約1か月にわたって行ってきたこのプロジェクト、いよいよ明日が最終日を迎えることになりました。
いま、「昆虫食」がTwitterを中心に誹謗中傷を受けている中、200名を超える方にご支援いただき、本当にありがたく思っています。
今回を含め、3回のクラウドファンディングを行ってきました。
一番最初の「コオロギコーヒー」は、発想は安易で、なんとなく茶色いからコオロギと合うかな?くらいの気持ちでした。
また、姿形を封印することで、多くの方に届けてたいと思いました。
縁あって、日本でも5本の指に入る焙煎士・大阪・天満のサンワコーヒーワークスの西川隆士さんをご紹介いただき、一緒に開発しました。(清水和輝の詰め合わせセットでご提供予定)
ただ、このコーヒー、自信作ではあるものの、カフェインの問題もあり、飲める方が限定されてしまうという欠点がありました。
そこで、次に開発しようとしたのが、実は没になった「コオロギカレー」です。
どうしても、美味しくなかったんです。笑
業務外に試食に付き合ってくださったネクスト・アクシスの粟坂史明さんは「昆虫は追い風だから(2020年当時)勢いで行っちゃおう」という意見、かたや県庁の山口大毅さんは「せっかくコーヒーで支援いただいたみなさんを裏切るのか、それはダメだ」と、まるで2人で喧嘩になるんじゃないかというくらい激論が交わされて。。。笑(結局お蔵入りにしました。)
その次に、心斎橋のPARCOからお声がけをいただき、行ったのがコオロギ餃子でした。
大人から子どもまで、みんなが大好きな餃子を開発することにしました。
全国の餃子屋さんを当たり、僕の想いを受け止めてくださったさくらFOODSの北澤晃浩社長が快く引き受けてくださいました。
皮にも具にも違う種類のパウダーを配合し、大豆ミートを合わせて肉を使わないのにコオロギの旨味でしっかり味をつけた自信作となりました。
そして、その餃子を支援いただき、今回の取り組みに協力いただくことになったのが、NEXT NEW WORLDの高嶋耕太郎さんです。
それまでコオロギしか頭になかった僕には、青天の霹靂でしたが、違う昆虫で可能性を試してみようという気持ちになりました。
このプロダクトができるまでは、何回もミーティングをしましたが、高嶋さんをはじめ、僕のメンターの皆さんからの猛烈なダメ出しを何度も受け、正直、この人たちはどうしたら首を縦に振ってくれるのだろうと、途方に暮れたこともありました。。。
そして、今回、シルクの糸から成分を抽出してパンを作りましたが、実は、僕はもともと、野山で虫を採取して食べるような趣味を持っていた高校生です。これまでの経緯からすると、複雑な思いがあるのもまた事実です。
しかし、実際に群馬に足を運んで養蚕に携わり、シルクの可能性を知り、今回はこのシルクという素材を使ってみなさんにぜひ美味しい商品を届けたいという気持ちが強くなりました。
本当は、昨年の夏にはリリースする予定でしたが、パンの試作に延べ5件、大手から町のパン屋さんまで様々な事業者での試作を経て、大西哲也さんのお墨付きもいただき、ようやく完成にたどり着きました。
ぜひ、多くの方の手に取っていただけたら嬉しいです。
あと1日、追加の支援も含め、どうぞよろしくお願いします!!