この猫ちゃんはコロにゃんといいます。
21才の長生きおじいちゃん猫です。
動画の掲載ができないのが残念ですが、いつも大好きなルンバに乗っていつまでもスイッチを切るまで、家の中を散歩しているんです。
21年前に生後2か月の時に託されました。
衰弱した子猫を保護した人が獣医さんに連れて行ったのですが、
膀胱炎を繰り返し生死をさまよい、おまけに真菌で全身ハゲハゲで悲惨な状態でした。
こんな小さい時から膀胱炎を繰り返すと、尿道が狭くなり尿閉から尿毒症を起こし死んでしまうことも多いのです。
成猫の大きさなら治療のすべもあるのですが、数百グラムしかない子猫では投薬で様子を見るしかありませんでした。
日に日に弱っていく子猫を前に安楽死を考えたそうです。
ただ海外と違い日本の獣医さんは安楽死には積極的ではありません。
保護した人から相談があり、私たちのところで引き取りました。
手をかけて、できる事はしてあげたい。
連れてこられたのは、小さなボロボロの三毛ちゃん?
(黒白の男の子・・・と聞いていたけど?)
なんと真菌の薬でヨードチンキをいたるところに塗られて、見た目は三毛猫になっていたのです。痛々しく可哀想でしたが笑ってしまいました!
ちょうど猫好きの知り合いが事情を知って引き受けてくれました。
彼女はひたすら丁寧にケアをしてくれて、子猫は膀胱炎を繰りかえしながらも元気に育って大きくなりました。
そして21才のおじいちゃんになって、今も元気いっぱいなんです。
25年の活動の間にはこの子のように、思いが残る子がたくさんいます。元気に長生きした子にも、障害や病気で短命だった子にも、その子なりの犬生や猫生があったんです。
どんな子でも健やかに生きていける世の中であることを願うばかりです。