
残り3日になりました。沢山のご支援、ありがとうございます。南ひだかでとれた木材は、森林組合さんでの一次加工、乾燥屋さん、製材屋さん、弊社での最終製品になるまで、北海道のあちらこちらを旅して弓になります。弓の中芯は、無節無欠点の選び抜かれた木材から作られます。厳しい要求をクリアできることを証明し、道産材のブランド力を上げる一助になればと思っています。ウッドショックやロシアウクライナ問題が長引く中、国産材への関心は高まっています。しかしながら長らくスポットライトが当たらなかった日本の林業は、様々な問題を抱えています。弓に使える材にしようとたくさんの方が動いていただいた結果、森林組合さんで今まで引き合いのなかった樹種に注文が入るようになったとのお話をお聞きしました。北海道の森林は、口径の大きい広葉樹がとれ、質の良い木材を生産できます。山から伐採された木がそのままバイオマス燃料として粉砕される前に、付加価値がつき別の用途に使われる、その一つの流れに弊社の弓があります。森は、木を伐り、そこに光が入り、新しい命の循環が生まれます。管理をしていくことで山火事を防ぎ、商品価値のある木材が育ちます。産業として成り立つことで雇用が生まれ、地域に貢献することができます。このクラウドファンディングにご支援いただいた皆様と、部材調達にかかわっていただいた皆様に感謝申し上げます。そして林業と関わる皆さまの問題が少しでも解決の方向に向かうことを願っております。

オリジナルキャラクター メイプルさんステッカー絵柄は5種類的の背景にクマのキャラクターを配置しました。弊社公式SNSでよく出没します。落書きみたいですが、思ったよりも時間がかかりました。

北海道新聞に道産材の取り組みが紹介されました。弓道がなくならないように、製造側も必死です。8月2日北海道新聞朝刊記事の中で、道産材の強度不足との記載がありますが、正確には強度には問題はなく、弓にするためのの長さが取れないためにジョイントしているが正解です。木材は厳冬の北海道を生き抜いてきた強い子達です。今、林産試験場に強度試験をお願いしており、結果をもとに実用新案の手続きに入ります。強度的に問題ないというエビデンスを提示し、お使いになる皆様や、弓具店さんのご不安を取り除きたいと思いっています。

道宝(どうほう)弓道に触れたことがない方もいらっしゃると思いますので、道具の説明をします。弓には弦を張ります。張った弦に矢をつがえます。つがえる矢は弦がはまるように溝になっており、弦から矢が外れないように矢をつがえる部分だけ弦を少し太くした部分を「中仕掛け」と呼びます。道宝は、中仕掛けを作る道具です。江戸時代の有職故実書 、貞丈雑記に記載されています。当時は「どうほ」と呼んでいたそうです。大きさは4寸(約12㎝)、弓の弦をこしらえるときに用いると書かれています。現代の弓道具の多くは江戸時代初期に形ができました。新素材を使った和弓を作る会社はどこも伝統的な和弓を作っています。形や特徴は少しずつ違っても、「和弓」という形から逸脱しないよう、伝統文化のひとつを作っている誇りをもって弓を作りつづけています。