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南米・コロンビアから、「科学と社会」の世界最先端、「 #科学は人権 」を伝えたい

気候変動・感染症・戦乱・大災害に翻弄される世界。科学と社会の関係は? 科学は人権の何なのか? 世界科学ジャーナリスト会議2023年大会(#WCSJ2023、コロンビア・メデジン市、2023年3月下旬)に参加し、「#行かなきゃわからない」科学と社会、「#科学は人権」の最先端を日本にお伝えします。

現在の支援総額

74,000

12%

目標金額は600,000円

支援者数

15

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/03/14に募集を開始し、 15人の支援により 74,000円の資金を集め、 2023/04/23に募集を終了しました

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南米・コロンビアから、「科学と社会」の世界最先端、「 #科学は人権 」を伝えたい

現在の支援総額

74,000

12%達成

終了

目標金額600,000

支援者数15

このプロジェクトは、2023/03/14に募集を開始し、 15人の支援により 74,000円の資金を集め、 2023/04/23に募集を終了しました

気候変動・感染症・戦乱・大災害に翻弄される世界。科学と社会の関係は? 科学は人権の何なのか? 世界科学ジャーナリスト会議2023年大会(#WCSJ2023、コロンビア・メデジン市、2023年3月下旬)に参加し、「#行かなきゃわからない」科学と社会、「#科学は人権」の最先端を日本にお伝えします。

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はじめに

プロジェクトの概要

2023年3月27~31日、コロンビア・メデジン市において、世界科学ジャーナリスト会議(World Federation of Science Journalists: WFSJ)の2023年大会、「12th World Conference of Science Journalists(WCSJ2023)」が開催されます。今回のテーマは、「科学ジャーナリストが再起動し再接続する(Science Journalists Reboot & Reconnect)」。

本プロジェクトの目的は、私がコロンビアに行き、本大会に参加することです。このことを通じて、現在よりも強いバックグラウンド理解と世界的な状況認識を得たいと考えています。さらに今後、日本および世界の方々に対して、ご自身の課題を解決することに役立つ知見や情報をより効果的に提供できるようになるための「再起動」と「再接続」の一歩を踏み出そうと考えています。

ジャーナリズム全般が、科学的取材・科学的報道に強い関心を向けています(2019年、WCSJローザンヌ大会。撮影:みわよしこ)。

WCSJ2023とは?

世界科学ジャーナリスト会議の大会であるWCSJは、1992年の東京大会を皮切りに、2~7年ごとに世界各地で開催されてきました。2007年の第5回大会以後は2年ごとの定期開催となっていましたが、2021年に予定されていたコロンビア大会はCovid-19(新型コロナ)の影響により延期され、本年3月に開催されることとなりました。
WCSJに参加するのは、報道関係者だけではありません。大学・研究機関・産業界・政府機関などから科学と報道にかかわる多様なステークホルダー多数が参加します。参加者数は時期や開催地によって異なりますが、ここ数回の実績では800人~1500人程度。報道と科学と社会と世界の多様課題について、スキル・立場・社会へのインパクトといった多様な視点から学びと情報交換と交流が行われる一大イベントです。

子連れ参加は当たり前です(2019年、WCSJローザンヌ大会。撮影:みわよしこ)

開催地はコロンビア

WCSJ2023の開催地は、コロンビア・メデジン市、首都ボゴタに次ぐ大都市(人口約370万人)です。かつては麻薬密売組織「メデジン・カルテル(Wikipedia記事)」の本拠地として知られる治安の悪い都市でしたが、徹底した再開発と地域の立て直しが図られた結果、現在は極めて治安の良い観光都市として知られています。
日本からは最短でも約20時間のフライトを要し、公用語はスペイン語です。時間的にも費用的にも言語的にも、行くにあたっては何らかの理由と強いモチベーションが必要な地域です。

解決したい社会課題

・科学と技術・貧困と福祉の間の分断

科学と技術、貧困と福祉は、日本においては互いに切り離された別の世界のようなものです。2019年以来の「コロナ禍」は、この2つの別世界あるいは島宇宙を少しずつ接続してきましたが、私から見れば、まだまだ全く不十分です。なぜなら、世界的には「科学は人権」という認識が一般的だからです。WCSJに参加するたびに、そのことを再確認させられてきました。

・伝わりにくい他国の電動車椅子事情

私は電動車椅子を利用する障害者でもあります。車椅子で移動しようとすること、あるいは移動することそのものが、貴重な情報収集の機会です。数分間の移動だけで、路面の状況・舗装の方式と技術・現地の人々の視線など、極めて多くの情報が得られます。また、たとえばメインストリートと脇道の整備状況の違い、平日日中と休日夕方の路面のゴミ(ガラス瓶の破片など)の状況の違いには、自治体や政府や住民たちのホンネが取り繕いようもなく現れてしまうものです。

大都市でも、車椅子利用者にまで考慮と配慮が尽くされているとは限りません(2013年、アルゼンチン。撮影:みわよしこ)

・美談に隠されやすい都市開発のリアル

今回の開催地であるコロンビア・メデジン市は、麻薬と犯罪が蔓延する地域を治安の良好な別世界に変貌させることに成功した大都市です。でも変貌の過程で、麻薬と犯罪に関与して生きるしかなかった人々、貧困によって選択肢が限られている人々はどうなったのでしょうか? どこかに、単なるジェントリフィケーション(低所得層や貧困層が住めない都市にしてしまうこと)との違いはあるのでしょうか? 科学や科学者や技術者たちは、どのような関与をしてきたのでしょうか? 新しい都市計画を、誰がどのように歓迎したりしなかったりしてきたのでしょうか? このような過程は、日本においても各地で進んだり進もうとしていたりしますが、実態はわかりにくいもの。しかもメデジン市の場合は、既に変貌が達成されてしまっています。それでも、現地現場を注意深く観察すれば、何かが見えてくるはずです。

街角のマットレスで路上生活者が眠っています。通りすがりの人々が安全を気にかけたり食べ物を差し入れたり(2013年、アルゼンチン。撮影:みわよしこ)

上の写真から遠くない公園にて。路上生活者を排除するデザインのベンチ(2013年、アルゼンチン。撮影:みわよしこ)

・なぜ、WCSJ2023?

2011年の東日本大震災を契機として、全国各地の貧困と生活保護の現場を歩いて記事多数を世に問うかたわら、私はWCSJにも積極的に参加してきました(2015年ソウル大会、2017年サンフランシスコ大会、2019年ローザンヌ大会)。私の「根」は科学と技術にあるからです。
2010年代の私は、あまりにも「生活保護のみわよしこ」でした。しかも生活保護の界隈には、人間の生き死にに関わる重要な課題が常に多数あります。したがって、WCSJに参加しても記事化できなかったり、記事化できても1本2本程度であったりしました。それでも、行く価値は充分にありました。世界的な「科学は人権」という認識を世界の仲間とともに再確認しつつ、「科学と技術のみわよしこ」「貧困と生活保護のみわよしこ」に分断されてしまっているかのような自分をいつか再統合できる可能性を確信することができました。科学と技術について書けば、貧困と生活保護、さらに福祉についても書くことになるはずです。また、貧困や生活保護や福祉について書けば、科学や技術を照射することになるはずです。科学は人権なのですから。
コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、2023年2月に発生したばかりのトルコ・シリア大地震をはじめとする大災害によって、世界には無数の困難と悲哀がもたらされ続けています。
そんな2023年3月、なかなか行く機会のないコロンビアで開催されるWCSJ2023です。参加しないわけにはいきません。

このプロジェクトで実現したいこと

・活動内容

コロンビア・メデジン市で開催されるWCSJ2023への参加(2023年3月27日-31日)
メデジン市でのマイノリティや貧困層の状況に関する調査(2023年4月初旬)
この後、帰国便の都合により、過去に調査を行った米国東海岸の1~2都市を訪問しする見通し

・プロジェクトを通して実現したい変化

今回の「WCSJ2023」という機会がなければ生涯訪れなさそうなコロンビアという国に行き、一般的な知名度は低いものの科学と技術を伝えることにとって重要な「WCSJ」というカンファレンスに参加し、そこで何が話題になっているのかを日本に伝えること。
そこに行かなければ分からないことがらの数々を発見し、現地の人々のあり方や生存戦略に接し、それらを伝えること。
自分自身の再起動と再接続を図り、まずは支援者の方々に、そして幅広い読者の方々に対して、より強力かつ示唆に富んだ発信を継続する力を得ること。

応援メッセージ

・学びを日本に還元されると、もっと優しい社会になる。三輪さんの挑戦、応援いたします!!!
 鎌倉幸子(かまくらさちこ株式会社)

資金の使い道

フライト費用(日本→メデジン→米国東部→日本):約30万円
宿泊費用:約15万円
WCSJ2023参加費用:約5万円
保険費用:約3万円
その他経費+クラウドファンディング手数料:約7万円
合計:60万円

実施スケジュール

2023年3月下旬     日本から出発
2023年3月27日~31日 メデジン市においてWCSJ2023に参加
2023年4月1日~5日ごろ メデジン市における現地調査
2023年4月6日ごろ~2023年4月中旬 米国における現地調査
2023年4月中旬    日本へ帰国
2023年4月下旬    リターン(お礼状・報告書)発送
2023年5月      リターン(報告会)実施

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

リターン

以下の3通りを用意しています。

・お礼状(支援金額 1,000円)
簡略ながら、支援者の方限定の情報を含めたお礼状(PDFファイル)を送付いたします。

・報告書(支援金額 3,000円)
お令嬢に加え、支援者の方限定の情報を含めたみ4ページ程度の報告書(PDFファイル)を送付いたします。

・報告会(支援金額 5,000円)
お礼状・報告書に加え、支援者の方限定のオンライン報告会にご招待します。

最後に

私自身の再起動、そして分断を超えた再接続のために、コロンビアに行ってきます。
最大のリターンは、再起動して分断を超えてパワーアップした私自身による、今後の発信や活動です。
どうぞ、皆様のご支援とご応援をよろしくお願いします。

自己紹介・活動実績

みわよしこ(三輪佳子)
1963年、福岡市生まれ。東京理科大学理学部第二部物理学科在学中より、研究所のテクニシャンとして半導体研究の現場で働く。大学院修士課程修了後、半導体シミュレーションシステムの研究開発(1990年-2000年)を経て科学・技術ライターとなる。2005年に運動障害が発生して中途障害者となり車椅子生活を余儀なくされたことから、福祉と社会保障に関心を持たざるを得なくなる。2011年、東日本大震災を契機として、貧困と生活保護を中心に著書『生活保護リアル』(日本評論社)、および記事多数を世に問う。2014年より、大学院博士課程にて生活保護政策決定を研究(2023年3月、博士学位取得見込み)。2014年より、国連人権委員会等への情報提供やロビイングなどの活動も継続。日本科学技術ジャーナリスト会議理事(2019年~)。現在は著述活動・学術研究・人権アドボケイトの3本柱を中心に活動。著書一覧はAmazon著者ページへ。


最新の活動報告

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  • 支援者の皆様、関心を持って見守ってくださっている皆様、ご無沙汰いたしました。商業誌記事のWCSJレポート、2本目と3本目が公開されていますおかげさまで、商業誌での WCSJ2023@メデジン レポート、WCSJ本番レポートの2回目・3回目が公開されております。登録は必要ですが無料です。コロンビアの空の下で、科学と社会を語り合う(2)目次・メイン会場は植物園の野外講堂、時にイグアナも参加・科学と政治の間の黒く厚い雲に、風穴を開けるには?・新型コロナウイルスが政治を変えた・AIを「正しく恐れる」ために情報のパワーを・日本への称賛、そして批判コロンビアの空の下で、科学と社会を語り合う(3)目次・ジェンダー問題に取り組まないと何が起きるのか・メンタルヘルスはスマホから・筆者、インタビューを受ける・科学は「伝える」だけで充分なのか?・残った不満と疑問、そして気づき 会場をマイペースで歩き回るイグアナの写真だけでも、どうぞ見てください(第2回)。 イグアナがのそのそと歩き回る中で開催される科学関連のカンファレンスは、世界的にもけっこう珍しいものではないかと思います。 また、「STEM(Science, Technology, Engineering and Math)」に「Art」が加わって「STEAM(Science, Technology, Engineering, Art and Math) 」になることで”笑い”の要素が加えられるようになったという話は、目からウロコでした(第3回)。日本には科学とお笑いを結合した「黒ラブ教授」という先駆者がいらっしゃいますけど、そういう視点で見てみたことはありませんでした。世界的視野と視点から日本の取り組みを見てみるという意味でも、ご一読の価値はあろうかと思います。 お笑いで人気を集めるためには、一定の才能と努力が必要です。でも、お笑いの世界的な位置づけを把握することは、すぐに誰にでも出来ます。新刊のご案内 WCSJ2023@メデジン レポート、1回目から数ヶ月のブランクがあって2回目・3回目となったのは、その間に書籍を出版していたからです。三輪佳子『生活保護制度の政策決定 「自立支援」に翻弄されるセーフティネット』(日本評論社) 生活保護制度は、長らく「聖域」とされてきたことになっていますが、実際には常に費用削減圧力にさらされてきました(正確にいえば、日本の被占領状態が解消した1952年以後)。特に2000年以後の動きは「激動の!」「こんなことって、アリ?」の連続です。その激しい変化は、一般的には「聖域なき構造改革」「ネオリベの台頭」「不透明な政治」で説明されますが(それは事実ですが)、「ホントにそれだけかな?」と公文書をほじくってほじくって、「表から見えない部分は、たぶん、こうなっている」というところを明らかにしました。いわば、「群像劇『生活保護劇場』の舞台装置見取り図(推定)と設定集(推定)」です。 帯文は、その『生活保護劇場』の主要登場人物のお一人でもある岩田正美先生が書いてくださいました。ダメモトでのお願いを快諾してくださり、AIのような光速で原稿に目を通してキャッチーな帯文を書いてくださった岩田先生に心から感謝します。 日本の社会保障に関心のある方にはお役に立つ本だと自負しておりますが、いかんせん、高価です。図書館へのリクエストなど、ご負担にならない方法でお目通しいただければ幸いです。報告会の予定  5月に開催を予定していながら未だに実施していない報告会ですが、皆様がご多忙の年末を避け、2024年1月には他の未報告のプロジェクトの報告会ともども開催しようと考えております。もうしばらくお待ちください。 もっと見る

  • 具体的にご支援いただいた皆様、拡散などの形でご支援いただいた皆様、そして、心の中でご支援いただいた皆様。おかげさまで、商業媒体への記事1本目となる記事『コロンビアの空の下で、科学と社会を語り合う(1)(みわよしこ) 』を、Web日本評論に出させていただくことができました。全5回の短期連載を予定しています。第12回科学ジャーナリスト世界会議(WCSJ2023) そのものとメデジン市とコロンビア、そして科学と社会にとどまらない数多くの話題について、文字数を十分に使ってレポートできそうです。第1回では、メデジン市に到着するまで、そして滞在中の生活を中心に書きました。食べ物と水は生き物の基本メデジン市に到着したその日の私の驚きは、「なんと、メデジン市の水道水は飲めるのか!!」「なんで、スーパーマーケットにこんなに野菜がないんだー!!」でした。前者については、言うまでもないでしょう。水道水が飲用できることは、先進国であっても「当たり前」ではありません。後者に関しては、食生活と健康に関する先進国の常識とメデジン市の繁栄ぶりを考え合わせると、あまりにも意外でした。日本の厚労省は「成人は野菜を1日に350g摂取」と推奨しています。私は、下手すると1食で350gくらいペロリと食べてしまいますけど。なので、野菜の影が薄く品質もよろしくないコロンビアのスーパーマーケットの風景は、衝撃的でした。でも、野菜がそんなに多く摂れなくても健康を維持できる食生活は、何らかの形で実現されているはずなんですよね。メデジンで過ごした10日間、実質9日間は、その謎を探究するプロセスでもありました。結局、「わかった」と言えるレベルには到達できませんでしたが、庶民の日常の食と飲み水は、その社会・文化・政治を地べたから照らし出すような情報の宝庫です。科学・技術・社会についての情報とともに、少しずつレポートしていければと思います。今もまだ、少しずつ調べることを続けています。「プチトマトの素揚げ」という驚きメデジンの「食」で最も驚いたのは、素揚げされて格調高くあしらわれるプチトマトです。プチトマトよ。キミは、そんな高級食材だったのか? 皮に、そんなポテンシャルを隠していたのか? 「プチトマトの素揚げ? それが科学と社会にどういう関係が?」と思った方も思わなかった方も、こちらの記事、どうぞお読みください。ご感想、お待ちしてます!『コロンビアの空の下で、科学と社会を語り合う(1)(みわよしこ) 』 もっと見る

  • トップ写真は、我が家のホワイトボードに書かれたメモです。今回でのコロンビアでのWCSJ2023年参加記を、日本の科学ジャーナリズム団体のために書こうとして、とりあえず何を書くべきかメモしてみました。しかし、盛り込めたのはほんの一部です。それほど、今回のコロンビアでの大会に含まれた要素は幅広かったというわけです。ハンパだった規制緩和・多極化・地域課題ここ数年、ビジネスパーソンの多くは、気がついているのではないでしょうか。新自由主義と規制緩和はそろそろ終わるんじゃないかな? と。二度の世界大戦が必然的に生み出した福祉国家路線は、冷戦と重なって行き詰まりを迎え、新自由主義と規制緩和に転換しました。しかし世界が本格的にそちらに舵を切った1990年代から30年。思ったようには成功しないし、かえって社会コストを増加させている側面もあるし、地球温暖化と関連して世界情勢が不安定になっているし。見直しが進む中で、今回のWCSJ2023は準備され、開催されました。新自由主義批判が大声で語られる場面は極めて少なかったものの、規制の必要性は繰り返し語られました。また、多極化の進む世界経済は、必然的に地域課題を地域で解決して地域経済を良好にする必要性をクローズアップします。それそのものではないけれど、その背景と密接に関係した話題は繰り返し現れました。しかしながら、なんともハンパ。なんとも食い足りない。なんとも不徹底。それが私の率直な感想です。でも、そういう課題をクローズアップすることは難しいでしょう。利害の対立する立場の国々の方々が場を同じくしていたりするわけですから。格差解消と言う代わりに「インクルージョン」と言っているのかなあ? という場面も何回かありました。「コロンビア」と「メデジン」にフォーカスしてほしかった私が最も食い足りなさを感じたのは、「コロンビア」「メデジン」についてのフォーカスの不足です。どういう地域なのか。どういう課題を抱えているのか。大まかな情報や大きなニュースなら、日本語でも簡単に探し出せます。でも、たとえば、「集中豪雨があって、道路が冠水したら、旅行客はどうすればいいのか(1月、メデジンではちょっとした水害が起きたばかりです)。救助体制はどうなっているのか」「すぐそこで火山が大爆発したら、どこからどのように警報が発せられ、住民はどう行動するのか(4月に近隣の火山の大噴火のおそれがありました)」といった情報、まさにメデジンという地元密着のドメドメにドメスティックな話題が、まとめて語られることはなかったんですよね。スペイン語が不自由な国外からの参加者にとって結構切実な問題だし、そういう個別具体的な話題ほど地域と国の形を描き出すものはありません。そして、徹底して個別具体的だからこそ、何もかもが異なる他地域に持ち帰れる普遍的な気づきを提供できるはずです。メデジン市の水道の水は飲用できます。これだけでも凄いのに、コロンビアという国の飲用水の供給体制の凄さといったら。ちょっと調べてみると、行き詰まった新自由主義と規制緩和が国と地域の中でどう転換されるべきか。世界にとってのヒントの宝庫なのに。まあいいや、また行くから。そう言いたいのはやまやまですが、南米は遠いです。ああ、残念。 もっと見る

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