クラウドファンディングを利用した経緯をお伝えしておきます。当初は、生涯学習開発財団の「博士号取得支援事業」に応募して、50万円の助成金をいただけるのではないかと思っていました。50歳以上の方であれば、誰でも応募できる助成金です。40代の方は、これをターゲットにしておけばよいと思います。論文を書いているうちにすぐに50代になると思いますので。
2018年に論文博士をベースに応募した時は、書類選考で落選。今回は書類選考を通過し、面接までたどり着いたので、大丈夫だと思っていましたが、今年の2月に不採用の通知を受け取りました。指導教授に推薦状も書いてもらったので、かなり残念でした。ちなみに、審査や査読が通らないような、がっかりする経験はいっぱいしておくといいと思います。「がっかり慣れ」してきて、そのうちゲーム感覚になります。
そして、この資金をあてにしていたので、ポッカリと穴が空いた状況になりました。そんな時、大学院時代の先輩で、奄美海援隊株式会社を経営する小林正人さんを思い出しました。小林さんは、地域おこしの事業で、別のクラウドファンディングを使っていたので、相談してみることに。いただいたアドバイスは次のとおりでした。
・まったく知らない人が支援してくれることはない
・結局、知り合いが助けてくれる
・事前に本の宣伝にもなるので、いいのでは
以上の軽い助言でした。そんなものかと思い、申請書を書きはじめ、審査を通してもらおうとすると、何度も修正をすることになりました。内容よりも形式的要件が面倒でした。
そして、審査が通過した後ですが、今度は誰にお願いするのかという問題が出てきます。お願いしていい人と、悪い人いるように思えてしまうのです。これは勝手に自分で思うのですが、失礼にあたるのではないかとか、「お金あるのに、なんで他人にお願いするの」と思われないかとか、「要は金融詐欺でしょ」とか考える人がいるのではないかと気になります。そんなことを考えると何もできません。結局、お金などあっても、どんどん流れていきます。私は金儲けの才覚はありませんが、自信をもってお金を失うスペシャリストといえます(笑)。
そして、過去の記録を調べてみました。自分の人生で3度クラウドファンディングの依頼を受けて、応じたことがあることがわかりました。意外に少ないと思いましたが、その時の自分の気持ちを思い返してみると、それほど深い考えは抱かなかったという結論に達しました。そこからはタガが外れたように、気軽に依頼できるようになったのです。依頼を受けた側も、嫌であれば断ればいいだけです。あまり深刻にならなくてもいいという感覚になれたのです。
現時点で、おおむね一次つながり方へはお知らせを完了しているように思います。ありがたいことに、膨大なネットワークのある方のおかげで二次つながりの方からもご支援いただきました。これからは、どれほど二次つながりの方が賛同していただけるかなのでしょうね。再度一次つながりの方にリマインドというのもありますが、営業マンとしてはいまいちの私としてはやる気になれません。つらいより楽しい気分で続けたいと思うからです。