ボルゾイのランとアン、シェパードのジョン、ブルドッグのボス・・・ 子どもの頃から、家族の中にはいつも犬たちがいました。 一緒に遊んだり、ケンカしたり、時には慰められたりした経験は、私という人格形成の基礎になっている、と信じています。 社会人となり、私が初めて責任を持って一緒に暮らし始めたゴン太は、生まれてすぐに捨てられていた仔犬でした。数年後、私の不注意で脱走させてしまったゴン太を捕獲されていた保健所へ迎えに行ったことから、殺処分の衝撃的な現状を知りました。 経済的にもこれ以上、犬を飼うことはできず、そんな私でもできることがないか、インターネットで情報を探す日々。県内にも犬や猫の保護団体があることが分かり、私のボランティア活動がスタートしました。 試行錯誤しながら進んできた私なりの活動も、2011年東日本大震災で大きな転機を迎えました。SNSの影響力の大きさを身を持って経験したからです。 「殺処分をゼロにする」という数値目標には、年々着実に近づいています。しかし、どこかの、だれかにしわ寄せが行くことではありません。人も、動物たちも無理なく幸せを感じられるような社会・環境の実現こそ「殺処分ゼロ」の本質。 保健所犬猫応援団が時代のニーズに即応しつつ、活動を継続し続けることができているのは、その考えを理解し、応援くださっている多くの皆様方のおかげです。心より御礼申し上げます。 保健所犬猫応援団の次なる挑戦がどんな展開になるのか、ぜひ一緒にお見守りください。
保健所犬猫応援団長崎応援リーダー 渋谷香奈さん より