『京都 中京民商 商人・職人 生活史』には34人の中京民商会員の商売・人生についての語りを収録しています。タイトルをご紹介します。面白そうじゃないですか? ほかでは絶対に読めない話ばかりです。気になった方はぜひ購入して下さい。
定価よりも少しお安くご購入いただけます。自費出版で部数の限られた本です。これ以上の増刷の予定はありません。 確実に入手したい方はこの機会をお見逃しなく!
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美容室行ったら、「稲場さん、漫画になってるねぇ!」とか言われて、「ええっ、知らん、知らん!」とか言って、見たらほんまに、なんか、うちでのエピソードが描かれてて。
(古書店)
そのときに私は「本を作る仕事がしたい」って言ったんですよ。あそこで「本を書く仕事がしたい」って言わなかった私は、自分のことよく分かってたんやなと思うんですけど。
(企画編集)
それ見たら、全身の血が逆流するような感覚で「私がやるのはこれだ!」って思ったんです。
(京焼・清水焼絵付師)
とりあえず、父親には負けんとこ、という気合ですね。
(とんかつ店)
だから、あんなコロナなんかでお休みがずっと続いてたときに、やっぱり私もお客さんを心配してたんですけど、お客さんも私を心配しててくれはって。
(居酒屋)
方針じゃないけど、こういうふうなやり方で、そこそこやっていけるんじゃないかなってのが、できてきましたね。
(喫茶店)
浦安で働いていたころですが、僕、向こうでもずっと京都弁しゃべっていたんです。「京都のお兄ちゃん」いうことで、それなりに人気があったんですけどね。
(理容店)
「なんぼ高級な洋服やドレス着ても、着物には勝てんよー」って、私よう言うんやけど。
(和裁縫製)
京都みたいな街って、世界中に似たような街ってないような気がしてて。
(カメラマン)
まあ、こんなんやってもあかんやろうな、とは思ってましたが、予想通りあかんかったです。
(行政書士)
こんな年になってね、毎日が新しく生きる喜びができてきたいう感じ。どうでもいい、いう感じじゃなしにね。
(居酒屋)
そこからどんどんつながって。お芝居やってきたことも、やりきれなかったことも、気持ちとかも。そういうぎゅーってなってる時代がないと、やっぱり人前で歌とか。
(歌手)
そんなんで危ない二〇代、やっぱり傷だらけですよね。自分を実験台にしちゃうので、痛い失敗もいっぱいしたし。
(タロット・西洋占星術師)
たぶん、いつ死んでもそんなに今は後悔ないかなぁ。今も楽しいし。
(アクセサリー製造)
けっこう人間くさいんですよね、法律って。
(弁護士)
いやー、美術館行って、そのときに通り道にあったんや。そのとき、美術館好っきやってなあ。「募集」って書いてあってな。
(京象嵌)
何も持ってない人間いうのはある意味強いんやけどね。生産手段を持ってない労働者は。まあ、それに比べると経営者というのはなかなか難しいな、と思いながらやっとるけど。
(税理士)
あの時分、税務調査ようけあったでー。年間一五か二〇件はあったんちゃうかなー。朱五のは全部立ち合い行ったで。
(木材加工)
ところが東京ナイズされてるやろ、俺もな。なまじっかな若かったし、東京ナイズで、いろんな婦人服を仕入れてきて売ったんやけど、商品も、もうひとつ合わへんのやな。
(婦人服小売)
うちはアーケードあるからそう思ってんねやけど、一つ屋根の下でみんなで商売してんねんな。
(うなぎ蒲焼・総菜)
まあ、今は好きなことができてるんでね。それだけでも、ありがたいですね。
(中古レコード)
それを見て「ワシ、こんな変な字、彫っとったたんか……」っちゅうふうに思うことがありましてな。
(判子屋)
ま、そんなわけで、五〇年前からずっと、京都に来るときから、自分の人生を自分で決められてないんです、ワシは。
(元事務局員)
この大きな二つのジャンルのほかに、決して認められることのない小さなジャンルがあってねえ。
(露天商)
お母さんがちゃんとしてたんやろな。たいしたもんやな。
(美容室)
あのね、なんとかなるんですよ。
(DJ、イベントオーガナイザー)
能力と、行き当たりばったりで、自分の適性の職にたどりつくのかなっていう気がして。
(スナック)
一四年間、チタチタに来てくれてる人で、「ありがとうございました」しかしゃべったことない人います。
(喫茶店)
ほんで、私はもう、民商は、何でも相談できるとこやから、ほんまに、生涯の保険や思うてんのや。商売だけと違うて、いろんなことで、相談できるからね。
(和菓子)
仕事が一番、子どもは二番目にみてたわ。子どもたちも、どうやって大きくなったのかなあ。食事とか、ほんまにしたんかな、って思うもんね。
(湯のし屋)
小学校のころは、二人とも、車が好きでしたから、西大路通で車が走ってくるのを待ってね。車が見えたら、どちらが早く車名を当てられるか競争したりして遊んでました。
(染料卸)
ま、京都の人間ですのでねぇ。京都で生まれてね、よかったなぁと思います。
(美容室)
ここも一緒。提供してるのは保育じゃなくて飲食だけど。美味しい食事、安全安心な食事を提供して、それをツールに関係をつくる。
(カフェ&バー)
もともと、三条大橋に店があったから、名字は「脇田」でも、屋号は「大橋屋」で。
(天ぷら屋)