はじめに・ご挨拶
初めまして!「てんぷ畜産」と申します、少し私たちの事を紹介させてください。
私、鈴木理夫は東京生まれ東京育ちで全くの異業種で10年以上働いていました。食べる事が好きで色々なモノを食べているうちに農業に尊敬と憧れを抱き、子供三人と妻を一年かけて説得して田舎移住と新規就農を致しました。新規就農と一口に言っても、私も妻も全くの未経験でしたので就農するまでに牛関係の資格を三つ取得し更に三年の時を要しました。現在は(日本人なら誰でも知っている) 企業の牛を預かり育てる預託業、自分の牛を飼って子牛を育てる繁殖業、自分の目指す牛肉を作り加工や販売をする六次産業と三つの仕事を兼業しています。妻の祐佳は、大分生まれ大分育ち18歳に上京し鹿児島に移住するまで12年間東京で過ごしていました。二人とも全く農業とは関係なくどちらかと言うとシティボーイ、シティガールだった我々が、今では毎日ウシまみれです。簡単ですがこんな私たちを宜しくお願いします。
商品・お店が作られた背景
私たちは元々自分たちや自分の子供達が安心して食べたいと思える生産物を作りたい、そして、直接消費者もしくは飲食店に届けたいという考えがありました。ところが、牛がお肉になって人々の口に入る為に分業化が進んでおり沢山の人達が必要になります。種牛屋さん、繁殖屋さんから始まり、肥育屋さん、屠畜屋さん、卸屋さん、お肉屋さん、飲食店さんもしくは小売り屋さん・・・こうしてやっと皆さんの口に入るのです。一つ一つに技術が必要で繁殖屋である我々がお肉までするのはかなりのハードルがあります。しかし、自分たちが良いと思って作った牛肉を自分たちで食べたい、そして皆さんに食べて貰いたいという気持ちが我々の六次産業化の原動力になっています。
私たちの商品・お店のこだわり
「テロワール・ミレジム・顔の見える餌」
私たちは小規模農家で少量生産しかできませんので品質と供給を安定させる事は諦めて「この土地独自の牛(テロワール※)」を目指して牛作りをしています。ブランド名は「てんぷ牛」と言います。牛も違えば餌もその時々に違うので毎回コンセプトを変えて牛作りをします。共通するのは、この土地独自と経産牛と牛に無理をさせない事です。具体的に私たちの作る牛肉は、いわゆる一般的に売られている牛肉とは、「餌と年齢」が大きく違います。まず私たちは、牛が年齢を重ねれば重ねるほど美味しくなると考えていますので10歳以上の雌牛がほとんどです。次に餌ですが、いわゆる餌屋さんから買う配合飼料や添加物は一切使わずに、私たちが顔の見える近隣の農家さんが作る飼料、とうもろこしサイレージ(とうもろこしの実、茎、葉っぱなどを丸ごと発酵させた飼料)、牧草、稲わらや町内の竹発酵粉などのなるべく近くで取れる餌、どうやって作られたかを我々が知っている飼料、なるべく自然のものを使って牛を仕上げています。配合飼料を使わずに育てる事で、通常の半量ほどしかお肉が取れない厳しい現実や、びっしりとサシが入らないことなどのデメリットもありますが、屠畜時に内臓が健康で破棄がほとんどない事から(一般的には屠畜された牛の半分程度が破棄※になります。)年齢は重ねても牛が無理をせず健康的な牛である事が想像できます。
※内臓の破棄=内臓が病気などで食用に適さない為、屠畜場で捨てられます。
※テロワール=この地域を取り巻く自然環境要因から成るこの土地独自の(例えば気温が違えば育つ作物が違う、土壌が違えば味わいがかわるというような。)と言う意味で使っています。
※ミレジム=年を重ねた牛でしか出せない味わいと言う意味で使っています。
リターンのご紹介
今回のリターンはてんぷ畜産がお届けしている「てんぷ牛」を使い日本でも珍しい生ハム専門工場と打ち合わせを重ねて開発した「生ハムと生ベーコン」です。なぜ私たちが生ハム・生ベーコンを選んだのか説明させてください。
私たちは経産牛の精肉を一般家庭で取り扱うのは難しいと判断しています。例えば、年を重ねた牛はスジが固かったり予期せぬ場所にスジがあったりする為、家庭で美味しいステーキや焼肉を食べる為にはお肉屋さんやシェフのような肉捌き技術が求められます。そして、火入れです。焼いて縮むような部位もある為に見極めが必要になります。続いて食べるタイミングの見極めです。経産牛の肉は個性があり、何もせずとも柔らかい肉もあれば、繊維が絡まって固くなっている肉もあります。その肉を適切に保管して状態を見極める事はとても難しいです。せっかく美味しいお肉も取り扱いが難しければ皆様に美味しく食べて頂く事は難しいと考えました。そこで、例えば開けただけで食べれる、湯せんしただけで美味しいなど簡単に食べれる加工を検討し、生ハムはもちろん、レトルトカレー、ビーフジャーキー、パストラミビーフ、スモークビーフ、ソーセージなどなど多岐に渡る試作をしましたが、開けるだけで食べれて取り扱いが簡単で冷凍で保存すれば日持ちもし、てんぷ牛のお肉の良さを活かせるという点から生ハムと生ベーコンを商品化することにしたのです。
それでは生ハムの話に戻ります。
牛の生ハムと言うと聞き慣れないかもしれませんが、生ハムの本場イタリアでは「ブレザオラ」と言って牛の生ハムもあり、レストランで生ハムの盛り合わせを頼むとほぼほぼ入ってるほど一般的だそうです。生ハムはそのまま食べられますので、解凍後そのまま食べても美味しいです。黒胡椒やオリーブオイルにて味変でも楽しめます。カルパッチョやサラダ、ピザやポテトサラダのトッピングにしても美味しく頂けますし変わり種では、酢飯に合わせて生ハム寿司にして柑橘系を絞って頂いてもよろしいと思います。生ベーコンはそのまま食べてもよいのですが、きめが粗く味や脂の味が濃厚なバラ(焼肉店でいう所のカルビ)ですので、まずは薄めの一口サイズに切って少し炙って食べて頂くことをおススメしています。とろける脂と噛めば噛むほど味が出てきます。お試し後は、カルボナーラ、そのまま、炙っておにぎりに入れたりとアレンジしてお楽しみください。
リターン品の食品表示について
1、鹿児島県産黒毛和牛生ハム(もも)
非加熱食品製品 黒毛和牛生ハム
名称・非加熱食肉製品(スライス)
原材料名・牛もも肉(国産)、食塩、砂糖/調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に牛肉を含む)
内容量・50g
賞味期限・2023年6月19日
水分活性・0.95以上
保存方法・-18度以下で保存して下さい。
販売者・てんぷ畜産 鹿児島県薩摩郡さつま町平川2500
製造者・株式会社ジャンボンフーズ 宮崎県都城市都島町94-3
2、鹿児島県産黒毛和牛生ハム(肩ロース)
非加熱食品製品 黒毛和牛生ハム
名称・非加熱食肉製品(スライス)
原材料名・牛肩ロース肉(国産)、食塩、砂糖/調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に牛肉を含む)
内容量・50g
賞味期限・2023年6月19日
水分活性・0.95以上
保存方法・-18度以下で保存して下さい。
販売者・てんぷ畜産 鹿児島県薩摩郡さつま町平川2500
製造者・株式会社ジャンボンフーズ 宮崎県都城市都島町94-3
1、鹿児島県産黒毛和牛生ハム(バラ)
非加熱食品製品 黒毛和牛生ハム
名称・非加熱食肉製品(ブロック)
原材料名・牛ばら肉(国産)、食塩、砂糖/調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に牛肉を含む)
内容量・180g
賞味期限・2023年6月19日
水分活性・0.95以上
保存方法・-18度以下で保存して下さい。
販売者・てんぷ畜産 鹿児島県薩摩郡さつま町平川2500
製造者・株式会社ジャンボンフーズ 宮崎県都城市都島町94-3
プロジェクトで実現したいこと
今回のプロジェクトで集まった資金については、新たな「てんぷ牛」に充てたいと思っています。新たなてんぷ牛は、今までの餌、とうもろこしサイレージ(とうもろこしの実、茎、葉っぱなどを丸ごと発酵させた飼料)、牧草、稲わら、竹発酵粉に「飼料米と温泉」を追加する予定です。仕上がったてんぷ牛は、部位によってレストランに行ったり生ハムになったり、新たな加工品や熟成肉としての販売も検討しています。今回のクラウドファンディングでてんぷ畜産を知って頂き「てんぷ牛」に興味をお持ちの方は、是非SNSなどで我々の活動をご覧になってみてください。
資金の使い道・スケジュール
素畜費(牛の購入費用)、餌代、屠畜費、運搬費、加工費、保管費、キャンプファイヤー手数料に充てられます。
最後に
私たちのしている六次産業化は一般的な慣行方式ではありませんので賛否両論があると思います。しかしながら、生産方法やどんな餌で育てているかなどを知った上で肉を食べる事でより深く食べ物(動物)への感謝や理解が深まることは私たちにとっても嬉しい事です。食の多様性の一つとして我々のような特殊な畜産農家も是非応援頂けましたら幸いでございます。
てんぷ畜産
鹿児島県薩摩郡さつま町平川2500(農場)
空港から車で1時間。新幹線でしたら薩摩川内駅もしくは出水駅から車で30分。
見学の際は事前に予約をお願いします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る子牛が産まれました。
2022/09/15 16:16タイムリミットまで後数時間の中、新たな子牛が無事誕生しました。かわいいオスの子牛です。コレから牛の才能を引き出せるように頑張ります! もっと見る
続・牛のお産
2022/09/15 08:14こんにちは今日でキャンプファイヤー主催の「肉祭り」も終わり、それに伴いまして「てんぷ畜産」のクラウドファンディングも終了となります。その前に産まれてくれたらな~と思っていたのですが、、、先日ご紹介した育成牛(初産)の「ぽぽ」さんですが、未だに産んでいません・・・初産は大体予定日くらいにお産があるので今日で・・・7日遅れになり飼主としても非常に怖いので、昨日は獣医さんに診てもらい分娩誘発剤を打ってもらいました。分娩誘発剤とか・・・人間の作った薬を家畜に注射すること自体が賛否両論かと思いますが、私の考えは「とにかく無事に初産を終えてほしい」!!です。前回も書いたと思いますが初産はリスクが高いのです。産道も開き難いですし、牛も初めての事で動揺してる事と思います。ですので、初産は少しでも楽に分娩をしてもらいたい=お腹の子牛が小さいうちに産ませたいと考えています。と言う事で、昨日の注射が効いて本日分娩予定の「ぽぽ」さん。今日中に産まれたら活動報告で赤ちゃん牛を載せますね!それでは。 もっと見る
牛のお産
2022/09/12 08:58こんにちは今日は牛のお産について書こうと思います。なぜならお産を控えている牛がいるからなのですが・・・牛のお産と言うのが、私たち繁殖農家に取って最も大事であり最もピンチなイベントであります。牛のお産は90%は牛が自分の力で産み切る事ができると言われているのですが、失敗=子牛の死(親子共に死ぬこともあります。)です。黒毛和牛の繁殖農家は、収入源が子牛だけですから子牛が死んでしまえば種付けから20か月の苦労、餌代などが全てパーになります。ですからできるだけ人間が付き添うのが原則です。 お産の兆候は沢山ありましてお産が近づけば近づくほどその兆候がわかりやすくはなりますがここがまた難しい所でして、牛が何日何時何分に子牛を産むのかまでは分かりません。お産を発見する機械なんかもあるのですが、その機械も完璧ではなく事前察知できず突然お産が始まりその時に機械が感知する事もあります。つまり事故を回避するためには、やっぱり人間の目で24時間監視することが一番近道なんですよね。(私は2時間毎にチェックします。)さて、今日はなぜお産に付いて書いたかと言いますと実は今お産を控えている牛がいるのです。更に初産です。初産は前述の90%の残りの10%の自力で産めないお産の確率がとても高いので、よりいっそう危機感を持って臨みます。母牛の名前は「ぽぽ」さんと言います。ウチで産まれて、私たちが初めて0から母牛まで育てた牛です。お産が始まるか?ドキドキしながら今日も牛飼いしていきたいと思います!それでは もっと見る
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