2018/03/26 09:40

たきのねいろ、原 研二とミオです。

2015年6月に大分市内から豊後大野市緒方町原尻に移住。原尻の滝まで徒歩3分の場所に住み、米作りに平石まで通っています。

自宅周辺では土地がすぐには見つかりませんでしたが、田んぼをやりたい、米を作りたい、という気持ちは持っていました。

 

2015年初夏のこと。

山の中に美味しいパン屋さんがあるらしい!という噂を聞きつけ、キッチンウスダを訪問。

その際、移住してきたばかりで初対面の私たちを気持ち良く迎えてくれ、「米も作りたい!」と言うと「空いてる田んぼあるよ!貸してもらえるよう交渉するよ。来年から一緒に米作りをしよう!」とこんなに上手く事が運んでいいんだろうか!?と思うほどトントン拍子に米作りへと導いて下さったのが臼田夫妻でした。

 

その後約半年を経て、忘れたころに「そろそろ米作りするよ~!」と声をかけてもらい、2016年春から本当に!人生初の米作りがスタートしました。

そんな、まわりに後押しされるように、追い風いっぱいで始まった我が家の米作りが、今転機を迎えています。

 

 

●クラウドファンディングに抵抗有!

今年で3年目になる我が家の米作り。

トラクターが無くなる、という一大事にも我が家はなんとかなるでしょ、と呑気に構えておりました。

そして、クラウドファンディングでトラクターを手に入れよう、というアキラさんからの提案もあっさり断りました。

だって、『くらうどふぁんでぃんぐ、っちなんなん?』というカタカナ言葉への拒絶反応的、なんかよくわかんないゾ感満載だったのです。

必要なら各自お金を出して買えばいいやん、って。

普通に思っちゃったのです。

 

 

●OH!クラウドファンディング!

「クラウドファンディングには参加しません」という我が家の気持ちを変えたのは「それでもクラウドファンディングをやろう!」というアキラさんの言葉でした。

 

それは

①これまで地域の方にも支えてもらうことで成り立っていた米作り。そろそろ自立して自分たちの足で歩き出す時期に来ているのではないか。

②自分の食べる米を作って満足。それはそれで良いけれど、動ける今のうちにしか、規模を拡大し米作りを広めるということはできないのではないか?休耕地を田んぼに戻してゆくことは地域の為にも自然の為にも自分たちの為にもなるのでは。

③無農薬米を作ろう!と発信することで普段「米」や「米作り」についてあまり考えていない人への「こんなやり方で米作りが可能ですよ」「お米について考えてみませんか」というきっかけ作りにもなるのでは。

というものでした。

 

中でも、「自分たちだけ米を作って、それで終わりでいいのか?もっと拡げてゆける可能性のあることなのではないか?」という言葉はまさに「まずは自分のことをやろう」と考えていた我が家にとって次の課題、次への一歩を提示されたようで心に刺さったのです。

 

今回トラクターが無くなったのは、そういうことを考える意味でもチャンスと捉えるべきではないだろうか!?きっとそうなんだ!

ということで、皆さんのご協力、ご支援を頂いてトラクター、ポンプを購入する!というクラウドファンディングに挑戦する!という決断に至りました。

自分たちの田んぼを守るだけでなく、今年からは田んぼを復活させたい、拡げてゆきたい。

新たな気持ちで米作りと向き合います。

 

 ●もう一つの物語

米作りをするにあたり、臼田家との出会い、田んぼとの出会いの他にもう一つ、「種」との出会いがありました。

一年目の米作りは臼田家の前年収穫し保存してあった種を使わせてもらいました。「9粒」分を除いては。

 

「9粒」の種は『ハッピーヒル』という特別なお米の種だったのです。

 

 

●ひと粒が2000粒にも4000粒にもなる米

『ハッピーヒル』は自然農法の提唱者である故・福岡正信さんが交配された特別な多収穫米(ハッピー=福、ヒル=岡)。

自然農法(無農薬、無肥料、無除草、不耕起)での栽培にも適しており、乾燥、雑草に強く、茎がしっかりしているので倒れにくく台風などにも強く、『飢饉を救う米』と福岡さんも言っていたそうです。

 

そんなハッピーヒルの種は直接我が家の手に入ったのはありません。

 

話は遡ること20数年前。

豊後大野市三重町在住「タオ・オーガニック・キッチン」代表の米澤陽子さんが直接福岡さんから頂いたハッピーヒルの種を①友人にあげ、その①友人が②友人にあげ、その②友人の③友人がハッピーヒルを育て、「種蒔く旅人 ハッピーヒル」として日本中に種を配布する活動を2015年2月に開始。

2015年12月に米澤さんを訪問。

種は20数年の時を経て米澤さんの元へと戻ったのです。

 

そんな奇跡のような巡り合わせでやってきた種を米澤さんから臼田シゲミさんが20数粒分けてもらい、そのうちの9粒分を我が家が頂き、育てることに。

 

我が家はまたしても棚から牡丹餅的にその場に居合わせたことで貴重なお米の種を手に入れることが出来たのです!

 

2016年は9粒の米から田んぼ半分くらい植えられる種が取れ、2017年は約100Kgの食べる用の米と田んぼ約1反(約300坪)分の種が取れました。

 

 

●喜びの輪を拡げよう

初めて米の収穫が終わった時、野菜が収穫できたのとはまた違った喜びを感じました。

この高揚感はなんなのか。。。

米は主食で言わば「命」の元なのです。

命の元を自分で作れた喜び(もちろん、自然があって出来ることですが)。

そして、自分の手で作ったお米の美味しいことといったら!!!

他の何にもかえがたい喜びです。

 

米騒動に参加してもらうことでその喜びを分かち合うことが出来ると考えています。

 

それぞれ仕事や立場、生活スタイルは違っても「米作り」という志は同じ仲間。

蛍の飛び交う田んぼという場。

奇跡のような巡り合わせでここにあるハッピーヒル。

 

条件は揃っています。

あとは始めるだけ。

トラクターとポンプを手に入れて!

 

 

●それでも迷っているアナタへ

 

田力本願

田んぼで全部叶います❤

田んぼをすることでこんなにいいことが、、、。

 

・人との人とのつながりが生まれます

(地域の人との関わり・出会い・共同作業・仲間づくり・・・)

・人と自然とのつながりが深まります

(農薬を使わない田んぼは裸足で入れ、生き物もたくさん・お山の中の田んぼでは太陽の位置で大体の時間がわかるようになったりします)

・生物多様性が向上します

(田んぼに水を張ることでそこで生きる生物の種類が増加します。蛍は勿論、昨年はどじょうもいました。鳥もきます)

・自然環境の整備が出来ます

(休耕地にしてしまい、放置してしまうのではなく、田んぼにすることで大地にその時々で必要な処置をすることが出来、結果自然環境を整えることにつながる)

・お米を食べる喜び、田んぼで食べる喜びを味わえます

(農作業の合間に田んぼで食べるご飯は美味しい。自分で作ったお米は美味しい!みんなで食べると美味しいヨ)

・・・・・・・

 

もはや米作りをやらない理由が見当たらない!?

 

一緒に「米騒動」お米作りしませんか?

実際に田んぼに来れないアナタも「ソコ」で「ココ」を感じて下さい。たとえ離れていても仲間なのです。

そして、応援下さることが私たちの力になります。

 

「ここからはじまる米騒動」大騒動を起こしたい!

一緒に「革命」の片棒を担いでみませんか?

 

ご参加、ご協力、心よりお待ち致しております。