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秋田・川反花柳界のレジェンド「若勇」が歩んだ80年を一冊の本に

秋田の繁華街で活躍した元川反芸者・若勇(わかゆう)。昭和33年に舞妓としてお披露目してから見てきた川反の歴史と自身の歩みを秋田魁新報に連載、大反響を呼びました。傘寿を迎えた若勇へのお祝いとして、この連載を本として残したい!本人に代わって“妹たち”がプロジェクトに挑戦中!

現在の支援総額

467,000

38%

目標金額は1,200,000円

支援者数

31

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/02/01に募集を開始し、 31人の支援により 467,000円の資金を集め、 2023/03/31に募集を終了しました

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このプロジェクトは、2023/02/01に募集を開始し、 31人の支援により 467,000円の資金を集め、 2023/03/31に募集を終了しました

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若勇(わかゆう)にしか語れない秋田・川反(かわばた)の歴史を書籍化し、後世にきちんと残したい、そんな思いでプロジェクトを始めます!!

私たち秋田川反芸妓連の最年長であり、若手芸妓への指導者の一人「若勇お姐さん」が今年、傘寿(80歳)の年祝いです。私たち"妹分"が、お祝いの意味も込めて、プロジェクトを立ち上げました。

若勇お姐さんのおかげで、細い一本の糸でなんとか繋がった川反花柳界の歴史。今、妹分の秋田川反芸妓連のあきた舞妓・あきた芸者 がなすべき役割は、後世に若勇から受けとったバトンをしっかり渡すことだと思っています。若勇世代の方に、昔を懐かしみながら楽しんでいただくのはもちろんですが、本当に栄えていた頃の秋田を知らない世代への貴重な資料にもなるはずです。

秋田魁新報 の「時代を語る」は県内各界の方々から、自身の歩みと、生きた時代を語ってもらうシリーズ。若勇編は2018年12月~2019年1月、に全33回にわたって掲載されました。この記事を一冊の本として残したいと思ったところ、折からの物価高騰により、出版費も高騰し難しくなりました。そこで、あきた舞妓・あきた芸者が若勇に代わってクラウドファンディングを立ち上げました。ご支援よろしくお願いします。

協力:秋田川反芸妓を応援する会

川反すずらん通り

舞妓としてお披露目した当時の若勇

舞妓になったのは昭和33(1958)年。 15歳で川反の舞妓としてお披露目してから、約65年の芸歴を積んできました。当時、数多いた芸者・舞妓の中で、今でいう「センター」を務めていました。小柄な体格ながら、見る人を圧倒するような迫力ある踊りが若勇の武器。

令和3年5月「富士の裾野」を披露する若勇。現在も踊りの迫力は健在。

また、「秋田岡本新内」の最後の舞の継承者でもあります。「秋田岡本新内」 は、川反花柳界の中でも、特に秀でた者のみが舞を習うことを許されました。平成17年には、この「秋田岡本新内」でけやき賞を受賞するなど、芸に秀でていることは至極当然のことです。

川反芸者として、芸にすべてをかけて生きてきましたが、芸者という職業は「プロダンサー」「舞踊家」とイコールではありません。芸を披露するだけではなく、秋田の経済界の要人一人ひとりをよく知り、その日その場に居合わせたお客様との関係を瞬時に把握し、どんな振る舞いが求められるかを感じて動く…。一朝一夕には極められない、独特の難しさがあります。そんな芸者の仕事を信念を持って続けてきました。

晴れやかな正月の衣装に身をつつむ若勇

時代の移り変わりと同時に、秋田市の川反では料亭や芸者の数は減少し、川反を出ざるを得なくなりました。それから数十年…このまま秋田独自の文化を失くしたくはない!と立ち上がった新しい動きが「株式会社せん」によるあきた舞妓・あきた芸者の事業でした。

年齢や立場は違えど、「今こそ進化が必要だ!」という思いに共感した若勇は、あきた舞妓・あきた芸者の指導者の一人として再び立ち上がりました。川反の最盛期を知らない世代と共に挑む、川反の進化…。秋田の繁華街・川反にとって、絶対になくてはならない人なのです。

若手芸妓に指導する若勇

「時代を語る 若勇編」は2018年12月~2019年1月、に全33回にわたって秋田魁新報に掲載されました。その連載を読んで、当時の盛栄を一緒に体験したお客様、料亭の仲居さん、美容師さん、酒屋さん…またその子孫の方々まで!「懐かしい」「良い時代だった」「うちの父さんは料亭に入り浸って、もはや住んでいた。昔を思い出す」などなどたくさんの方々から、さまざまな声をいただきました。

一方で、川反のこれからを担う私たちにとっては衝撃的な内容でした

かつてのにぎやかな川反現在の川反

川反花柳界以外にも様々なフィールドで、秋田が大好き!秋田をもっと元気にしたい!そう思う若者の活動のニュースが近年増えているように感じます。秋田のこれからの可能性を考える上で、若い世代が過去の秋田の繁栄や衰退の現実を知ることも大事なことだと思います。これまでの秋田を知って、これからの秋田に生かす。私たちの地域にとって、良い循環が生まれたら嬉しい限りです。

金額で変わる、本の仕様

集まった金額によって、本の仕様が変わります。初めの目標達成時点では、新書版を予定しています。また、本の内容は、若勇の自伝だけでなく、郷土史研究家・小松和彦氏のご協力をいただきながら明治時代から現在までの「秋田川反花柳界」を俯瞰できる本にしたいと考えています。小松氏の所蔵する100年前からの貴重な写真や資料も掲載予定です。もし、もっとたくさんのご支援がいただけだら、本をさらにバージョンアップできます。

・カラー写真ページを追加

・ソフトカバーのきれいな表紙、帯を付ける

・イラストレーター・宮原葉月氏による挿絵

・郷土史研究家・小松和彦氏による寄稿文や解説文を追加

小松和彦氏1976年、秋田市生まれ。青山学院大学文学部史学科考古学専攻卒。工芸ギャラリー・小松クラフトスペース代表。花柳界や民間信仰を中心に秋田県の郷土史を研究している。著書に『秋田県の遊廓跡を歩く』(渡辺豪との共著、カストリ出版)、『村を守る不思議な神様・永久保存版』(宮原葉月との共著・KADOKAWA)などがある。 

秋田川反芸妓連所属のあきた舞妓・あきた芸者は、秋田県秋田市千秋公園の「あきた文化産業施設松下」の劇場の他、秋田最大の繁華街・川反(かわばた)の料亭さんなど様々な場所で活動しています。どうぞ、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

左から、おとは、花まり、若勇、佳乃藤、紫乃

リターンでプレゼントするものの詳細です。以下のプレゼントの組み合わせとなります。

・Thanksメール

秋田川反芸妓連からのお礼のメッセージをメールにてお送りいたします。


・あきた舞妓松下劇場「昼下がりの部」招待券2名様分

あきた文化産業施設松下(〒010-0876秋田市千秋公園1-3)にて、毎週土曜15:00~の公演「昼下がりの部」のご招待券です。あきた舞妓・あきた芸者、そして若勇の中からランダムで2名が出演します。毎回異なる踊りや、着物、簪(かんざし)が楽しめ、2度と同じ公演内容となることはないため、何度来ても毎回楽しめる劇場公演です。「昼下がりの部」では、踊りの披露の他にも、あきた舞妓・あきた芸者のお点前によるお抹茶や、お座敷遊び体験コーナーなどもお楽しみいただけます。老若男女誰もが気軽に遊びに来られるあたたかい雰囲気の劇場公演です。

※稀に満席や休演の場合がございますので、ご利用の際は事前にご予約いただきますようよろしくお願いいたします。ご予約は公式HP、またはお電話(018-827-3241松下総合案内※月曜休館日を除く10:00~18:00)にて承ります。

劇場公演で「秋田音頭」を披露する花まり、おとは


劇場に来てくださったお客様へ一服差し上げる佳乃藤


・グッズセット

ポストカード

ステッカー

2,000円相当以上のあきた舞妓・あきた芸者グッズをお届けします。セット内容は、ポストカード(通常ハガキサイズ100㎜×148mm、8枚組)、ステッカー(名刺サイズ55mm×91mmの台紙に3枚のステッカーが付きます)、A4クリアファイル(あきた舞妓のロゴ入り)、あきた舞妓・あきた芸者千社札(せんじゃふだ)秋田SDGsアンバサダーバージョン(75mm×30mm、ランダムで芸妓1名分)。



オリジナル手拭い

※写真はイメージのため実物とは異なりますイラストレーター・宮原葉月氏がこの本のために描き下ろしたオリジナルイラストをプリントした手拭いです。モデルは大正時代の川反芸者。大正13年に日本橋三越デパートにて川反芸者が秋田音頭を披露した史実に基づくイラストです。※写真の手拭いはイメージのため実物とは異なります。

宮原葉月氏

【宮原葉月氏 】神奈川県生まれ。2008年よりイラストレーターとして活動を開始。 主な仕事として『ピンクとグレー』(加藤シゲアキ、Kadokawa、累計20万部超)、『服を買うなら、捨てなさい』シリーズ(地曳いく子、宝島社、累計40万部)、『蜜蜂と遠雷』(恩田陸、第156回直木賞)など文芸作品の装丁や挿画を担当。他に銀座ソニービルの壁画、SONYのヘッドフォン等製品のイラスト制作やアパレルブランドとのコラボ商品なども手掛ける。  現在は秋田の民間信仰の神様「人形道祖神」の魅力を伝えるためポップな絵で表現する活動も行っている。2022年にはNHKあさイチの秋田特集で「人形道祖神」が紹介されるなど、その魅力は県内外で広く認知されつつある。 




・特別フォトブックA「川反美人図鑑~大正・昭和初期~」

・特別フォトブックB「川反芸者ブロマイド集~昭和30年代~」

小松和彦氏の所蔵品の中から、希少な川反芸者の写真をお借りして、特別フォトブックを作成します。各A5判(予定)、約23ページ、若勇の書籍には未掲載の写真をお楽しみください。「秋田美人」の歴史に思いを馳せることができる写真集です。特別フォトブックAとBの主な違いは時代です。Aは大正~昭和初期、Bは昭和20~30年代の写真を掲載しています。※写真は実際お届けする物のイメージです。実物ではありません。

右から、特別フォトブックA・Bのイメージ

・特別フォトブックC「秋田川反美人図鑑~令和~」

現役あきた舞妓・あきた芸者や現在の若勇の姿を収録したフォトブックを作成します。A5判、23ページ、若勇の書籍には未掲載の写真をお楽しみください。

あきた芸者紫乃


・特別フォトブック内にご芳名(法人名・個人名どちらも可)を掲載

当クラウドファンディング返礼品として特別に作成するフォトブックA・B・C内にご芳名を掲載いたします。法人または個人名を活字にて載せさせていただきます。文字のみの掲載となり、ロゴや写真などは掲載できかねますのでご了承ください。
※支援時、必ず備考欄に掲載を希望されるお名前をご記入ください 。


・あきた舞妓佳乃藤唄・梅若鵬修氏三味線による特別収録音源

川反花柳界に古くから伝わる音曲を、あきた舞妓佳乃藤(かのふじ)の唄と日本民謡梅若流梅若会の梅若鵬修(うめわかほうしゅう)氏の三味線による特別コラボ収録を行いました。かつての川反花柳界では実現しなかった夢のコラボをお楽しみいただきたいです。CDの形でお送りいたします。収録した音曲は以下の4曲。秋田県民にはおなじみの曲もありますが、民謡歌手の力強い歌声とは一風違う、芸妓が唄う秋田民謡・小唄が聴き所。秋田音頭・酒の秋田・秋田おばこ節・ドンパン節など。

あきた舞妓佳乃藤

日本民謡梅若流梅若会梅若鵬修氏

※本リターンの内容を無断で転載・公開することは禁止です。


・若勇所蔵レア音源

若勇の置屋の母・「若吉(わかきち)」の三味線演奏をはじめ、かつての名妓の演奏や唄などを、若勇がカセットテープで録音した音源をCDの形でお送りします。スタジオ収録ではないからこその、宴会の賑やかさや、リアルな名妓たちの声もそのまま感じ取ることができます。貴重な古い音源のため、雑音等も混じっております。音質にご理解いただける方のみお願いいたします。秋田四季、秋田音頭(唄若勇)、酒の秋田(唄若勇)、吉原雀(若勇の母・「若吉」引退の日の録音)など。

若勇所蔵カセットテープの一部

※本リターンの内容を無断で転載・公開することは禁止です。


・お座敷2時間(松下か料亭にて。市外の料亭の場合、顎足枕別途。)

秋田川反芸妓のお座敷です。ご希望の日時を、クラウドファンディング終了後にご相談させていただきます。松下の大広間または、秋田市内の各料亭のいずれかご希望の会場に芸妓がお邪魔いたします。秋田川反芸妓とともに賑やかなお時間をお楽しみください。コースによって2名2時間の場合と、総上げ(所属する秋田川反芸妓全員)2時間の場合がございます。
料亭濱乃家様にて※飲食代はお客様のご負担となります。※芸妓のお名指しをご希望の場合は、別途料金が発生します。※県外の料亭へも出向可能ですが、別途交通費や宿泊費等が発生します。※公序良俗に反する内容、法令に違反する内容などはお受けできません。 


資金の使い道

・本出版経費:60%

・クラウドファンディング返礼品&送料:20%

・キャンプファイヤー手数料:20%

※集まった金額によって具体的な金額は変わります。

実施スケジュール

クラウドファンディング実施期間:2/1~3/31

本の完成:8/1(竿燈まつりに合わせて県外の方にも販売予定)

最後に

花柳界文化の存続は皆様からの応援なくしてあり得ません。

先輩方からも、文化と経済は昔から支え合いながらお互いを高め合ってきたと聞いております。どうか、秋田の大切な文化を繋ぐためにも、あたたかいご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

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  • ついに本が完成し、納品されました!皆様のあたたかいご支援のおかげで素敵な本が完成いたしました。クラウドファンディングにご支援くださった皆様へ、順次返礼品を発送させていただきますので、もう少々お待ちくださいませ。改めて皆様へ感謝申し上げます。株式会社せん一同 もっと見る

  • ・川反花柳界とは 昭和12年に刊行された『文化の秋田』(秋田振興協会)にはこのような記述があります。「花柳界といっても現在は秋田市には三段の別がある。すなわち代表秋田美人を擁するカワバタ(川反)とアレ専門の常盤町、その又ダークサイドたる米町とがある訳だが、しかしこの場合、秋田市の花柳界と呼びかつ通称されているところは、カワバタのことである」当時、秋田市に3つあった「紅灯の町」の中で、川反は料理屋と芸者屋が立ち並ぶ二業地であり、常盤町(遊廓)や米町(私娼街)とは完全に区別された格調ある花街でした。名高き秋田美人を一目見ようと全国から遊客が訪れたり、政財界の大物たちが足繁く通ったりしたことから、近代における秋田の都市文化において重要な役割を果たしました。川反に花街ができたきっかけは、明治19(1886)年、秋田の市街地の半分近くを焼いたという「俵屋火事」です。それまで下米町にあった遊廓が焼失し、料理屋と芸者屋が川反へ、妓楼が常盤町へ移転することになったのです。移転当初は常盤町が下米町から続く花柳界の中心であり、川反は芸者4名ほどの小規模な花街でした。しかし明治の終わりには、立場は逆転。川反は名実ともに秋田を代表する花柳界となったのです。それには、いくつかの大きな要因があります(詳細は書籍で)。・オリジナリティのある花柳界文化川反芸者は子供の頃から唄、踊り、三味線など芸事を厳しく叩きこまれていました。常磐津、長唄、清元の他、十八番にしていたのが『秋田音頭』です。この演目は県外の人に向けた余興の定番であり、大正13(1924)年には東京の三越デパートでも披露されました。また昭和に入ると新民謡のオリジナル曲が川反で作られました。若勇さんはこうした川反花柳界が育んできた芸の継承者。ご自身もお座敷に出ながら、後進の育成にも力を注いでおります。もう一度、このクラウドファンディングが成功したらできることを列記します。①「時代を語る」を加筆してバージョンアップさせます。②書き下ろしの「あきた舞妓」の章も!「川反花柳界史」を俯瞰した一冊に。③宮原葉月さんによる挿絵を掲載。④舞妓時代の若勇さん、そして大正時代の川反芸者から現在の「あきた舞妓」まで、秋田川反芸者の写真を多数掲載。「時代を語る・若勇」は川反137年の歴史を伝える一冊に仕上げます。どうか皆さまのご支援、よろしくお願いいたします! もっと見る

  • 続いては、若勇による挨拶の時間。これまでの道のりを振り返って、想いが溢れ出し、鮮明なエピソードが次々と披露されました。若勇の快活なトークに笑顔溢れる会場懐かしい話が止まらなくなりましたそして、若手の芸妓からもお祝いの言葉を述べさせていただきました。若勇お姐さんから秋田弁を習ったと話す花まり続いては、私たち若手も含めて踊りを披露しました。若手育成の成果を皆様に見ていただく時間です。今回のサブタイトル「〜四季のうつろい〜」の通り、1年の四季が移り行く様子をイメージした選曲でした。まずは、全員総出でおめでたい「初春」を。左から花まり、若勇、佳乃藤続いて、紫乃による「初雪」。寒い雪の日に置き炬燵を囲む男女のお話です。続いては、紫乃・おとは・佳乃藤の3名による、長唄「五郎時致」より「薮の鶯」。春の定番曲です。続いては、花まりによる「黒田節」。舞妓の振袖に襷掛けをして、花簪をシンプルなものに挿し替えて、男踊りを踊らせるというのは若勇のアイディア。(続く) もっと見る

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