京都市では7月10日より、祇園祭(前祭)の山鉾建てが始まりました。
祇園祭は京都市中京区を中心に行われる祭りです。
平安時代の863年(貞観5年)、神泉苑で行われた御霊会が起源で、室町時代に四条室町周辺に商工業者の自治組織「両側町」が成立すると、町ごとに趣向を凝らした 山鉾が巡行するようになったと言われます。
この祭がずっと続いてきたのは、この地域に根ざした人びとの生活がずっと続いてきたからです。華やかな祭りの土台には、普通の人びとの普通のくらしがあります。京都好きのみなさんには、ぜひそこにも目を向けていただきたいと思います。
『京都 中京民商 商人・職人 生活史』は中京区で普通に商売をして普通に暮らしてきた人たちの語りを収録した本です。祇園祭のことは直接は出てきませんが、祭りを支えてきた生活文化のようなものを感じ取っていただけるはずです。
ほかでは読めない話がいっぱいです。ぜひ多くの人に読んでいただきたいのですが、増刷に向けての支援が伸び悩んでいます。多くの人に届くよう、ぜひ拡散をよろしくお願いします。