ひとり親家庭のこどもの支援は、無償または低価格で食事ができる「子ども食堂」をはじめ、学習支援なども徐々に広がっています。ただ広がっているとはいえ、まだ十分とはいえない状況です。
私たちは学習塾として、多くのひとり親家庭のお母様・お子様とお話しする機会がありますが、その中でみなさん口をそろえておっしゃられるのは、以下の2つです。
「進学などの教育費をどう捻出すればよいか、不安です。」
「中卒なので、求人票に「高卒以上」とあると辛くなります。」
そう、今ひとり親家庭に求められるのはこの2つです。
【経済的安定】【高卒資格の取得】
それらを目指すため、当団体はすでに次の3つを掲げ活動を行っています。
①高卒資格認定試験へ合格してもらう
②看護学校に進学し、看護師資格を取ってもらう
③中学生や高校生、また不登校生に対して本格的な受験指導をする
今回私たちはこの3つの活動全てをより手の届く価格で実現したい。そしてより多くのひとり親家庭のみなさまに届くようオンライン教材を実現したいと思い、このたびクラウドファンディングを立ち上げました。
まずはひとり親家庭の現状について説明させていただきます。
ひとり親家庭の約55%は教育費に余裕がない
まず、ひとり親家庭の子どものための支出についてのアンケートで、学校外教育費(塾・習い事)が十分まかなえるのは19.5%、ある程度支出できているが24.6%です。(出典:厚労省H27ひとり親家庭の生活状況に関する調査)
約55%のひとり親家庭のこどもは教育費に余裕がないことがわかります。
「所得貧困線」
まずひとり親家庭数141.9万世帯のうち、母子世帯数は123.2万世帯、父子世帯数は18.7万世帯。つまりひとり親世帯の8割以上(86.8%)が母子世帯で、13.2%が父子世帯です。 (男女共同参画局平成28年資料より) そして令和2年の母子世帯の世帯1人あたりの平均収入金額は117万円・父子世帯は177万円です。(出典:こども家庭庁令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果報告)
次に「所得貧困線」についてお話しさせていただきます(以下「貧困線」と記載)。
「貧困線」とは社会で生きていくために必要な住む場所、お金、食事、病気になったら病院で治療を受けられるかなど生命の維持はもちろん、健康的な生活ができるかどうかの基準になる数値です。厚生労働省から発表された令和3年の貧困線は、127万円となっています。(出典: 厚生労働省 国民生活基礎調査)
父子世帯の平均収入は貧困線を越えていますが、母子世帯の平均収入は貧困線以下です。
以上よりひとり親世帯の8割以上を占める母子世帯は、年間就労所得から見て貧困線以下であり、住居、医療、食事、教育費の支出に余裕がないことがわかります。
(※こども庁のひとり親世帯調査は最新で令和2年に行われております。令和2年の国民生活基礎調査は厚生労働省で中止となっております。よって令和2年の母子父子世帯平均収入金額と、令和3年の貧困線数値を参考に当掲載をさせていただいております。)
「10歳の壁」
年齢別に見る経済的に困窮している世帯の子どもと、困窮していない世帯の子どもの学力偏差値の推移表を見てみましょう。「国語」の偏差値推移は、8歳〜9歳頃にかけてはそれほど大差はありませんが、10歳になると困窮していない子どもが50.6なのに対して、困窮している子どもは45.1。5.5も離されています。
その差は10歳以降も埋まることなく、中学2年生にあたる14歳は困窮してない子どもが53.1なのに対して困窮している子どもは47.3と、さらに5.8も離される結果となっています。(出典:2017年11月日本財団が発表したデータより)
私が熊本市外の中学校の校長先生と面談させていただいたとき「高校入試の数学では、冒頭にある第1問の(1)(2)の計算で手が止まってしまう生徒が、約3割います。小学校の計算ができていないんですね。先生たちに小学校の復習から指導するよう放課後の指導をお願いしていますが、忙しくて手が回りません…」とおっしゃっていました。(特に郡部の中学校の校長先生数名が同様のことを話されていました。)
当団体ではすでに多くのひとり親家庭のみなさんの指導をさせていただいております。まれにかなり力量のある生徒もいますが、ほとんどの生徒さんが最初、学校の進度にほとんどついていけていません。具体的には、中学生部の初回学力テストでは約80%の生徒が分数の通分を理解できていませんでした。
厳しいことを書いてしまうようですが、これが現実です。
①高卒資格認定試験へ合格してもらう
②看護学校に進学し、看護師資格を取ってもらう
③中学生や高校生、また不登校生に対して本格的な受験指導をする
当団体はすでにこの3つを掲げ活動を行っていますが、この3つを
・より手の届く価格で実現する
・オンライン教材にする
ことを目指したいと思い、クラウドファンディングを立ち上げました。
①・③は「高卒資格の取得」「安価での教育実現」のため私たちが考える問題の直接解決に繋がると皆さんもご納得いただけるかと思うのですが、②の看護学校進学についてもう少し説明をさせていただきたいと思います。
①給与が高い傾向にある
看護師の平均年齢は39.5歳で、平均月収は33万4400円、賞与は81万6300円、そこから算出される看護師の年収は約483万円です。全職種・男性の平均年収は約424万円、全職種・女性の平均年収は約320万円。看護師全体は女性が大半を占めており、その観点から見ると、他業種の女性の年収と比べるとかなり良いと言えるでしょう。(出典:厚生労働省令和元年賃金構造基本統計調査)
②求人数が多い傾向にある
2020年1年間の有効求人倍率は2.62倍(10件の求人に対して約3.8人の希望者)、一般職の有効求人倍率が1.1倍(10件の求人に対して9.1人の希望者)で看護師になれば職に困ることはないと言えるでしょう。看護師の人手不足が深刻化している現在、看護師の有効求人倍率は高く推移しており、さらに超高齢化社会である日本では高齢者の割合が多いことによる医療ニーズが高まっているため、今後も看護師業界の売り手市場は続いていくものと考えられています。(出典:e-start 一般職業紹介状況(職業安定業務統計))
③国・県からの給付金が充実している
学校へ進学するには確かにお金が必要です。ただあまり知られていないのですが、看護学校に関しては給付金や貸与金が非常に充実しており、実はひとり親のお母様・お子様、またそれ以外の方でも国や県の学費支援制度でほとんどの学費・生活費をまかなうことができます。(給付金や貸与金の申請手続き等も当団体でお手伝いさせていただいております。)
※上記で説明している各学校の費用は自社調べのためあくまで目安です。(先生方からの聞き取りやウェブサイトの情報を参考に算出)
※各給付金・貸与金情報:高等職業訓練促進給付金/熊本県看護師等修学資金貸与制度/ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付/教育訓練給付制度(専門実践教育訓練給付金)
また上記で説明した以外にも、「やりがいがある」
「他の資格がなくても働ける」「高齢になっても経済的に安定する」
「ワークライフバランスを考えて働ける」など、看護師という仕事には多くのメリットがあります。
以上のことから、当団体では高認取得や通常の学習指導に加え「看護学校への合格指導」も行なっています。
・熊本大学(工学部 建築学科)に合格した生徒さん
「私は高校生の時にあまり勉強ができておらず、また当初体調に不安があったことから、集団授業ではなく、個別で指導をしていただける、こちらの予備校に通うことにしました。7月からの入校で、ほとんどの教科を基礎から始める必要があったため、本番までに間に合うか心配でしたが、先生方が効率よく指導してくださったので、無事大学に合格することができました。また体調についても、最初はどうすれば無理なく通えるか計画していただき、その後も気にかけてくださったおかげで、勉強をしながら少しずつ体力をつけていくこともできました。」
・福岡大学(商学部・経済学部)に合格した生徒さん
「自分がわからないことを的確に答えてくれて、記憶が定着するような教え方をしてくれました。自分ができないと思ったことでも、三ヶ月すれば基礎ができるようになりました!」※熊本学園大学(商学部)にも合格されました。
・社会人から熊本医師会看護専門学校へ合格した生徒さん
「熊本医師会看護専門学校への合格を目指し入塾させて頂きました。社会人で高校卒業からかなりのブランクがあり不安の中、入塾させて頂きましたが自分に合ったカリキュラムを準備してくださり、基礎からしっかり身につけることが出来ました。試験前には過去問の対策や面接の指導など徹底して取り組む事ができ、無事合格する事ができました。先生達の手厚いご指導に、とても感謝しております。」
・高校中退から熊本看護学校へ合格した生徒さん
「私は高校を8月中退後、10月に江原予備校に入校し、本格的に受験勉強を始めました。 勉強期間が短く、また高卒認定試験の受験勉強もあり、そのために受験できる学校も限られ、不安でいっぱいでした。しかし中学校の復習テキストや看護受験テキストや過去問をひたすら解き、 何度も繰り返しました。わからないところは先生に尋ねました。 苦手な科目は少しずつ克服できました。 もともとあがり症なので面接も不安でしたが、過去に受験された先輩方の試験内容を読み十分な対策が出来ました。 筆記試験も面接試験も自信をもって望むことができました。 受験勉強の期間が短くて途中であきらめてしまいそうになりましたが しっかりとサポートしていただきました。 入校が遅く、受験までの期間が短かった中、しっかりとサポートしていただき 本当にありがとうございました。 問題集や先生方の解説などとても分かりやすく、学習をスムーズに進めることができました。 勉強だけでなく面接の練習や、各学校の情報など細かく対応していただきました。 」
・社会人から高卒認定試験に合格した生徒さん
「どの通信講座に電話しても「高認合格には1年かかる。」と言われました。江原予備校(Toppa)だけが「2~3か月で合格します。」と言ってくれて希望の光が見えました。2か月たらずで8科目全科目合格!!両親も大変喜びました。次は看護学校受験です。がんばります!!引き続きよろしくお願いします!!」
具体的な資金の使い道
(金額はすべて年間)
講師謝金:691,200円(2名×1時間につき1200円×月8回×3時間)
動画編集者謝金:345,600円(1名×1時間につき1200円×月8回×3時間)
Zoomビジネス契約:52,800円(2名分/年額)
パンフレット:36,000円(300部×印刷1部につき120円)
コピー機リース:36,000円(月額3000円)
小計【1,161,600円】
クラウドファンディング手数料:約115,000円 (9%+税)
合計【1,276,600円】
実施スケジュール
【例】
6月末:オンライン用テキスト完成
7月上旬:価格改定・HP更新
以降、随時受講生を受け入れ。
2024年4月上旬:2023年度の結果データの取りまとめ
2024年4月下旬 :リターンをお送りいたします。
募集方式について
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
団体について
Toppaは、熊本市の受験予備校「江原予備校」が母体となっているNPO法人です。
シングルマザー・ファザーなどのいわゆる社会的な弱者は、経済的面や子育ての面など悩みが多いのが現状です。私たちはかかる保護者の経済的自立と経済的安定、保護する子女の学力向上を目指し、就学・就労について、学習支援・相談支援・就職支援を行う団体です。→続きはこちら
これまでの活動実績
ひとり親家庭のお母さまの看護学校進学:のべ30名
ひとり親家庭の中学生のお子様の全日制高校進学:のべ60名
ひとり親家庭の高校生のお子様の看護学校進学・大学進学:のべ15名
(以下、2022年4月〜2023年3月分の活動報告を一部抜粋)→さらに詳しい活動実績はこちら
●ひとり親家庭看護学校進学支援
実績:保護者6名、高校既卒者1名、高校1年6名、高校3年3名、不登校1名、合計18名
高卒認定試験全科目合格者2名、保護者看護学校合格者2名、高校生看護学校合格者2名
看護学校受験、大学受験予定者2名高校1年6名は継続中
オンラインで1名指導中(高卒認定試験保護者)
●ひとり親家庭進学相談及び広報活動
対象:ひとり親家庭の保護者、熊本市母子会、子ども食堂等
実績:①進学相談会と「ひとり親家庭看護学校進学リーフレット」の配布と協力を要請した。
「進学相談会」卒業生3名と相談者3名の会議各子ども食堂等にティッシュチラシ50部・リーフレット3部配布し事業説明し、協力を要請した。
社団法人こども食堂ネットワーク、子ども食堂キッチンブルービー、エンゼルこども食堂、楡の木地域食堂なごみ、社団法人社会福祉協議会、地域食堂はぐくみ 等10団体に訪問し配布した。
私たちが予備校としてだけでなく「ひとり親家庭を支援するNPO法人」として活動をするきっかけとなった生徒さんの話をさせてください。
10年前のことです。「今年、どうしても看護学校に通りたいんです。教えてください」と、30代後半のシングルマザーのお母さんが来られました。中学生の女の子を抱えたお母さんは、当時看護助手として働いていました。いろいろな仕事を必死でやってきたと話してくれました。あとで、生き抜くために言えないような苦労もしたと聞きました。
「過去問を教えてください。」とのことでしたが、学力は分数の計算から怪しい状態でした。教科書を1からやっていたら受験に間に合いません。そこで、そのお母さんのために分数から中学の計算が全部できるテキストを作りました。
そして彼女は希望通り、正看護学校に見事合格し、卒業後大学病院で働けることになりました。
本当にうれしかったです。本当に良かったです。それがToppaの最初の生徒さんでした。
Toppaの母体となる江原予備校は、熊本県熊本市中央区の「水前寺駅前」に位置する予備校です。「ゼロからの合格」を掲げ、35年以上の運営を続けてまいりました。
もしこのクラウドファンディングにご興味を持っていただけましたら、どうか支援のほどよろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見る様々な事情を抱え懸命に学習する生徒さんに、勇気づけられてきました。
2023/09/19 17:55感染の影響で仕事が不安定になった飲食業のシングルマザーの方、旅行代理店の方や、派遣社員だったけれど解雇された方……Toppaにはいつも、様々な事情を持った方が登校されています。今年も…旦那さんと死別れた方や、お父さんが亡くなり家計を支えるためアルバイトを掛け持ちしている学生さん、高校に入ったときからずーっとバイトを続け看護学校進学費用に充てる予定の学生さんなどがいらっしゃいます。大抵、私のほうからご家庭の事情を聞くということはありません。しかしながら、面接練習などで様々な事情を教えてくださる方が多々いらっしゃいます。そういった大変なご事情を聞くたびに、私は胸が痛むと同時に「この人たちを絶対合格させるぞ!!!」と改めて思います。そんな思いで毎日指導に当たっています。誰だって苦労はします。私だって。でも彼女らが真剣に勉強し前を向いて挑む姿は勇気を与えてくれます。そんな勇気をもらうたびに「私に出会ってくれてありがとう」、そう思います。現在、今年と来年にかけあらゆるテキストをPDFでオンラインで見れるようにし、単元ごとの説明動画のリンクを設置することを考えています。そうすれば自宅でも私の授業が受けられ、子育てと仕事で手いっぱいで多忙なお母さんたちがスキマ時間や移動時間で学習することができるうえ、講師たちの負担も減ります。早く早く完成したい!!そう思っています。 このクラウドファンディングも残り5時間となりました。これまでご支援いただいた方々にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。そしてあと少しではありますが、最後まで応援のほどよろしくお願いいたします。 もっと見る
看護学校【入学金】の壁。
2023/09/14 17:55先日、看護学校を受験する予定だったひとり親家庭のお母さんが、今年度の受験を断念されました。非常に残念です。10月初旬に社会人枠に受験予定でしたので、1か月という短い期間でお互い必死で頑張ってきたにもかかわらずです。子育てやお仕事もあり大変な中、非常によく学習されました。このまま勉強を続けていればおそらくこの方は合格したでしょう。そんなお母さんが受験を断念された原因は看護学校の【入学金】でした。正看護学校の場合30万円~50万円ほど入学金や教科書・服の代金等がかかります。それがひとり親家庭のお母さまやお子様にとって大きな壁となっているのです。私たちは、熊本市役所をはじめ関連機関に、入学金等々で「何かひとり親家庭のお母さん看護学校入学金の支援制度はないですか」と尋ねました。すると「高等職業訓練促進資金貸付」制度があると教えていただきました。入学準備金として50万円(貸付ですが看護師として5年間働けば返済義務なし)という制度です。ところがです……。その貸付金は、看護学校への入学が確認された後にしかもらえないのです。(入学準備金と名がついているにも関わらずです。)「なぜ入学確認後にしかもらえないのですか?」と尋ねても「国が決めたので……」という返答で終わってしまいました。他にも、母子家庭への貸付金があると教えていただきましたが「これは返済義務があるので慎重にしてください」と渋い顔でおっしゃいました。 看護学校に進学されたひとり親家庭のお母さん方は、行政の対応について 「どこにいけばよいかわからず、たらい回しにされたり、冷たかったり、 書類の不備など何度も仕事を抜けて行かなければならなかったので 看護学校への進学を諦めたくなった」とおっしゃる方が多いです。 正直今回、私もそのような印象を持ちました。とにかく、入学金の問題はなんとかならないのか。私たちは熊本県内の看護学校へ直接出向きお願いに上がりました。すると学費や入学金を待っていただける学校がありました!会議で審議していただき「対応できる」と言ってくれた学校もありました。※正式に納付猶予が規則として決まっているわけではありません。また、今回対応いただいたのは一部の学校です。お母さん方は仕事と子育てで忙しいため、受験直前になって塾に来られる方が半数はおられます。その場合、入学金準備の問題が起こる可能性が高いです。先の方が今年度の受験を諦め、資金をプールして受験されるのは本当に歯がゆいです。ただ来年を目標に受験するということで学習は継続されます。来年、絶対に合格できるようにこれからも共に頑張りましょうね。当団体でも毎年、この【入学金】という問題が何とかならないか検討し、行政や学校へ伺ったりしております。ひとり親家庭の親・子のみなさんが少しでも自分の志望校を目指しやすくなるよう、利用しやすい奨学金や貸与金の整備が進むことを私たちは願っています。 もっと見る
「Toppa="突破"」。当法人が始まるきっかけとなった、ひとりのお母さんの話をさせてください。
2023/09/08 17:25当法人のToppaは【突破】の意味です。当法人を作ったきっかけは10年前、母体である江原予備校にひとり親家庭のお母さんが来られたことに始まります。「何としてでも今年私は看護学校に通りたいんです。」とおっしゃるその方は、看護学校(正看護)受験の問題集をもってこられて「全然わからないです…教えてください。」と話されました。指導していくうちに、分数の計算や正負の数の計算が理解できていないことがわかりました。因数分解、平方根などまったくゼロの状態です。(この問題集をやっていても、時間ばかりかかってしまう…)そう思った私は「私がテキストを作ります。」とそのお母さんに言いました。看護学校合格のためには、教科書も中1・2・3年の3冊、それに加えて高校数学ⅠAなど少なくとも計5冊分の指導が必要です。でも私は自信がありました。これまで不登校やひきこもっていた生徒を指導してきたからです。それで私は1か月で分数から中学3年生の計算までできるテキストを作り、さらに1ヶ月かけて数学1Aのテキストも作りました。するとそのお母さんは、スラスラと学習ができるようになりました。その後、看護学校の過去問を何度も解き、その方は無事に合格されました。本当にうれしかったです。その方は元々病院の看護助手をしており「人に言えないような苦労をしてきた。」とおっしゃっていました。看護学校卒業後、就職が難しい熊本大学医学部の看護師になられました。本当に良かったです。これがToppaの原点です。毎年看護学校に合格される方、高認試験に合格された方を思うと本当に良かったと思います。ここ数年は合格率はほぼ100%です。今後はオンラインを活用し、事務局に来られない方々に指導の幅を広げ、全国的に展開できればと思っています。 もっと見る
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