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「高知県にペットホスピスをつくる」第四章~世界初のねこセカンドハウス整備したい~

高知県須崎市に「ネコの終生預かり施設」があります(動物取扱業 譲受飼養業の許可をいただいています)。ペットと泊まれる宿も併設しています。世界初のこの施設でお預かりするネコたちのために、設備をしっかりしたものにしたいです。

現在の支援総額

220,555

44%

目標金額は500,000円

支援者数

49

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/02/05に募集を開始し、 49人の支援により 220,555円の資金を集め、 2018/03/17に募集を終了しました

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「高知県にペットホスピスをつくる」第四章~世界初のねこセカンドハウス整備したい~

現在の支援総額

220,555

44%達成

終了

目標金額500,000

支援者数49

このプロジェクトは、2018/02/05に募集を開始し、 49人の支援により 220,555円の資金を集め、 2018/03/17に募集を終了しました

高知県須崎市に「ネコの終生預かり施設」があります(動物取扱業 譲受飼養業の許可をいただいています)。ペットと泊まれる宿も併設しています。世界初のこの施設でお預かりするネコたちのために、設備をしっかりしたものにしたいです。

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2011年3月11日2時46分。東京のウサギ専門病院で動物看護師をしていたわたしは、今まで感じたことがない縦揺れに思わず座り込み、院内のウサギの置物がバラバラと落ちるのを見ていました。

なすすべなく津波に飲み込まれる建物の映像や、帰宅困難者のツイートをひたすら見て過ごした夜。

この地震で、「どのように情報を得るか」「誰から情報を得るか」ということを自分で学びました。また、ペットの災害時同行避難を意識した日でもありました。

 

2016年4月14日の熊本地震では、ペット同行避難の問題が浮き彫りになりました。

災害時は緊急状態。ある人にとっては家族でも、ある人にとってはただのイヌやネコです。また、アレルギーの人やペットが苦手な人もいます。その中にペットも一緒に置かせてもらうことは、「できない」と思ってください。

「同行避難」と「同伴避難」は違います。

「同行避難」は、一緒に避難をすることで、その後一緒にいられることではありません。

「同伴避難」は、共に過ごすことができます。しかし、緊急状態でヒトと共にいられるペットというのは、普段から同伴避難を考えたしつけをしていないと厳しいと思います。

例えば、クレートといって、入れ物に入ること。そのクレートがどこよりも安全なのだと知っていこと。(入っても鳴いてしまうようであればそれは他の方に迷惑となります)

イヌもネコ、ヒトでいうと個体差はありますが1~2歳くらいの知能です。いきなり「ここに入って」といってもそれは不安ですし理解ができません。日々の積み重ねが必要なのです。

また、自分のペットがそれができても、他のイヌやネコができていないと一緒にされてしまうでしょう。普段からどれだけヒトとヒトのコミュニケーションがとれているのか、それも大切なことになります。

この点をペットと暮らす人が理解せずに、「ペットと一緒に避難できなかった」ということは、それも違うと思っています。どれだけ普段から災害時にも生きるしつけをし、災害時のシミュレーションができるのか。それを考え行動できるのは、共に暮らすわたしたちヒトなのです。


ご縁あってわたしは高知県に移住をしました。高知県は南海トラフ地震が起きると、津波被害が甚大になります。これはかつての地震の爪痕、石碑、記録を見ても周知のとおりです。

気象庁|南海トラフ地震について | 南海トラフ地震発生で想定される震度や津波の高さ 



わたしが高知県に来て驚いたことのひとつに、防災に対する意識の高さがあります。わたしは高知ビジネス専門学校の講師をしています。そこでペット同行避難の話をするとき、ヒトの避難については小さなころから学校で何度も教わっているそうで、また家庭でもシミュレーションまでしている生徒さんがほとんどです。

しかし、これがペット同行避難になると話は別で、「知ってはいるけれど具体的になにもしていない」という人がほとんどでした。

それを聞いて、授業内でわたしの被災体験、被災地にいた知人の体験、熊本地震でペット同行避難をした方のお話どを交えて行うことにしました。自分のペットとどうやって同行避難するのかまでシミュレーションすることで、自分ごとにしてもらうことができました。


自分ごとにして最初に考えることは「大変だ…」なんです。
自分の避難バッグ、ペットの避難バッグ、ペット地震を連れて避難する。避難するにも、普段からのしつけが必要…

でもこれ、しつけといっても、それはヒト目線であり、ペット目線だと「知らないことを押し付けられても困る」というだけなんですよね。


このような目線の転換を、わたしは専門学校でお伝えしています。


今、ここまで読んでくださった方なら気づかれたと思うのですが、ペットに関する仕事をしたいと志す人でさえ、ペット同行避難については「どうしたらいいかわからない」「誰に聞いたらいいのかわからない」という状態です。多くのペットと暮らす飼い主さんには、情報が届いていないことが想像できます。

わたしが行っている「どうぶつすどまりBOOK」と「ねこセカンドハウスこむぎ」はこのようなペットに関しての情報を少しでも知っていただくための場所でありたいと思っています。


また、これからお預かりするネコたちは、災害時を想定してしつけられていたらいいのですが、その可能性はほとんどないでしょう。ほんの少しずつでも災害時のためにしつけを、そしてもし一緒に逃げられなかった場合にどこまで何をするのかなど、ネコと共に暮らす方とお話ししていきます。

災害時のためのしつけは、ヒトとペットが共に暮らすために必要なすべてが詰まっているとわたしは考えます。それらをペットにできるだけ負担が少ないように、観察し日々行うことも、わたしたちペットのプロの仕事なのです。



クラウドファンディングのプロジェクトの内容からは外れましたが、いまだ避難生活をされている方々がいること、災害によりペットと暮らせなくなってしまった方がいることを忘れてはならないと思った、7年目の3月11日でした。

大震災7年:依然7万3000人が避難 - 毎日新聞 

 

最後までお読みくださったこと、感謝しています。ありがとうございます。


「ネコと高齢者」に関するこのクラウドファンディングのプロジェクトは、あと6日で募集終了です。

27名さまから13万1000円のご支援をいただき、目標金額の26%を達成しています。ありがとうございます。

 

この世界初の試みは、「ペットと共に暮らす」への新しいチャレンジです。また、この日本に潜む隠れた問題の提起とその答えのひとつでもあります。

この試みを日本、そして世界へ広げるためには、皆さまからのご賛同・ご支援が必要不可欠です。本プロジェクトの趣旨にご賛同いただき、ご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。


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