皆さまこんにちは。 運営企画推進室の河原です。
一昨日、とらいふぁーむにて第一回もしもの会「もしバナゲームをやってみよう♪」を開催しました。今日はその様子をご報告したいと思います。
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2月5日 日曜日 快晴
明るい陽が差し込むデイルームで、午前中から会場設営を始めました。冗談を言いながらテーブルや椅子を動かす井口とは対照的に、私は少し緊張していました。
今回の交流会は、とらいふぁーむの基本方針の一つである「ACPの推進」を目的としており、これは私が看護師として長年ずっとやりたかったことだからです。
▼とらいふぁーむってなんだ?より抜粋
●ACPの推進
とらいふぁーむに集う人々が、自分の健康に向き合いながら、時に介護や医療のサービスを上手に使い最期まで自分らしく暮らすことができる、そのために必要な交流や情報を得られるような活動を展開します。
※ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは…
もしもの時のために、自分が望むケアや医療について、自分自身が前もって考え、自分が信頼できる人たちと繰り返し話し合い、それを共有する取り組みのこと。
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参加者は、ご近所に住むAさん、入居者家族のBさんとCさん兄妹の4名です。大脇施設長と他職員3名が加わり、合計8名でテーブルを囲みました。
▼内容
①開会挨拶・交流会の概要説明
②自己紹介
③個人ワーク
④みんなでワーク
⑤フリートーク
今回使用したもしバナゲームには、35枚のカードに重病の時や死の間際に大事なこととして人がよく口にする言葉(痛みがない、誰かの役に立つ、など)が書かれています。
個人ワークで35枚のカードから自分にとって最も重要だと思うカードを3枚選び、みんなでワークでその理由を語り合うことで、自分や大切な人の人生について見つめ直したり、介護や医療に関する役立つ情報を得られる機会になることを目的にしていました。参加者の方々からは、「普段聞けないような話が聞けて良かった」「おしゃべりができて楽しかった」などの感想をいただきました。
あっという間の2時間で、詳しい内容はお伝えできませんが、世代も立場も違う参加者8名が、それぞれの境遇で感じていることを語り合う有意義な時間となりました。大脇施設長のちょっと不思議な体験談や結婚式の話まで飛び出して、みんなで大笑いする場面もありました。
また、あるご家族から「母の病状のことで気持ちが落ち込んでいる時にも、職員の皆さんからの言葉でほっと安心させて貰っている」という嬉しい言葉をいただきました。ご家族のその一言が、日々時間に追われ悩みながら働く職員たちに大きな力を与えてくれます。入館制限が続く中でも、とらいふぁーむという場所を活用して、ご家族と職員の交流ができるような企画をしていきたいと考えています。
▼その他、おしゃべりしたこと
・もしバナゲームの進め方について
(余命半年という条件を外してみては、とらいふオリジナルのカードを作ってみよう、など)
・とらいふのお看取りケアについて
・武蔵野市が発行するエンディングノートの紹介
・脳梗塞と不整脈について
・相続税対策について
・老人ホームの面会制限について
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とらいふぁーむでは、今後ももしもの会を定期開催いたします。
こちらの活動報告、ホームページ、施設前の掲示板でお知らせしますので、ぜひお気軽にご参加ください。
それでは、午後も良い時間をお過ごしください。
とらいふ武蔵野
河原優子