18日の東京公演<不逢森>にお出ましいただきましてありがとうございました。公演写真をご紹介いたします。新宮夕海様からSNS発信用にお写真データを頂きました。(尚、写真の保存、コピーはお断りさせていただきます)
初演の名古屋公演とは配役、演出を変えて臨んだ公演でございました。事前のご予約でチケットもほぼ完売し、当日はたくさんの方にお越しいただきました。
法政大学文学部教授の伊海先生に、復曲についてや不逢森の解説をお願いいたしました。会場でお配りしたパンフレットにも解説を掲載しております。お手元にございましたらぜひご覧ください。
SNSでもたくさんの方がご感想を投稿をしてくださっております。ありがとうございます。一つ一つ拝見させていただいております。
公演後のアフタートークにも30人ほどの方がご参加くださいました。能面や装束を紹介したり、質問コーナーでは、「父と娘が登場する冒頭の場面について」「娘が命を落とす場面について」「名古屋公演との演出の違い」など、お客様からたくさんご質問をいただいて、お時間が尽きるまでお話をさせていただきました。
さまざまな解釈のなかで、お客様と一緒に育てていく復曲能の可能性を感じた一日でございました。今後とも皆さまのお力添えのほど何卒よろしくお願いします。
公演DVDをご用意しました
<不逢森> 公演DVD を今回のクラウドファンディングのリターンとしてご用意しました。(クラウドファンディング特典として当理事メンバー4人のサインを入りでございます)当日ご覧いただけなかった方、再度公演をご覧頂きたい方はぜひよろしくお願いいたします。
また次回の名古屋公演 復曲能<大磯>(12月16日)のS指定席5列目のチケットもリターンになっております。重ね重ねよろしくお願いいたします。
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~ 復曲能〈不逢森〉あらすじ~
鎌倉・亀江谷の商人(父)は昨年春から京の都に上り、今年の秋になっても戻りません。娘は父に逢いたさに都への旅に出ますが、長旅の間に体調を崩し、尾張国萱津宿で命を落とします。奇しくもその日、商人は同じ萱津宿に泊まり、亡くなったのは娘であることを知ります。嘆き悲しむ商人は萱津の森の僧とともに娘を弔い、反魂香を焚きます。煙の中に娘の姿を見た商人は袖にすがろうとしますが、煙とともに再び娘の姿は消えてしまうのでした。謡物の最高峰として伝わる乱曲〈反魂香〉は本曲の一節です。
東京公演<不逢森>
- 娘:加藤眞悟
- 商人(父):長谷川晴彦
- 僧:安田登
- 宿主:奥津健太郎
- 宿ノ婢:奥津健一郎
- 笛:槻宅聡
- 小鼓:久田舜一郎
- 大鼓:大倉正之助 ほか