クラファンのページを作成している時は感情が不安定でした。
特にヴィオラのケースを書いている時は、虚しさを感じたり、胸が苦しくなったり、インタビューケースを読んで感じたことをみなさんに伝えられるか不安になりました。
一方でポジティブな感情もありました。PLASがこれから実現したい社会や事業内容を書いている時は、とてもワクワクしたりと、感情の振り幅がとても大きかったです。
前述の通り、今回のクラファンのページは私が担当しました。
このエッセイではクラファンページのタイトルに12歳を設定した理由や12歳の頃の自分を振り返ってみました。よかったらみなさんも12歳の頃の自分を振り返ってみてください。
12歳の頃のわたし
みなさんは、今回のクラウドファンディングのタイトル「『12歳で母に』早すぎる妊娠を防ぐ!ケニアの女の子の未来をつくる新たな挑戦」を初めて見たとき、どんなことを思い、考えましたか。
このタイトルは代表の門田と事務局長の小島と3人で話し合って決めました。
現地でインタビューした女の子たちのケースがまとめられている資料を読んで、彼女たちが妊娠した年齢はいくつだったのか、子どもが子どもを妊娠してしまう現状を多くの方に知ってもらうためには、いくつに設定すると与えられるインパクトが大きいのかを考えた結果、「12歳」としました。
私はこの「12歳」と決めた後、自分が小学6年生から中学1年生くらいの時、どんな子どもだったのかなと考えていました。
当時の私は走ることが好きでした。小学生の頃は駅伝大会に出場したり、中学生の頃は県大会に出場をすることを目標に、日々辛い練習を友達と支え合いながら励んでいました。
でも時々、どんなに仲の良い友達でも家族でも話せないモヤモヤ、不安が突然湧いてきて、ドロドロした感情を抱えていました。いわゆる思春期です。
いま思うと、自分が思っていることを表現することで、他人は自分のことをどう思うのかを必要以上に気にしていたのだと思います。そんなことを考えすぎて、周りと上手くコミュニケーションが取れなくなってしまったこともありました。
そんな時はいつも図書室に行き、図書室の先生に相談をしていました。
その時間は私にとって、いまでも忘れられない大切な時間であり、周りとの人間関係を保つためにとても大事な時間でした。また周りに家族以外に信頼できる友達や、正しい知識を持つ大人がいたことも、12歳の私にとって、とても重要なことでした。
子どもたちを適切な道に導くために
これまでの現地の子どもたちへのインタビューを通して、「周りに相談できる人がいない」ということが分かってきました。月経や性と生殖について疑問を持ったときに、母親や父親に相談できる子どもは0人でした。またこれまで学校の先生に相談したことのある子どもは1人しかいませんでした。
私たちは、子どもたちだけではなく、保護者や教師といった子どもたちに関係する大人たちへも、性や子どもを産むことに関するリプロダクティブヘルスの研修を実施していきます。
プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。
子どもたちが正しい性の知識を身につける研修も大事ですが、彼らを取り巻く大人たちが正しい性や生殖の知識を持つことは、子どもたちを適切な道に導くために重要なことです。
わたしたちは、子ども・若者たちが自分らしく生きられる社会を実現するため、新しい挑戦を始めます。この社会を実現するためにはみなさんのお力が必要です。
どうぞ、応援やご支援のほどよろしくお願いいたします。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。