ご無沙汰しています。kibi-ru ACTIONです。いつも応援ありがとうございます。2023年も残り3日。暮れのあわただしい時期ですがご支援いただいた本クラウドファンディング、最後のリターンについてご報告させていただきます。========(クラウドファンディング 本文より)集まった資金の一部は、「和光南特別支援学校」と「入間わかくさ高等特別支援学校」での特別授業の準備費用に充当します。埼玉県内を中心とした障がい者支援施設での仕事を取材。とくに、近年の事業所の動向をリサーチし、その内容を写真や動画を使って生徒たちにわかりやすく伝えます。令和5年度中に開催します。========覚えていらっしゃいますか、この約束。支援金の一部を使い、今月、それぞれの学校で、約50分間の「特別授業」を開催しました。<日時>令和5年12月18日(月)入間わかくさ高等特別支援学校 服飾デザインコース1〜3年生(生徒、先生あわせて約20名参加)令和5年12月20日(水)和光南特別支援学校 高等部1〜3年生(生徒、先生あわせて約80名参加)テーマは、「いま、注目を集めている 福祉の仕事を見てみよう」。高校卒業後は、特例子会社や障がい福祉事業所などに進む生徒さんたち。今回は「仕事内容」にスポットをあて、はじめに、3つの事業所と団体の事例を紹介。近年、福祉とつながりをもちたい企業が増えていること、活躍できる場が広がっていることを伝えました。つぎに、福祉ならではのセンスが、アートやデザインの分野で新しいカルチャーとして広がっていることを紹介。福祉実験カンパニーと称する「ヘラルボニー」や、東京都渋谷区が取り組む「シブヤフォント」を例にとって話しました。3つめは、本クラウドファンディングについて。学校でつくった商品はいまどうなっているのか、、、お客様の声を紹介しました(ここが一番、生徒さんたちが喜んだところです)。リターンのコースターは、飲食店や個人で使われていること。バッグやマルチケースは「それ、どこで買ったんですか?」と声をかけられること。自由なミシンステッチが大好評なこと。などなど。みなさまからいただいた声をそのまま彼らに伝えました。会場からは「へぇ〜」と声をあげる生徒さんもいました。最後に、福祉関係者のインタビュー「高校生の間にやっておくといいこと」。障がい福祉の分野から「社会福祉法人 泉大津みなと会(大阪)」理事の川西様、福祉デザインの分野から「アパレルブランド NODD(東京)」の仲西様、寺門様にご協力いただき、それぞれの視点から貴重なメッセージをいただきました。すべての紹介が終わり、最後に私からのメッセージ(ここが一番伝えたかったことです)。「みなさんは、クラウドファンディングを通して158人ものサポーターを得ました。みんなの後ろには150人以上の応援団がいるんだよ。これってすごいよね。これからもずっと応援しているから、それだけは忘れないで」 今回の特別授業は、両校の先生方をはじめ、多くの方のお力をお借りしました。あらためてお礼申し上げます。Special thanks(敬称略)福祉バンク株式会社/青森福祉バンク株式会社ジョブ3.0の会(福祉バンク主催)社会福祉法人 泉大津みなと会合同会社Grip Grap(NODD)障がい者施設 浅草みらいど(イロドリカフェ)一般社団法人レダクラフト ほか私自身、はじめての特別授業で行き届かない点もあったかと思います。ですが、アンケートを見ていると、クラファンの目標であった「生徒と社会との接点をつくる」という点においては、貢献できたのではないかと思っています。彼らが手がけたものがみなさまの手に渡り、喜んで使ってもらえているということが、彼らの大きな励みになりました。ご支援、ご協力、本当に、本当にありがとうございました。ぜひ、今後も大きな愛で彼らを応援してください。よろしくお願いいたします。<生徒さん&先生方のアンケートの一部をご紹介します>▶︎あいさつ、返事、よい人間関係、遅刻をしないなど、働くうえで大切なことをあらためて生徒に伝えていただき、ありがとうございました(教員)▶︎世間とのつながりが持てない生徒が多いなかで、応援してくださる方々がいることを知り、あたたかいメッセージを見て、励みになったと思う(教員)▶︎私たちがつくったものがお客様のうれしい笑顔で飾ってもらえたのがすごくうれしい。クラウドファンディングとても楽しかったです(3年)▶︎校内実習でつくったコースターをみなさんが使っていてくれて、しかも喜んでくれていることを知ることができてよかった(複数)▶︎自分たちのことを戦力だと思ってくれる人がいる(1年)▶︎はじめて知ることがいっぱいありました(1年)▶︎たくさんの人が応援してくれているんだなと思った(複数)▶︎明日からいろんな人と話をしたり、あいさつをしたりしたい(複数)▶︎服の再利用の話がおもしろかった(複数)▶︎これからも自分たちのことを応援してください(1年)。
PARCO の付いた活動報告
マルチケース「ぼくらのパルコ」スタイリッシュに仕上がりました!オレンジのベルトは、埼玉県立和光南特別支援学校の「縫工班」が担当。自由にカーブするミシンステッチは、彼らにとって挑戦でした。普段、まっすぐに縫えるように練習しているため、新しい表現に戸惑いもあったかと思います。しかし、ゆるやかなラインが、プリントされたイラストとマッチして、味のある仕上がりになりました。12月お届け予定だった「オーガニックコットン手ぬぐい」も完成。こちらも発送完了です。福島県いわき市の「株式会社 起点」にオーダーした手ぬぐい。いわき市は、まさにこれからコットン収穫がはじまります。全国から集まるボランティアは、この時期をとても楽しみにしているそうです。株式会社 起点 http://kiten.organic/手ぬぐいが届いたら、まず、布の色にご注目ください。やさしいきなり色は、茶綿特有、自然の色そのものです。そして、やさしい触り心地をぜひお楽しみください。残りのリターン商品も10月中に仕上がります。随時、発送いたします。楽しみにお待ちください!<発送方法>ゆうパック、クリックポスト、特定記録郵便など、追跡可能な方法で発送しています。ご不在時は不在票が入りますので、ご対応、お受け取りをお願いいたします。
アップサイクルモチーフバッグ所沢雛人形の金襴パッチワークバッグ9月26日(火)発送いたしました!◉アップサイクルモチーフバッグリターン商品の中で、最初にSOLD OUTとなったバッグ。工場から出る廃棄生地や民族布のはぎれでつくっています。所沢市の生活介護施設が裂き織にしたカラフルな持ち手、西東京市の障がい者支援施設でつくった花の形のモチーフ、繊細な手作業をいかした商品です。※「特定記録郵便」で発送しています。◉所沢雛人形の金襴パッチワークバッグ人形のまち「所沢」を象徴する、おひなさまの生地を利用したバッグ。たくさんのご支援ありがとうございました。和柄の小物は、デニムやワンピースなどカジュアルな洋服との相性がいいです。普段のコーディネートにアクセントを加えることができます。※「特定記録郵便」で発送しています。<お知らせ>1)上記のバッグ以外の商品も、納期が大幅に早まりまして、10月中旬頃にあがってきます。10月中にはすべてのリターン商品を発送できる予定です。楽しみにお待ちください。※複数のリターンをご支援いただきました方々へ。すべてのアイテムが揃ってから発送しています。お時間をいただき申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。2)リターン商品のひとつ「ランチ付きワークショップ」は、9月24日(日)予定通りに開催いたしました。その様子を後日レポートいたします。3)みなさまの支援金を使った「特別支援学校への特別授業」は、12月18日(埼玉県立入間わかくさ高等特別支援学校)12月20日(埼玉県立和光南特別支援学校)で準備を進めております。こちらも終了後にご報告いたします。季節の変わり目です。みなさま、体調にご留意のうえ、お過ごしください!いつも応援ありがとうございます!
ポストカード順次発送特別支援学校の生徒さんとグラフィックデザイナー・佐藤京子さんによるキービジュアルのポストカードがあがってきました。ほどよい厚み、ほどよいマット感。いいカンジに仕上がりました。印刷物は、使う「紙」によって表情が変わります。この繊細な部分にこだわれるのが、つくる側の楽しみのひとつです。今週から随時発送します。届きましたら、ぜひ、さわってみてください。<お願い>ポストカードと、それ以外のリターン商品もご支援いただいた方へなるべくまとめて発送いたします。お届け時期が若干遅くなる場合もありますが、必ずお届けいたしますので、しばらくお待ちください。
いま思えば、完全に上から目線だったと思います厚生労働省の平成28年度の調査によると、障がいをもつ方の総数は936.6万人。人口の約7.4%に相当し、その数は増加傾向にあるそうです。幼い頃、電車の中でひとりごとを言い続けたり、大声を出したりする人をぽか〜んと眺めたいたことがあります。「そんなにジロジロ見ないの」と親につつかれ、子供心に、見てはいけないもの、触れてはいけないもののように感じていました。これが、私と障がいをもつ方との最初の出会いだったと思います。当時は、チャリティー番組「24時間テレビ」を見ながら、「あ、募金しなくちゃ。障がいをもっていてもあんなにがんばれるんだ、私もがんばらなきゃ!」と、感動したり、勇気をもらったりする子どもでした。いま思えば、完全に上から目線だったと思います。埼玉県立和光南特別支援学校の進路指導主事 親﨑先生ハンデがある人をかわいそうと思うのは失礼な話障がい福祉に多少なり関わるようになって、意識はどんどん変わっていきます。大きい声を出す人には「わかる!私も叫びたいときがあるっ」と思うし、「与えるのは募金じゃなくて仕事かもよ」とか。「がんばって感動を与えられるのは、障がい者だけじゃない」とか。ずいぶんと偉そうな考え方(言い換えると、対等)になってきたように思います。ハンデがある人をかわいそうと思うのは失礼な話。その方たちは、私にはないセンスをたくさんもっている。なのに、社会生活のさまざまな面で選択肢が少ないということに、納得できない気持ちがあります。障がい福祉と関わる大きな理由は、このモヤモヤとした気持ちをなくしたいからです。デザインは、社会課題を解決するひとつの手段だと思います。私にできることはなんだろうか。その答えの一つとして、今回のプロジェクトがあります。とはいえ、一人ではなにもできなくて、パルコ関係者の方々、特別支援学校のみなさま、クリエイターチーム、友人知人、たくさんのご協力をいただきました。埼玉県立入間わかくさ高等特別支援学校の服飾デザインコース本当のプロジェクトは、ここからがはじまりかもしれません。本プロジェクトで蒔いたタネをどこまで大きくできるか、みなさんと一緒に育てていけたらうれしいです。今回、特別支援学校の子どもたちに独創的なセンスを見つけました。それは、リターン商品を見ればわかります。また、実習に励む姿も想像以上に頼もしかったです。このセンス(強み)をどう社会とマッチングさせていくか。私たちにできることはなんでしょうか。私はこれからも障がい福祉と関わりながら、新しい商品や地域とのつながりをつくっていきたいと思っています。本当のプロジェクトは、ここからがはじまりかもしれません。クラファン終了まで34時間をきりました!残り1点です! 額装キービジュアル本プロジェクトのキービジュアル(フレーム入り)。特別支援学校の生徒たちが描いた、のびのびとしたイラストをレイアウト。新所沢PARCOの思い出、地元デザイナーの想い、本プロジェクトに関わる多くの人の愛が注がれた作品です。残り1点となりました!