2023/05/23 19:30

実は人気のBuships watchには大きく別けて2種類有ります。

1940年代米国陸軍と海軍の先鋭達から作られた特殊工作部隊向けに作られたBuships watchはエルジンの他にハミルトンからも供給されていました。

エルジンバージョンは弊社を含め、何度か復刻をされているアイテムですが今回のハミルトンバージョンは復刻される事はあまり有りません。それはエルジンバージョンのリュウズカバーはより大きく目立つからでしょう。

しかし今回のハミルトンのケースにはアンティーク加工をした文字盤印刷に希少なスモールセコンドを配置。実物も少なくレアなモデルを採用しました。そこに革ベルトを起用する事で、とても大人のBUSHIPS WATCHに仕上がりました。

右がエルジンバージョンのBuships watch、左が今回のハミルトンバージョンの復刻時計です。

本文でお伝えしている様にBuships WatchはUDT(水中爆破特殊部隊)用に開発されました。米軍はww1の経験から水陸両用攻撃の必要性を重視し、海軍と陸軍の隔てない人員の養成所を1942年フロリダに設立しました。敵国に大量の兵力を上陸させる為には、偵察・水中の障害物や防護物の把握が必要であり、またそれを排除・爆破する必要があったのです。先陣を切る、いわゆる特攻隊長的存在です。あとから控える大軍の計画も彼らに掛かっている為、優秀な人材を集める必要がありました。海兵隊レイダース(海兵隊のコマンド部隊)と陸軍のエリート達が選ばれ、海軍の建設工兵隊であるSEEBEEシービーズ(効率的な爆破には建設の知識も必要だった事が伺えます)の志願者加え結成されたチームになります。
ピアーズの基地では『人間の身体は10倍以上の仕事を実行する事ができる』という無茶なコンセプトにて過酷なトレーニングが行われました。現在のNAVY SEALS選抜過程、通称”ヘルウィーク”の元と云われています。選抜されたエリートが過酷な訓練に残った者のみが腕に巻くことを許された時計。それがBuships watchです。当時、特別な防水ケースはハミルトン社によって開発され1950年代になるとエルジン社の軍用モデルがでてきた。その形はハミルトンのものに良く似ているがリュウズキャップの形状が異なります。
歴史はさておいて、1にも2にもかっこいい!