5月6日(土)に、川口駅前の「川口市民パートナーステーション」で相談会を開催しました。
当日は、ボランティアが街に出て300枚以上のチラシを配りながら、道ゆく人に「困っていることはないか」と声をかけ、アウトリーチ活動を行いました。
また、川口駅・西川口駅周辺の食材店や飲食店を周り、労働問題や生活上の問題を抱えている方に対して相談会の情報を広く周知するため、チラシの設置をお願いしました。
相談会場では、さまざまな深刻な相談が寄せられました。
その中の一部を紹介します。
①休みを申し出たら解雇され、ホームレス状態に。
花の栽培の仕事をしていた女性。体調不良で月2〜3日休むということが続いていたところ、突然解雇になり、住んでいた寮を追い出された。ホームレス状態になり、現在は友人の家に居候している。
②保険証がなく、5歳の子供を病院に連れていけない
クルド人の3人家族。夫は失業中。トルコで迫害に遭い、日本に逃げてきたが、妻と幼い息子は「特定活動3ヶ月」のビザしかもらえておらず、保険加入の対象者にならない。
診療が全て自費負担になってしまうため、よほどのことがない限り、病院には行かないようにしている。先日息子が額を切る怪我をした時は病院に連れて行ったが、一回の診療で3万円が必要となり、友人から借金をして工面した。
妻は最近妊娠が発覚したが、手持ちのお金がなく、病院に行けずにいる。
会場では、このような「ホームレス状態にある」「病院に行けない」「今日の食事の確保すら難しい」など、基本的な衣食住の権利すら奪われている人たちからの相談が相次ぎました。
私たちは、食料の提供を通じて相談者の方々のその日の生活を支えるとともに、労働組合を通じて会社と交渉し解雇を撤回させるという選択肢の紹介や、行政の提供している支援制度の紹介を行いました。
5月7日も、相談の受付と、アウトリーチを引き続き行なっていきます。