【中村京蔵連載企画】連載45回
「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」
ーフェードル上演までの軌跡ー
前回、ラストで、手桶の芙蓉の花弁がハラハラと散る工夫がしたかった
と述べましたが、親友から「フヨウ(木芙蓉)は全体がしぼんで
ポトリと花首から落ちるから、花弁がハラハラと散ることは無い!」
と大目玉を喰らいました!無知をさらけ出すところでした(汗)
実現しなくてよかった!(ニガワライ)
萎む工夫は、妹背山金殿の菊花の先例がありますから大丈夫ですが、
花首がポトリと落ちる工夫は、はてどうしたものか?……
小道具の近藤真理子さんの機知に期待したいところです!
同じくラストで、テゼが襖を開けると、上下の御簾も落ちて、
荒海の情景になるのは私の提案で、大河内さんも賛成してくださいました!
テゼの脳裡にイポリットの死がフラッシュバックする感じです。
当初は照明と音響だけで荒海を表すつもりでしたが、
梅乃さんの提案で浪布を使うことに致しました!
蜷川先生も浪布を使うのがお好きだったので、
先生も喜んでくださったことと存じます。
梅乃さんの提案に感謝です!