はじめに・ご挨拶
はじめまして!キッチンカー鎹(KASUGAI)代表 加藤 亮(かとう りょう)と申します。
現在ドイツのカールスルーエ地域にて、キッチンカーによる日本食の販売を目標に活動しています。
20歳の時、夢を追い求め単身ドイツに渡り、初めての海外生活の中、困難や孤独に耐え挑戦し続けれたのは、
いつもそこに日本食や現地の日本食店の方々の支えがあったからでした。
そして現在、世界的にも日本食ブームの中、ドイツでは多くの人が日本食を口にすることができるようになりました。
しかし、日本人経営のお店の割合はそこまで多くなく、味やクオリティーが高くないお店も多くあります。
”日本の味をドイツで提供したい” "日本食を通して人と人との繋がりを築きたい"
これらの思いからこのプロジェクトをスタートし、今年の夏のオープンに向け、今回クラウドファンディングに挑戦させていただきました。
なぜドイツなのか
●ドイツに渡った経緯
山梨県の地元のクラブチーム、Uスポーツクラブにてサッカーを始めた僕は
"将来プロサッカー選手になりたい"という夢を持っていました。
高校は山梨学院大付属校に進学。サッカー漬けの毎日を3年間過ごし、
最後の冬の高校選手権大会では、初出場ながら全国優勝することもできました。
しかし、そこでの出場機会はなく、ベンチで過ごすだけの大会となりました。
当時は試合に出れない悔しさが強く、自分の中で消化しきれずにいました。
その後山梨学院大に進学し、サッカーを続けました。
しかしそこでも試合に出られない現状が続き、次第に不貞腐れ、
サッカーへの思いも薄れていきました。
その生活が一年続き、だんだんと将来の事について真剣に考えるようになりました。
"自分はこの先何がしたいのか"
"このままサッカー人生が終わっていって自分は納得いくのか"
そして大学2年の時に大学を中退し、ドイツに渡ることを決断しました。
●ドイツに渡ったその後
新たな志と強い意志を持ち渡独したものの、
日本で試合に出れなかった選手が簡単にプロになれるはずもなく、
初めの時期は苦労の連続でした。
言葉の壁、文化の違い、サッカーの違い。
監督やチームメイトが求める事も、今まで自分がしてきたサッカーとはまるで違い、
"自分を変えないとここでは必要とされない" と本気で感じました。
自分には何が足りていなくて、何を求められていて、
欠点を認めて改善していくことの大切さに気付きました。
この時初めて、高校や大学時代に自分が使われなかった事が理解できました。
自分の未熟な点から目を背け、改善しようともせず、
何か問題があるとしたら他人のせい。そんな人間が信頼を得られるはずもなく、
今まで出られなかったのは当然だったと思えるようになりました。
ビザや移籍、怪我などの問題があり
悪戦苦闘しながらも、数年後にはドイツでセミプロと呼ばれる4部のチームに移籍し、
お金を貰いながらサッカーを出来るようになりました。
その後、飛躍を求めモンテネグロとアルバニアでもプレーし
チーム探しの難航や怪我で26歳で引退することになりました。
●飲食店での経験
単身で海外でサッカーをしていくということは
なかなか容易なことではなく、様々な困難に直面しました。
そしてその都度、様々な飲食店の方に助けられてきました。
ビザ問題で頭を抱えていた時に、
飲食未経験の僕を採用してくださったフランクフルトのお寿司屋さん。
怪我やチーム探しが難航し、無所属だった時に
バイトさせていただいたマインツの日本食レストラン。
引退する26歳まで海外でサッカーを続けられたのは
この方々の助けがあったからこそでした。
ハイデルベルグでは、ドイツ人経営のお寿司屋さんに勤め
日本の物とは全く違った現地の人向けの寿司も経験することができました。
そこでは、結婚式などのイベントも頻繁にあったため、
仕込みや料理を提供するまでの工程なども学ぶことができました。
言葉が通じない外国で、今まではサッカーが
コミュニケーションをとるツールでしたが、
食を通して人を笑顔にできる喜びも感じることができました。
飲食店での経験は、ただ調理を学ぶだけ、料理を提供するだけの場所にとどまらず、
人と人とが繋がりから生まれる笑顔やコミュニケーションを通して安心感を与えてくれた場所となりました。
また、単身ドイツに渡った身として
雇用先があったことはとても大きな救いでした。
知り合いもいない海外で、自分の居場所がある、
仕事があり、人との繋がりを感じられる場所。
日本食の飲食店は多くあるなかで、
日本人経営のお店では、雇用先としてだけではなく
大きな精神的な支えとなりました。
キッチンカー出店の動機
ドイツに渡ったことは、自分自身を変えるきっかけとなり
大きな意義のあることになりました。
しかし、僕はドイツに大きな夢を持って、成功するために来たのであって
ただ"人間として成長できた"だけで日本に帰る気にはなれませんでした。
"またサッカーに代わるくらいの大きな目標を持ちたい"
"この地で何か形あるものを作り上げたい"
サッカーを辞めた後は、こう思うようになっていました。
そして強く心に残っていたのは、
孤独な海外生活で自分を受け入れてくれた日本食店の方々の優しさでした。
かつて自分が助けられたように、
今度は自分が誰かの支えとなる場所を作りたい。
という思いもありました。
サッカー留学会社や現地の飲食店などで働きながら、
"これらの経験を活かして自分にできることは何か" "具体的に実現性が高いもの"
様々な可能性について考えていきました。
-ドイツの日本食店での経験がある事
-地方都市にはまだ日本人経営の店が少ない事
-競争相手が少ない事
などの理由から日本食のお店の出店を検討し始め、
-現在の賃貸費の高騰
-人材を集める難易度
-初期費用
これらの面から、比較的少額で始められて、賃貸費も抑えられて、
ワンオペでも運営していけるキッチンカーの出店に至りました。
ビジネスモデルは日本の唐揚げ専門店とおにぎり専門店。
唐揚げとおにぎりをメインに、
キッチンカーにて日本の味を提供していく予定です。
フードメニュー
●唐揚げ
濃い味を好むドイツ人に向けて3種類を用意
-唐揚げ -南蛮風唐揚げ -唐揚げHOT
●おにぎり
日本での定番+最近急増しているヴィーガンの人向けを用意
-ツナマヨ -鮭 -肉味噌
-高菜 -わかめ -枝豆
●サイドメニュー
フライドポテト
味噌汁
お店が安定し余裕が出始めたらメニューも増やしていく予定。
プロジェクトで実現したいこと
お店の名前である "鎹"
建材などの合わせをつなぎとめるために打ち込む掛け金の名称で、
人と人とを繋ぎとめるものという意味もあります。
ドイツに来てから数多くの出会いがありました。
しかし長期間海外にいるとどうしても疎遠になってしまうのが現実。
このプロジェクトを通して
ドイツでの活動、お店の発展状況などを日々発信していき、
海外で頑張る姿を伝えていけたらと思っています。
そして、このお店を
親しかった友人や仲間、家族とを繋ぎとめるもの
にしたいという思いがこもっています。
また、経営していく中で
新たな出会いや繋がりを築いていきたいと思っています。
リターンの紹介
●"鎹"オリジナルステッカー3枚【4,500円】
鎹オリジナルステッカーをご用意しました。
100mm x 100mm サイズになります。
最大の感謝を込めて、お礼のメールとドイツ語での直筆メッセージを同封させていただきます!
●オリジナルTシャツ(黒)【8,000円】
"鎹"オリジナルTシャツをご用意しました。
前面には日の丸の上に丸に剣片喰の家紋をデザインしました。
うなじの場所には鎹をモチーフにしたロゴを挿入しました。
最大の感謝を込めて、お礼のメールとドイツ語での直筆メッセージを同封させていただきます!
●ドイツ産ワイン(赤、白)【18,000円】
カールスルーへの老舗ワイナリー
"Weinhaus Dörflinger" にセレクトして頂いた
ザスバッハ地域の地元のワインを限定で赤と白9本ずつリターン用としてご用意しました。
最大の感謝を込めて、お礼のメールとドイツ語での直筆メッセージを同封させていただきます!
-Sasbacher Cuvee Blanc (白)
【地域】Baden,Kaiserstuhl
【品種】Cuvee aus Rivaner, Riesling, Scheurebe
甘口ながらもくどくなく、パイナップル、桃、マンゴーの
アロマ香るフルーティーな白ワイン。個人的におすすめ!
-Sasbacher Rote Halde (赤)
【地域】Baden,Kaiserstuhl
【品種】Spätburgunder
ソフトでありながらも、力強いダークチェリーとブラックベリーの
フルーティーでマイルドな赤ワイン。
●オリジナルネームパネル掲載(一年間)【30,000円】
支援してくださった方のオリジナルネームパネルを作成し
店頭に一年間掲載させていただくスポンサープラン。
このプロジェクトを応援したい!という人向けのリターンになります。
ロゴなどのデザインは可能な限り作成させていただきます。
最大の感謝を込めて、お礼のメールを送らせていただきます!
●オリジナルネームパネル掲載(二年間)【50,000円】
支援してくださった方のオリジナルネームパネルを作成し
店頭に二年間掲載させていただくスポンサープラン。
-ステッカー2枚
-オリジナルTシャツ1枚
-ドイツ産ワイン1本
最大の感謝を込めて、お礼のメールとドイツ語での直筆メッセージを同封させていただきます!
●ドイツサッカー留学相談(60分)【10,000円】
支援してくださった方向けに
サッカー、ビザ問題、語学問題など
自身の実体験と留学会社での経験を活かし
Zoomにて60分真剣に相談させていただきます。
資金の使い道・スケジュール
皆様から支援いただいた資金については、
キッチンカー購入資金の一部と運営費として使わせていただきます。
・設備費 35万円
・運営費 15万円
・リターン費 7万
・手数料 3万円
最後に
小さな頃から夢を持ち生きてきてたどり着いたドイツ。
その夢は今はサッカーではないけれど、
また新たな夢を持ち挑戦出来る事を嬉しく思い
そしてわくわくしています。
このプロジェクトを通し
"まだドイツで頑張っている"という姿を見せれるように。
そしていつか"本当にドイツに来てよかった"
と思えるほどこの店を発展していけたらと思います。
また、いままで多くの方に支えられてきたように、
自分も誰かを支えられるような大きな存在になれらと思います。
その夢のチャレンジへの第一歩を応援して頂けたら嬉しいです。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
最新の活動報告
もっと見る【近況報告】
2024/03/06 03:50【近況報告】ご無沙汰しております。昨年、たくさんの方に支援していただきクラウドファンディングを達成することができました。オープンに向けて、様々な人の助けを借りながら準備してきましたが、なかなか現地の外人局からの許可が得られませんでした。しかし本日、やっと外人局からの許可を正式に頂き、ドイツの地で起業することができるようになりました。この一年、日本の感覚では理解できないような事が多々あり、自分自身の認識を再度改めなければならないと強く感じました。今後は、5月初旬オープンに向けて各手続きを済ませ準備を進めていく予定です。早く地元の人に愛される日本食のフードトラックになれる様、頑張って参ります。報告が遅くなりましたが、今後ともよろしくお願い致します。 もっと見る
【進展状況のお知らせ】
2023/07/09 21:39ご無沙汰しております。今年の夏を目標に、日本食キッチンカーの開店を進めてきていましたが、必要な許可や申請の手続きが長引いている関係で、開店が遅れているという状況にあります。これまで起業するにあたり、現地の商工会議所の起業支援などを受けながら進めてきました。外国人として起業するのに必要な認可を外国人局から取得する必要があるため申請しているのですが、移民を多く受け入れているドイツの現状、またこのシーズンは多くの職員が休暇をとり人手不足という事もあり、数週間待たされるというのが当たり前で、なかなか進展していかない状況にあります。クラウドファンデでサポートして下さった方々や、鎹を気にかけてくれている人達に、早く開店して現地で日本食を提供している姿を見せれるよう、引き続き取り組んでいきます。なるべく早くオープンできるよう尽力していきますので、気長に待って頂けたら幸いです。そんな中でも、先日、知り合いの職場から縁があり、日本食のケータリングをさせて頂きました。40名分の料理を用意させて頂き、多くの方からの好評をいただきました。中には、キッチンカーがオープンしたら絶対に食べに来ると言ってくれる人や、定期的に注文したいといってくれる人など、すでに現地でも良い評判を頂いています。早くオープンしたいという焦る気持ちもありますが、役所関係の申請などはどうしても時間がかかってしまいます。今は自分ができることをしていき、しっかりと準備をしていきたいと思っております。引き続き現地で頑張って参りますので、今後ともよろしくお願い致します。 もっと見る
【クラウドファンディング結果報告と御礼】
2023/03/25 11:35今回チャレンジさせて頂いた、ドイツで唐揚げ、おにぎりのキッチンカー出店に向けてのクラウドファンディングの最終報告をさせていただきます。総勢46人の方々からご支援を頂き、総支援額808,500円と、134%の達成率をもち終了させて頂く事ができました!私の学生時代からの友人や海外で出会った仲間のみならず、家族やその友人、そしてこのプロジェクトに共感して支援していただいた方まで、多くの方々にご支援頂きました。また、SNS上で情報の拡散やシェアをしていただいた方や、応援メッセージをくれた方、たくさんの支えがあったからそこ、今回のクラウドファンディングを達成する事が出来ました。皆様の暖かいご支援やご協力に、心より御礼申し上げます!3月4日から一時帰国をしていて、昨日またドイツに帰ってきました。その際、ワインやTシャツなどの郵送が必要なリターンから優先して行わさせていただきました。まだ届いていないという人がいましたら、ご連絡頂けると幸いです。そして、遅くなってはしまいましたが、御礼のメールもさせて頂きます。今回のこのプロジェクトをなるべく早く形にできるよう、全力で頑張ります!そして今後も活動報告など、SNSの投稿も増やしていこうと思います。遠い地ではありますが、是非ドイツに来た際はお立ち寄り下さい!今後とも何卒よろしくお願い致します! もっと見る
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