こんにちは、監督の亀山です。『12ヶ月のカイ』制作支援のクラウドファンディングプロジェクトも、いよいよ明日(3月15日)までとなりました!ここまでご支援いただいた皆様、また明日までの支援をご検討中の皆様、誠に誠にありがとうございます!!!この段階で今更なお話しではあるのですが、プロジェクトや劇場の入り口で連日配っているチラシを見返して「作家の個性や純度100%の世界観ってなんやねん…???」と私自身コピーに不十分さを感じたので、改めて【映したいもの】【亀山組のものづくり理念】のようなものを、本日はお伝えしていきたいと思います。◆「映画監督」になりたいんじゃなくて「まずは世界の女性を幸せにしたい、そのための映画を作りたい」そもそも、既にご存知の方もいらっしゃると思われますが、私は「世界の女性を幸せにする」というのを私自身が生きる上・ものを作る上での指針にしています。どんなに女性とかけ離れた仕事であったとしても、もしその商品が女性のお客様と触れ合う機会があった時にどんな反応をされるか、どんな効果を生み出せるか、というのをいつも頭の片隅で考えています。なぜ「女性」なのかというと、簡単に言えば私が生物学的には女であり、多くの男性を幸せにするよりも多くの女性を幸せにする方が私にとってはやり易い・考え易いためです。理由はシンプル。でなぜ「女性を幸せにしたい」のかと言いますと、【女性が活き活きと強く生きている社会であれば、結果的に子供も男性も幸せである】という、宮崎駿監督の『もののけ姫』のタタラ場のような世界観をもうすこし私なりにアップデートしたものを常に理想として思い描いているからです。そしてなぜ「世界の女性」なのかと言いますと、一個一個の国がそうやって活力のあり国力豊かな平和な国になれば、世界も平和になり、色々と丸く収まるのではないかという憶測による理想像が頭の中にあるからです。このあたりはちょっとざっくばらんですが、言いたいことはだいたいご理解いただけるのではないかと思います。いかがでしょう?◆映画の初期衝動の話。単純に映画は好きですが、幼少期の母親の絵本の読み聞かせに始まり、小学生では「子ども劇場」という子供向けの演劇が親子で安く見られる団体に入っていたり(今思えば母は観劇おばさんだったのかも…?)、家でも週末の夜は遅くまで起きててもOKな映画の日があったり、中学時代から放送部に入り物語を作り始めラジオドラマを作り始め、高校生の時にはSONYのカメラを手にして…と、【物語を作る為の脳みそを育む環境】が確かに私の周りには継続的に存在したような気がします。そんな中で、中学高校は「地元のやつらと同じ学校に行きたくない(当時流行った学級崩壊ってやつです)」「小説家になりたい(小学生当時はそう思ってた)」という理由で、とある千代田区の、靖国神社の近くの中高一貫の女子校に通うことになるわけです。そこで、映画を撮ろうと思ったクリティカルな理由ではないかもしれませんが、何か明確に「伝えたい・伝えなきゃ」と感じた私的事件がありました。(長いのでリンクでご紹介します。ご容赦ください。)https://note.com/623kameyama/n/n497ebb000fa8やっぱりいつの時代でも、弱者がないがしろにされる世界は確かにあって、生き物の理り的にもそれが正しいのかもしれないけどでも世の中の人間の9割は弱者が構成していると考えると、黙ってただ息をしているわけにも行かない現実があると私は感じています。強者の何か一言で、未来溢れる弱者の命が消し去られるなんてこと、あっていいはずがない。それこそ未来がない。弱者は強者の為の駒じゃない。そろそろ、「え?この話と『12ヶ月のカイ』で一体なんの関係があるの?」と思っている方もおられることでしょう!笑しかしそう、『12ヶ月のカイ』は【弱者が窮地に陥れられた時にどう生きるか】を描いた物語なのです。◆映画的な技術とか描き方じゃなくて、この思想そのものが私の「作家性」なのでは。恋愛映画を描こうが社会派の物語を描こうが、亀山作品の根底にはやはりこの考えがあると私は思います。『マイライフ、ママライフ』のように、しっかりと女性にフォーカスを当てた作品でも、もちろんそうです。『マイライフ、ママライフ』の製作時には、私は内々にですがこのような「監督メッセージ」というものを書かせていただきました。映画『マイライフ、ママライフ』監督メッセージ原文:https://note.com/623kameyama/n/nb393466ac9b1(余談ですが、これはひとりで脚本を書いている段階では本当に自信がありませんでした。しかし、脚本監修の狗飼さん、スタッフ・俳優部と共に撮影をし、ラッシュ試写でお客様から感想をいただきながら仕上げをしている今、とても力強い作品になっていると実感があります。こちらもぜひいつかみなさまに見ていただきたいです。)映画の世界では安易に「作家性が〜」「作家性のある監督が求められている〜」という言葉を耳にします。正直私は人々がいう「作家性」という言葉を信用していません。作家性に人は魅了されるわけではなく、その作り手が持つ「思想」「世界観」に魅了されるのだと信じています。し、映画の技術なんて作る回数を重ねて努力を怠らなければいくらだって成長するものですし、描き方は作品ひとつひとつのテーマやジャンルによっても異なってくるはずですからね。『恋はストーク』『ゆきおんなの夏』『追いかけてキス』『永遠の惑星』『マイライフ、ママライフ』そして『12ヶ月のカイ』と、全て私は違う作品として対峙しています。が、その中に流れているDNAは間違いなく同じ遺伝子を持つものだと信じています。キョウカが手に入れたヒューマノイドが「カイ」という個性を手に入れたとしても、「ヒューマノイドである」という根本は変わらないように。…また長くなってしまいました…。SNSが浸透し短文トレンドの時代の中でも相変わらず私は言葉が多いまま。変化できていませんねぇ…(苦笑)「変化を、恐れるな。」いやぁ、教訓になります。いい言葉だなぁ…(泣)今回も情報量の多い活動報告になりましたが、もし少しでも「亀山さんってこういう精神でものづくりしてるのね」ということが伝わっていたら、幸いです。最近は「多様性を尊重する」「弱者に寄り添う」「共に生きる」というのが時代のトレンドにあると思いますが、『12ヶ月のカイ』に関しては弱者に寄り添いません。弱者のケツを叩きます。今作は、【弱者同士が寄り集まって頭を悩ませながら戦うおはなし】です。願わくば、世界の9割の弱者が共に戦う勇気を持ち・支い合える未来が訪れますように。
大石菊華 の付いた活動報告
こんにちは、監督の亀山です。クラウドファンディングも残り2週間を切り、ご支援総額も70万円を超え、いよいよラストスパートに近づいてきました!ここまでの長い期間、見守ってくださりご支援くださり、本当にありがとうございます。先週から、増刷された期間限定デザインのチラシを監督・キャスト共に都内劇場ロビー等で連日配布しており、池袋はシネマロサ、新宿は武蔵野館、渋谷はユーロスペース、吉祥寺はアップリンク、などをベースに巡っています。配布情報は公式Twitter(@12MonthOfKai)より告知しておりますので、この期間だけの宣伝チラシを、見かけましたら是非お手に取ってみてください。さて、本日は主人公・キョウカの母親、明子役の大石菊華(おおいわきっか)さんのご紹介です!プロフィール:遠藤周作の「女の一生 -キクの場合-」を読んで俳優を志す。 英語力を活かし、海外監督の作品にも積極的に出演している。最新の公開待機作はJason K. Lau監督「STORY GAME」(2020年夏全米公開予定)。ほか、近作は「触れたつもりで」(西川達郎監督)など。自身も出演した舞台「中島啓江メモリアル公演 『町内会〜マンション建設反対編〜』」(演出:杉本凌士)では、脚本初挑戦ながら、オペラなどの歌曲15曲余りを随所に盛り込む構成の作品を書き上げた。コメント:「変化を、恐れるな」というメッセージ。思考停止に陥るな、とも言えると思うのですが、単なる恋愛映画ではないのがいいなと思いました。キョウカの母として、そして今の時代に生きている人間として、ヒューマノイドと人間との物語がこれからどう展開していくのか、私も気になるところです!私がヒューマノイドを作るとしたら…みたいな妄想までしてしまってます(笑) 撮影も折り返し地点を過ぎたところなので、これから完成までの時間を皆さんと一緒に楽しみたいです。母・明子の登場シーンは11月。キョウカは果たして母にヒューマノイド・カイのことを告白するのでしょうか…?物語の展開も気になりますね。では、今後もプロジェクト終了まで応援のほどよろしくお願いいたします!!






