぼと畑の仕事で忙しかったので、
今の時代のように大人が子どもをどこか楽しい所に遊びに連れていく『遊び』(遊園地・バーベキュー)をしてくれることはありませんでした。
子ども達は年齢を問わず集まり、
年上のお兄ちゃんお姉ちゃんが、地域の下の子ども達の面倒を見てくれました。
大人からかまってもらえない時もありましたが、
『さみしくなかった。いつも誰かがそばにいてくれた』
とお話する古老の方は多いのです。
そういう人の繋がりの強い場所で子ども時代を育った女性は、
結婚でこの土地を離れた後も、家族で話し合って大宮に戻ってくる人もいます。
子ども時代にいい影響を与えてくれた場所というのは、その人にとってかけがえのない場所として存在するということがわかります。
何もなかったけど、人と人の繋がりが常にあって、心の豊かさがあった、そんな場所が大宮だったんですね。
下絵の中のオレンジ色の線は子供の遊びを表現
遊びは素朴なものばかり。
女の子の遊び ケンケンパ、お手玉、フラフープ
男の子の遊び 野球、木登り
川遊びは男女関係なく遊んでいました。
下絵の中の水色の線はそれぞれの仕事を表現
男の仕事 、力仕事の田起こし。
女の仕事、田植え
子どもの仕事、手植え網、牛の世話
それぞれみんな、仕事の役割がありました。