2022/08/21 22:10

瀋陽駅(かつての奉天駅)から歩いて15分ぐらいのところに、満洲時代に千代田公園と呼ばれていた公園があります。今も公園として市民の憩いの場になっているところですが、その一角に巨大な塔が残存しています。給水塔です。現在は使われてはいないようで、ただ単にそこに「ある」という感じで立っていました。

こうした給水塔は日本が満洲の街づくりの過程でつくったもので、駅舎の近くにときおり残存しているのを見ることができます。すぐ隣にホテルが建っていますが、その大きさがわかるかと。このぐらいの給水塔で何人ぐらいの人々の生活が賄われたのでしょうか。

長春駅(かつての新京駅)からやはり歩いて10分ほどの広場にも巨大な給水塔が残されていますが、塔のデザインはまったく異なります。こういうのもやはり設計者がきちんと設計して建てたのでしょうかね? いろいろ調べてみたのですが、設計者や竣工年などはわかりませんでした。

写真集が刊行されたら、ぜひ建築に詳しい人にいろいろご教示いただきたいなと思っています。