
”閉鎖性海域の漁業のジレンマ”
有明ノリの色落ち問題への取り組み。
これは有明海に限らず、閉鎖性の強い海域での漁業の持つ必然的な課題の一つです。
閉鎖性の強い海域は、自然的には次第に浅くなり将来的には陸化の方向に進みます。
河川から流入する土砂の堆積や陸域から流入する栄養塩類を元に増殖する植物プランクトンなどの海産植物を起点とした生物生産物(生物死骸など)の堆積が湾外へ流出する量より多い海域で予想されます。
これまで、高度経済成長期の陸域の拡張や事業場の拡張と人口の集中などの一連の連鎖は浅海域の埋立、海域に流入する栄養塩類などの増大を伴い閉鎖性海域の浅化を助長する結果となっています。
有明海のアサリ、タイラギの漁獲量の減少、赤潮発生(植物プランクトンの大量発生)の増加や養殖ノリの色落ちの要因もこれらの海域の変化に由来していることが予想されます。水深などの地形の変化、海底堆積物の変化や河川流入水(流量、水質)の変化などが予想されます。
有明海は、まだ自然度も高く十分に生物生産性は高い状態にあると思います。常に変化していく自然を相手に将来的(100年後)に安定した生産を持続すべく、これまでの長年の経験-高度経済成長期に観た海の変化を「経験」に「学習」として活かしたいと思います。
応援よろしくお願いします。



