2023/09/28 14:17

この度は当プロジェクトを応援いただきありがとうございます。株式会社BaseLineオーナーの古屋宰です。

本プロジェクトはネクストゴール50万円を達成することができました!

皆様沢山のご支援本当にありがとうございます!

沢山の方々に注目いただいている本プロジェクトですが、より多くの方々に短角牛を知っていただくべく、ネクスト、ネクストゴール75万円を目標にスタッフ一同頑張っていきたいと思います!

皆様引き続き本プロジェクトの応援をよろしくお願いいたします。

さて、本日はより短角牛について詳しく知っていただくべく、秋田で短角牛を飼育されている「株式会社 仙人ファーム(菅与グループ)」様を取材させていただきました!

その際の様子を少しお届けいたします!

秋田県東成瀬村の短角牛飼育の歴史は、明治40年頃が始まりといわれています。

昭和40年代には農業近代化ゼミナールの席上で「東成瀬村は畜産において秋田県のスイスに当たる」 と言われたほど村の気候風土が放牧に適しており、県内外から多くの視察者が来村して一躍畜産の先進地となりました。

本プロジェクトでもご紹介している通り、春から秋にかけて牛たちは放牧場で過ごし、10月中旬頃に里へ下ろされて畜舎の中で越冬し、春になるとまた放牧される、この「夏山冬里」とよばれる飼育方法を行うのに東成瀬村は理想的な地域であるといわれています。

このように長い歴史がある東成瀬村の短角牛は、平成に入ってからは生産者の高齢化や後継者不足、採算をとることが困難であるなどの理由で年々減少し、短角牛の飼育農家は一軒もいなくなり、その伝統は途絶えてしまいました。

しかし、村の関係者の間で「赤べごの里」を復活させたいという気運が高まり、再生事業の牛舎が平成26年(2014年)に完成。村からの要請を受けた菅与グループが「株式会社 仙人ファーム」として短角牛の飼育を復活させました。

開始当初は村に短角牛が一頭もいなかったために、岩手県などから購入した子牛を飼育しました。

現在では完全に牛舎内で繁殖を続けており、150頭ほどの短角牛がいます。

雄牛の場合は生後およそ30ヶ月から40ヶ月間、体重が900kgほどになるまで飼育されてから出荷されています。伝統的な「夏山冬里」の飼育法にならって、夏には村の広大な放牧場に牛たちを時々連れ行き、大自然を満喫させることをしています。

与えている餌は、配合飼料と秋田県産の米粉、稲わら、茎のままのトウモロコシなど、栄養満点の内容。この良質な餌を食べることで、高品質で味わい深い肉質に育っています。

取材中に牛たちにカメラを向けると、警戒する様子もなく、のんびりとこちらを見ています。とても温和でかわいらしい印象を受け、人間に慣れていることがうかがえます。

仙人ファームの代表取締役、菅原与志崇さんは話します。

『 牛を育てるにあたっては、牛たちが喜ぶことを全てやり続ける必要があり、本当に気を使うことが多いです。美味しい餌を与え、ストレスの無い環境を整え、健康管理をしてあげる。牛舎では一つの囲いに数頭をグループにして入れているのですが、一頭一頭の性格を見極めて、お互いに愛称のよい牛同士を組みあわせるなどして、牛たちが快適に過ごせるようにしています。万事において、牛の気持ちになって飼育することが大切だと実感しています。

高級和牛のお肉といえば、きれいな霜降りが入った黒毛和牛の肉を思い浮かべる人が多いと思いますが、短角牛の場合はそれとは対称的に赤身が多い肉質で、肉本来の濃厚な味わいが楽しめます。一般的に考えれば、短角牛は和牛肉の主流ではないと思いますが、この独特の旨味を多くの方々に知っていただき、霜降り以外にも最高に美味しい和牛肉があることを知ってもらえれば嬉しいです。

このことによって業界全体が盛り上がり、東成瀬村の短角牛の伝統を守ることに貢献できればと考えています 』

実際に取材をさせていただき、より一層「短角牛」の伝統をより守り抜いていかなければと強く感じました。

我々も秋田の畜産に携わる者として、更に本プロジェクトを盛り上げていければと思います。

次回は肉のプロが短角牛のおすすめの食べ方をご紹介いたします!お楽しみに!