
2022年バリ島で開催されたG20の後、インドネシアでもカーボンクレジットの動きが活発になってきています。
インドネシアで、カーボンクレジットの案件を纏めているのは、国立ボゴール農科大学(IPB)。
私たちは、IPBの担当教授に「アブラヤシの木をカーボンクレジット※の対象」とするように働きかけています。
※カーボンクレジットとは
温室効果ガス削減の取り組みの一つ。
簡単に説明すると:
・企業が企業活動の中で発生する温室効果ガスの排出量に対しお金を支払う。
・そのお金で温室効果ガスの吸収が出来る森や農地を作り管理する。
・そうすることで、温室効果ガスの排出量と吸収量をプラスマイナスゼロにする。
=カーボンニュートラルにする。
アブラヤシの木をカーボンクレジットの対象にすることで、以下の好循環を生み出したいと思っています。
1.農家は企業からカーボンクレジットの収益を得ることができ、アブラヤシ古木の植替えが進む
2.古木から本プロジェクトの肥料を製造することで、アブラヤシの生産量が増える
3.アブラヤシの木が温室効果ガスを吸収し、環境を改善する
要すれば、以下のメリットがあります。
・農家は収入増となる
・温室効果ガス削減に貢献する
・無駄な農地拡大(森林破壊)を防ぐ
・良質な肥料および飼料を生産し農業と畜産業の発展に貢献する
因みに、カーボンクレジット対象のアブラヤシ農園は、RSPO認証を得ている正式な農園のみとするように計画しています。
違法農園は対象外です。
アブラヤシから生成されるパーム油は、人類にとって欠かせない原料です。
その為、国や企業にとって、アブラヤシの木は金の生る木。
国力を左右しますし、政治利用もされます。
また、森林破壊により違法に栽培された農園もあります。
その為、我々は、今ある合法な農園で最大限生産性を上げるお手伝いをすることで上記のような好循環を作る事を目指しています。
冒頭の写真は、インドネシアの食用パーム油。1Lで約200円で購入できます。揚げ物用に使われます。