こんにちは今日はこちらのロールを運んでいます。このロールは北海道や九州で良く見る事があるかもしれませんが、中身は牛の餌です。人間で言うところの缶詰みたいなものでこのような形で密閉すると保存が効くのです。今回は新たなてんぷ牛の為にお隣の伊佐市から飼料米のロールを購入しました。実は伊佐市は鹿児島県の中で生産量、生産面積共に1位で昔から薩摩の米蔵と言われる程に米の産地です。伊佐がなぜ米どころか、なぜ美味しい米ができるのか?というのは置いといて、そんな美味しい米ができる伊佐の飼料米なら牛も喜んでくれ美味しいお肉に繋がるかと考えて伊佐の牛飼いに探していただきました。今日はトラックで3往復!30個のロールを運びますよ!
こんにちは今日は私たちがなぜ経産牛にこだわって牛肉生産をするのか?お伝えしたいと思います。理由その1牛が年を重ねるほど美味しい牛肉になると考えているからです。映画ステーキレボリューションや美食の国フランスやイタリアでは経産牛の方が美味しいと言われています。もちろん黒毛和牛の最も優れているところは綺麗なサシが入ることですし日本の牛肉=サシが入った肉が一般的なイメージだと思います。しかしながら脂の味ではなく肉の味で考えた時はどうでしょうか?私たちは年齢を重ねた牛は味わいが深くなると考えています。経産牛と言えども黒毛和牛の特徴であるサシは少なからず入りますので肉の味わいとサシの旨味の両方が楽しめる肉になる。これが経産牛の良さだと私たちは考えています。理由その2少量生産でしかできない個性的な牛肉生産をしたいからです。我々は「年を重ねた牛でしか出せない味わい(ミレジム)×この土地独自の味(テロワール)」をテーマに牛肉生産を考えています。例えば、餌です。(大まかな説明になりますが)餌は餌屋さんがどのような餌を組み合わせれば牛が効率的に大きくなりサシが入るかを研究して作られますが、その原料の多くは海外産の穀物になります。もちろん慣行を否定するワケではありませんが、私たちはこの土地ならではの餌を食べた牛肉を作りたいと考えました。この土地ならではの竹の発酵粉、この土地で産まれてくる牧草やトウモロコシなどを使っているこの土地ならではの味わいに拘っています。今回のてんぷ牛は、伊佐米として知名度も高い米どころである伊佐の飼料米や地元の名湯の温泉水も与えよりいっそうの美味しさとテロワールの表現を目指しています。理由その3我々の住む地域が全国でもトップ5に入る優良血統が揃う地域だからです。優良血統とは、とても簡単に言うと大きく育ち綺麗なサシが入る資質が高い牛と言う事です。我々の住む「さつま町」を管内とする「薩摩中央家畜市場」は、牛業界では知らない人はいないであろう知名度の高い市場であります。具体的には、全国各地のブランド牛の肥育農家さん達が薩摩中央家畜市場で肥育素牛を求めてやってきます。私たちの子牛も、近江牛や松阪牛、青森のみちのく和牛などなど全国に旅立っていきました。こんなブランド牛のお母さん牛達だったら資質は素晴らしいと思い私たちはこの地の経産牛に目を付けました。今回の返礼品になる生ハムになった牛も名牛と言われた「百合茂」号の子供になり、さつま町のお隣である薩摩川内市の祁答院町で産まれて、市内の甑島で10年程働いていた母牛になります。生まれも育ちも血統も地元の牛と言えるでしょう。まとめつらつらと書きましたが、まだ少量生産な事から数はありませんが、もしよろしければ各SNS、特にインスタグラムで「#てんぷ牛」と調べてみてください。そしてもしご興味を持っていただけたら私たちの牛でしか味わえない牛肉を是非ご賞味ください。
そもそも経産牛とは・・・経産牛とは、お産を経た牛の事を指します。一般的に流通する牛肉は去勢された雄、もしくはお産をしたことのない雌が主で、ブランド牛の産地によって前後はありますが2歳から3歳くらいの牛が最も多く流通しています。ご存じの方もいるかもしれませんが、食肉大国のフランスでは、未経産をジェニスと経産牛をバーシュと呼び経産牛の方が美味しいと言われていますし、映画ステーキレボリューションで世界一の牛肉を作ると認定されたホセゴードン氏は月齢の進んだ牛が美味しいと言っており、今までで一番美味しかった牛肉は10歳の去勢された雄だったと言います。良くも悪くも経産牛は特長があります。仕上げ方や育て方によってもだいぶ違いがありますが、一般的に味が濃いと言われますが、言い換えればクセがあるともいえます。香りが強いと言うのも肉の香りが苦手な方には臭いと感じるかもしれません、また、スジが固いなどデメリットもあります。しかしながら、経産牛というワードで世の中を見てみるとレストランや精肉店でも味わいが深く美味しい肉として扱われている事から、ただ焼いたり煮たりするだけで美味しい一般的な和牛とは違い、手を加える必要があるかもしれませんが「実は経産牛は美味しい!」と言うのはあまり知られていない事実かもしれません。まだ経産牛を食べた事がないという方は、是非探してみて下さいね。
この上に乗っているのが竹発酵粉で下に見えるのがとうもろこしの漬物です。1、竹の発酵粉についてさつま町は日本一早く出回る早堀タケノコでもご存じの方がいらっしゃるかと思いますが日本有数の竹の産地であります。そんな竹の産地でも肥料などを使わないオーガニック竹にこだわる竹材屋さんの作った竹の発酵粉です。イノシシなどが体を擦り付ける下の方は使わずに綺麗で柔らかな上の方だけを使った竹の発酵粉はあけるとバナナの様な香りがします。2、とうもろこしサイレージについてとうもろこしサイレージはとうもろこしの葉や茎、実など全て細かく切って発酵させたものです。お隣宮崎県都城の農家さんが作るとうもろこしサイレージは牛の大好物です。
先日新たなてんぷ牛候補を見てきました。この牛は今や全国の黒毛和牛のほとんどに血縁関係があると言っても過言では無い伝説のスーパーカウでして、、その名を「安福久」と言います。安福久の特徴はなんと言ってもサシです。今回は少し長めに仕上げる予定ですが、このスーパーカウにウチの餌をあげたらどうなるのか、、今から楽しみです。