特集「慈悲で花開く人生」に掲載します
2023年2月刊行の紙書籍『サンガジャパン+ Vol.2』に掲載予定の記事をご紹介します。
第一特集「慈悲で花開く人生」に掲載するのは、僧侶の松本紹圭師と東京大学准教授の熊谷晋一郎先生の対談「個を深めて仲間と共に近代を生きる」です。
経済合理性が最大の価値とみなされ、「自己責任」などの言葉も飛び交ってきた「近代」という生き難き時代を、私達はどう生きていけばよいのかについて、お二人にじっくり語り合っていただきました。
近代に前近代を持ち込む
「近代」とはいかなる時代なのかを考えるとき、近代はどのような「私」を生み出しているのかを考えることも一つのポイントになってきます。
近代は、隣人に対して自分自身が役に立つことを証明し続けなければならない社会であるとすれば、無条件に自分の価値を承認してくれる存在は大切なものになってくるでしょう。
この「前近代的な他者」ともいえる存在を、私達はどのように探し求めながら、この社会を生きているのでしょうか。
依存症者の当事者研究から見えてくる近代という社会の姿、宗教的なものが担う役割、より豊かに生きていくためのアンセスターとの和解、孤独を通して生まれる共感など、これからのウェルビーイングに欠かせない知見を掘り下げていく対談です。
『サンガジャパン』時代から連載してきた「Post-religion対談」
松本紹圭師の連載対談「松本紹圭 Post-religion対談」は、2019年に刊行した『サンガジャパン Vol.33』から掲載がスタートしました。
「ポスト宗教」と訳される 「Post-religion(ポストレリジョン)」とは、松本師が指摘する宗教のパラダイムシフトの流れです。
かつての「Religion(宗教)」には、例えば、教祖が中心に存在し、入信を執拗に進めたりする宗教システムに陥ってしまう可能性もはらんでいました。
しかし、現代人が仏教に求めるものはそのようなものではありませんし、かつての「Religion」のイメージを超えて人生を豊かに成熟させていく「仏道」の魅力は、ますます人々に必要とされています。
そこで『サンガジャパン』では松本紹圭師にホストになっていただき、さまざまな分野で活躍する方々と対談し、伝統宗教を補完するような新しい精神性や価値観を発見していきました。
『サンガジャパン+ Vol.2』では、自ら「熊谷先生のファン」と語る松本紹圭師の希望で、熊谷晋一郎先生との初対談が実現しました。貴重な対談をどうか楽しみにお待ちください。
残り10日、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします!
松本紹圭師と東京大学准教授の熊谷晋一郎先生の対談「個を深めて仲間と共に近代を生きる」をお読みいただける『サンガジャパン+Vol.2』のクラウドファンディングも、残すところ「10日」となりました。
事前予約クラウドファンディングでのお力添えを、どうぞよろしくお願いいたします。