みなさま、こんばんは。
今日も沢山のご支援と温かいメッセージを頂き誠にありがとうございます!
今日はハシムさんと私のふしぎなご縁について、みなさまにお話したいと思います。
私がハシムさんに出会ったのは4年前になります。以来、親兄弟よりも密に連絡を取り合い、信頼を深めながらプロジェクトを進めて参りました。一見ハシムさんは私の人生に突然現れた登場人物のように見えますが、実はふしぎなご縁で昔から繋がっていたような気がしています。
私が生まれた時から10歳まで住んでいた余所国の家は、ハシムさんの御祖母さま、村上タマノさんのお母さまのご実家、森田家のものでした。森田家は昭和初期に一族で北九州に移住していたので、残された家屋の管理も兼ねて、親戚である私の両親が一時仮住まいしていたのです。その家は「出店」と呼ばれていて、五右衛門風呂がある古い家でした。
今年の夏休み、数十年ぶりに出店に行ってみました。
誰も住まなくなって大分経つのか、敷地いっぱいに背丈ほどの草が生い茂っていました。
かつて、よく手入れされていた庭には、びっくりグミの木が毎夏赤い実をつけ、「権兵衛」と名前を付けたシャム風の野良猫が居付いていたことを覚えています。
タマノさんのお母さまは村上家に嫁がれるまでここで過ごされ、小さい頃のタマノさんも、母方のご親族に会いにここに来ていたはずです。ハシムさんと私が今繋がっていることを思うと、遥か遠くから流れてくる時間の河に素足をひたして立っているような、ふしぎな感覚を覚え、出店の前にしばらく佇んでいました。合縁奇縁と言いますが、神様がこの「橋夢公園物語」の脚本を書いたのだとしたら、出店は重要な舞台装置だったのかもしれません。
「猫のおしっこの匂いがする」と言われるソーヴィニヨンブランは、私が一番好きな白ワインです。久しぶりに出店に行って、なぜそのワインが好きなのか、解った気がしました。
私にとって出店の匂いは権兵衛のおしっこの匂い。その少しツンとした匂いに懐かしさを感じていたのだと思います。
みなさま引き続き良い週末をお過ごしください。
ありがとうございます。
宮窪橋夢まつり実行委員会代表 長谷部さやか