こんにちは、ぷちパリです。
前回はJETPRESS750を使用した、超高精細デジタル印刷での工程をご紹介いたしました。
JETPRESS750はインクジェット方式で印刷するプリンタですが、普段私達が想像する「インクジェットプリンタ」とは大分違ったものだったのではないでしょうか?
今回は「糸かがり綴じ」の製作過程をご紹介いたします。
はじめに、JETPRESS750で印刷された絵本の原稿をページ順に折って重ね「折丁」を作ります。『大丈夫 大丈夫!』は、40ページを5つの「折丁」で構成されています。
そしてこちらが、糸を使って本文を縫い合わせる「糸かがり綴じ機」です。本文のページを1冊にまとめ、この機械を使って綴じていきます。
本の大きさやページ数、厚みなどに合わせて、糸の素材やピッチを決定します。
折丁をページでの順番にセットしていきます。折丁の順番を間違えないよう、長年の経験があっても「毎回慎重に数えながら作業をしている」と話します。
『大丈夫 大丈夫!』で使用したのは木綿糸です。とても丈夫な糸ですが、綴じた部分に膨らみが出てしまいます。そこでこちらの「圧搾機」を使い、背の部分を中心にプレスをかけて膨らみをならしていきます。
この後、まわりの白部分や、袋閉じ部分を断裁して「本文」が完成します。