3月17日に、LGBTへの取り組みで最先端を行くIBMで、LGBT社内ネットワークの活動をリードされている川田さんをお招きして、社内ネットワークの立ち上げの経緯や、乗り越えてきた困難、これからの活動についてお話を伺いました。
川田さんから伺った内容について簡単にまとめましたので、ぜひご一読ください。
何となくネットワークになっていった
IBMでは、人事や会社主導でネットワークを立ち上げたのではなく、まずは当事者で集まったのが、なんとなくネットワークになっていき、「LGBTのことをきちんと知ってもらいたい」という思いで活動がスタートしたとのことでした。
相手の心を開くには、自分から心を開くこと
活動を進めていくと問題も生じたようですが、直接会話することを大切にして、乗り越えてきたとのことです。そして、「困ってないよ」という当事者にも、実はニーズがあるもののそれを意識できていないこともあるので、当事者への啓発も大事にしてきたそうです。
多数決のカルチャーを変える
日本では小さいころから多数決の意識が根付いているため、誰でも会社に入った瞬間に、無言の圧力を感じて多数側に合わせようとしてしまう。そういったカルチャーを変えて、個が活躍できる職場にしていくことも、ネットワーク活動の方向の一つとのことでした。
定期的ではなく、必要なときに集まる
色々な部門があったり、拠点が多くあるような会社ではなかなか定期的に集まれないこともあるので、コアメンバーのみ定期的にランチ会をして、何かイベントをする時など人数が必要な時のみ、集まるようにすることでネットワークを継続できているそうです。
他にもいろいろなお話を伺いました。
私たちの「日本中の職場に従業員ネットワークを張り巡らせる」という目標に対して、とても大きなヒントをいただけた会になりました。
東京レインボープライドで、多くの働く当事者、これから働き始める当事者にとって、役に立つ展示にできるよう、学んだことをきちんと織り込んでいきたいと思います。