こんにちは。インターンの野地です。
本日5日目を迎えました、カレン族避難民支援クラウドファンディングキャンペーン「空爆が続くミャンマーへ。教育支援で子どもたちに明るい未来を。」 現時点で11名の方にご支援いただいております。ご支援いただいた皆様には、厚くお礼申し上げます。
また、SNS等での拡散にご協力いただいた皆様、一つ一つ確認させていただき、とても嬉しく思っております。今後もSNSや活動報告の投稿など毎日更新していきますので、どうぞ応援をお願いいたします。
さて、本日は、私たちが支援しているミャンマーの少数民族・カレン族と、彼らの現状についてご紹介いたします。
カレン族は、およそ135あるミャンマー国内の民族の一つの少数民族です。主にミャンマー南東部のカレン州を中心にタイトの国境に沿って分布する民族集団で、一部は低地ミャンマーやタイ西部にも住んでいます。
カレン族を代表する政治武装組織(KNU)は、1948年のミャンマー独立の政治体制から疎外されたため、反政府活動を展開しました。国軍兵士はカレン族に対して殺人、拷問、強姦といった残虐行為を行う一方で、KNUは国軍に対してゲリラ攻撃を展開し、内戦が激化しました。数十年にわたり戦闘が続き、2006年に情勢が悪化すると各地の村人がジャングルに逃げ込み、キャンプを作りました。ミャンマーが民政移管を果たした2015年には、ミャンマー政府とKNUは停戦協定を締結してからしばらくは比較的平和な日々が続きました。
しかしながら、軍事クーデター発生後の2021年3月27日、KNUは国軍部隊に攻撃を仕掛けましたが、同日夜に最初の空爆を受け、カレン族の中からも死傷者が出るなど、情勢は悪化しています。さらに、この頃から新型コロナウイルス流行の影響を受け、食糧だけでなく医療が途絶え、非常に困窮した生活を強いられました。以降も軍は戦闘機で複数の地域に対する爆撃を続け、少数民族勢力との衝突が相次ぎ、互いに負傷者を出しています。カレン州では、クーデター以前に3200人いたとみられる避難民は、2022年9月の時点でおよそ9万人となりました。
この中でも、私たちの支援先であるイ・トゥ・タ(Ee tu ta)避難民キャンプは、ミャンマーとタイの国境近くの山中に逃れた人々が集まってできました。現在、ミャンマー軍の攻撃で村を追われた約2500人(2023年3月5日現在)のカレン族の人々がここで避難生活を送っています。そしておよそ600人の小中学生が、外部の支援や避難民の協力でつくられた学校で勉強したり、施設に隣接した畑で野菜や米を栽培をし、生きるための食物を手に入れている状況です。
私たちは、ほぼ毎日、タイのパートナー団体を通してミャンマー・カレン族の現状や起こった出来事について情報を得ていますが、イ・トゥ・タ避難民キャンプに逃れてくる人々の数は増え続けています。
明日は、そんな彼らから届いたメッセージをご紹介します。彼らの今、どんな暮らしをしているのか、何を必要としているのか、生で感じていただけるメッセージとなっていますので、ぜひご覧ください!