こんにちは。and.e(アンデ)CAMPFIREプロジェクトリーダーのHiromiです。
私からは今回チャレンジキーワードとなっている「OSOWARI」の
発案に至った経緯のお話をさせてください。
それに欠かせないこの人たちとのことから~
そもそも『障がい』と特に縁がなかった私が色々と考えるようになったのは、
この人たちと出遭ったのが大きなターニングポイントで、
この写真は6年前のちょうど今頃。共作の1点サンプル検討会の時の写真。
彼らが首に巻いているのが初めて一緒に作ったニット商品【スリーブストール】 で、
そんなアパレル商品の企画サポートを担ったことがきっかけでした。
このピンクとグレーのストールは、片方が袖のカタチになっていて、
もう片方がフリンジ付きのストールになっているアシメトリーデザインで、
袖下のリンキング縫製やフリンジ部分の仕上げをこちらのB型事業所・
ブリッジ+さんの利用者さんが担って完成するという商品です。
特徴は、車いす利用者や知的障がいの方などでも、
片手が袖になって着ていたらズレて落としたりうっかり忘れてきたり…を
回避できるだけでなく、ひざ掛け代わりにもなります。
(車いすの方は下肢が冷えていても気付けないのでひざ掛け必須。
ですが、動くたびにズレて車輪で踏んでしまったり巻き込んだり…が課題)
明るい色は心を晴れやかにしてくれるチカラがあり、
左右色違いで着用するなどの楽しみもあり、洋服を着るほどの苦労なく
日常の外出が楽しみになるアイテムーそんな想いで考案しました。
尚且つ、それを自分たちの職場で作りあげ、完成することができる。。。
初めて出遭った時、彼らは、
「障がい者だから(仕方ない…)とファッションを諦めたくない、
自分にフィットしたサイズのカッコイイオシャレをしたい。
それを自分たちで作れる作業所を作りたい」と言いました。
縁あってその実現をお手伝いする中で、彼らが抱える事情や生活環境・
支援の種類などを知ることがより希望に叶う発想に繋がるのでは…と思い、
当時入会したての某経営団体の中の「障がい者委員会」というところに
参画し、学び始めました。
そんな出遭いからかれこれ、9年目。。。
長いお付き合いになりましたね~( *´艸`)
今回このCAMPFIREチャレンジでのリターン品【ハラマキ】は、
当時彼らが身に付けた、袖下を縫う「リンキング縫製」という技術が
活かされています。
そして、本革持ち手の本格派【ニット生地トートバッグ】は、
and.e(アンデ)ブランドスタート(2020年)時に商品構成を考えるときに
何か一緒につくりたい・・と思い事業所に伺って色々相談する中で、
通所する彼らの真面目さ、几帳面さを見て発案したもので、
ミシン縫製は難しいですが、それ以外のパートは大半に関わってくれて
完成する商品で、とっても丁寧にキレイに作ってくれます❣
ミシン縫製パートは、縫製が得意な車いすユーザーのスタッフさんが
担っています。
そんな中でひとつ課題が…
彼らは、仕事が来たら急いで(短納期生産)作らないといけないという、
社会のスピードになかなかフィットし辛かったのですー。
そこで、思いついたのが【OSOWARI(遅割り)】です♪
少量でも同じものをゆとりをもって作り続けられる時間を用意することができれば、
オーダーメイド生産が可能になります。
お客様に届ける商品の品質が上がります。
彼らの通所へのモチベーションも上がります。
彼らへの金銭的リターンも増えます。
同質化の時代の中で、自分だけの1点物を丁寧に作ってくれるのなら
少々時間が掛かってもその方が嬉しいって言ってくれる人もいるのでは・・・?
それが【OSOWARI(遅割り)】の考え方です。
障がい者に限らず、大量生産・短納期に対応できない小さなまち工場さん、
コツコツと内職仕事を担ってくれる産地の人たち、
介護などの諸事情で在宅での仕事が必要な方…など、
色々な事情で社会の主たる枠組みやスピードから零れてしまう人たちの
新たな活躍の場づくりにもつながると思うのです。
だから、「そんなに急がんでもええよ~(=OSOWARI)」スピリッツが、
これに限らず社会で一つの風潮になってくれることを願っています。
なんでもかんでも
「早く!(作って)急いで!(届けて)」じゃなくてもよくないですか(#^^#)
だから、色んな方がこの仕組みをどんどん真似してくれたら嬉しいです。
社会の空気がきっと優しくなります。
みなさんの周りに幸せな気持ちの輪が広がります。
なので、皆さんのお力で(早割り)に負けないくらい流行らせてくださいw
【OSOWARI】を育てていただけますよう、
応援宜しくお願い致します(^^)/