2wayトートバッグ「なかよしのともだち」が完成。
10月16日に発送いたしました!
ショルダーと持ち手にほどこした、独創的なミシンステッチは、埼玉県立入間わかくさ高等特別支援学校の「服飾デザインコース」の生徒さんたちが挑戦したもの。受け取ったときの衝撃はいまも忘れません。
赤い糸のミシンステッチはまっすぐに。
茶色の糸のミシンステッチは自由に。
という、私のオーダーに対して、生徒さんたちからは
「ぼくたち、自由は習っていない」とのリアクションがありました。
確かにそう。決まったルールに忠実な作業がメインの授業では、
自由に好きにやっていいですよ、なんて作業はほぼないと思われます。
最初は、他社からの受注品に影響が出そうとか、生徒さんたちが混乱するかもとか、
さまざまな懸念があり、一般的な直線縫いで進めようともしました。
ところが、後日、担当の先生から「デザインを優先します」と心強いお返事をいただき、
生徒さんたちにとってのはじめての「自由」がスタートしました。
結果、ご覧の通りの個性的な仕上がりに。
まさに一点もののハンドルになりました。
納品後、先生に生徒さんたちの様子を聞くと、
本数を重ねるごとに「楽しい」という声が聞かれたそうです。
また、なるべくたくさんの人に携わってもらいたいとお願いしていたため、
3年生が中心となってみんなが関われるように調整してくれたとか。
うれしいですね。このゆるやかなラインは、狙って出せるものではないのです。
彼らの自由な感性が成せるテクニックです。
届きましたら、じっくりとステッチをご覧ください。
ランダムでありながら、じつはしっかりとバランスをとっているのに驚くはずです。