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3期生の挑戦!!日本で学び続けたい留学生の進学を応援したい給付型奨学金プログラム

筆記試験で証明するレベルだけが「チカラ」でしょうか。私達の選考過程は小論文と面接だけではわからない留学生がもつ「チカラ」を発揮してもらうオリジナルプログラム。これまでコミュニケーション能力や対応力等社会で求められる「チカラ」を留学生達は発揮してきました。そんな留学生達が抱える「学ぶ現場」の課題とは…

現在の支援総額

404,000

26%

目標金額は1,550,000円

支援者数

27

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/08/17に募集を開始し、 27人の支援により 404,000円の資金を集め、 2023/09/30に募集を終了しました

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3期生の挑戦!!日本で学び続けたい留学生の進学を応援したい給付型奨学金プログラム

現在の支援総額

404,000

26%達成

終了

目標金額1,550,000

支援者数27

このプロジェクトは、2023/08/17に募集を開始し、 27人の支援により 404,000円の資金を集め、 2023/09/30に募集を終了しました

筆記試験で証明するレベルだけが「チカラ」でしょうか。私達の選考過程は小論文と面接だけではわからない留学生がもつ「チカラ」を発揮してもらうオリジナルプログラム。これまでコミュニケーション能力や対応力等社会で求められる「チカラ」を留学生達は発揮してきました。そんな留学生達が抱える「学ぶ現場」の課題とは…

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こんにちは。特定非営利活動法人Oneselfです。

私たちの団体は2014年に外国にルーツを持つ方の支援をするNPOとして設立いたしました。日本語教室の運営や交流会、防災訓練に関するイベント等を実施してきました。2015年には神戸市兵庫区に長期滞在者である留学生や技能実習生の住環境支援を行う「国際交流シェアハウスやどかり」をオープンしました。現在は日本語教室の運営・シェアハウスの運営・技能実習生の入国後講習・住環境支援・雇用自立支援等を行っています。

法人を設立した時から温めてきた「給付型奨学金プログラム」を「今こそ形にしたい!」と思ったのは新型コロナウイルス感染症がきっかけでした。

緊急事態宣言が出て以降、アルバイトがなくなり「食べるものがない」「学費が払えない」という留学生が日を追うごとにどんどん増えていきました。
そこでまず、コロナで生活が困窮する留学生に食料品を無償で提供しました。2020年度は延べ110名の留学生に提供。
2021年度は新たにエジプトやネパール等のムスリム・ヒンドゥー教の学生にも対応できるようにし延べ212名に提供。
2022年度は延べ206名に提供しました。食料品はコープこうべ、兵庫区社会福祉協議会などの団体をはじめ、個人の方からも寄付を頂き、現在もこの活動は続けています。

食料品提供時、私たちは必ずヒアリングをしています。そこで留学生の多くが口にするのが「学費が払えなくなったらどうしよう。」という不安です。
新規入国が再開し、新型コロナウイルス感染症の拡大が落ち着いてきたとはいえ、アルバイトに関する不安や悩みは常に多くの留学生にあります。


〈留学生のアルバイト事情〉

留学ビザで来日した学生には「資格外活動許可」という週に28時間までならアルバイトをしてもいいという資格があります。学生達はこの「週に28時間以内」というルールの元でアルバイトをしています。家賃・生活費・学費支払いのための貯蓄等、日本で生活するためにアルバイト代を使っています。

日本語学校で学ぶ留学生は2年生になると大学や専門学校の入試を受けます。試験に合格すると大学や専門学校から「入学金(一時金)」の支払いが求められます。また同時期に日本語学校の後期の学費支払いが重なる学生が多く、2年生の秋になると学費を貯めるために夜勤のアルバイトに変えたり、28時間を超えて働こうとする学生がいます。

結果的に夜勤のアルバイトに疲れ学力が低下するケースや、28時間を超えたアルバイトが原因でビザ更新に支障が出てしまうことがあります。「学ぶため」に来日したはずの学生達が「学べない」環境に陥ってしまうのです。

日本語学校の学生達にとって一番苦しい「2年生の秋」

後期の学費と進学先の入学金が重なるこの時期を支えたい。これが「給付型奨学金プログラム」を温め続けていた理由です。


〈コロナで厳しさが増すアルバイト事情〉

現在、日本語学校に在籍している留学生のほとんどが新規入国再開後に来日しています。入国の勢いは止まらず、アルバイト先を必要とする留学生と留学生を雇用したい企業とのバランスが崩れています。とあるピッキング工場では10名ほど採用したいと募集を出したところ47名の留学生が応募し、慌てて採用面接を終了したという企業もあります。また次から次へと新しい留学生が来日するため、日本語が上手な留学生が面接を受ければそれまでいた留学生が解雇されるというようなケースもあります。

こういった状況の中、いつ解雇されるかわからない。いつ仕事が見つかるかわからないという留学生がたくさんいます。
食料品支援を必要とする留学生にアンケート調査を実施し、下記のようなデータが出ています。


〈現在のアルバイトの状況〉2023.7現在 実数72名 (NPO法人Oneself調べ)

グラフからわかるように、15~20時間しかアルバイトがない留学生が半分を占めます。留学生が仕事を探さないのではなく、人が足りない時は28時間ギリギリまでシフトがあり、日本人を含め他に人がたくさんいる時は10時間未満までシフトを減らされてしまうという不安定さがあります。


〈主なアルバイト先〉2023.7現在 実数72名 (NPO法人Oneself調べ)

ほとんどの仕事が会話をせず黙々と作業します。アルバイトの経験があっても、会話力が向上する機会は少なくコンビニや飲食店のアルバイトができる留学生は限られています。


〈1ヶ月の収入〉2023.7現在 実数72名 (NPO法人Oneself調べ)

留学生の多くは母国からの仕送りはなく、上記の収入から学費(約60,000円/月)を貯金します。そのため生活費に充てられるのはごくわずかです。

(NPO法人Oneself調べ)


留学生のアルバイトは上限28時間までと決められていますが、時給の上限はありません。そのため留学生は時給の高い夜勤帯を選ぶことも多いのです。もちろん夜勤明けでは勉強に身が入らないことは自身も理解していますが、留学生活や進学のためにはハードであっても夜勤を選ぶ学生もいます。


〈それぞれが抱える事情〉


このように多くの留学生が抱える事情と母国での深刻な影響を受けているケースを考慮し、本気で学びたいと思っている留学生を支えるプログラムが「給付型奨学金プログラム」です。


国費留学生は*全体の3%で、ほとんどの留学生が私費留学生です。私費留学生を対象とした奨学金もありますが、ある留学生との出会いがこれまでの奨学金プログラムを変えたいと思ったきっかけになりました。
*2021年の国費留学生の数は8197人で外国人留学生全体24万2444人の約3%。(日本学生支援機構より)              


インドネシアから留学した彼女は決して経済的に裕福ではありませんでした。アルバイト代が学費や生活費に。「奨学金があれば…」彼女が言っていたことです。彼女は奨学金に応募し学内選考には選ばれたましたが、その後の最終選考で落選してしまい奨学金が受けられませんでした。

その時に「なにがダメだったのか、落ちた理由を教えてもらえないのが残念。」と言いました。

アルバイトだけではなく地域や神戸市のボランティアにも積極的に参加していた彼女。もちろん奨学金のためにボランティア活動をしていたわけではなく、その1回1回を彼女なりに楽しんで参加していました。

彼女に関わってきた人たちは「なぜ彼女が奨学金を受けられなかったのか不思議。」と口々に話していました。

そのような中でふつふつと私たちの中にある想いが生まれてきました。                        
一番近くで見てきた人達の声を奨学金選考に反映させられないか。                   

そして奨学金選考をもっと透明化できないか。


留学生の声をヒントに私たちは「学びたい意欲の見える化」を重視したまったく新しい奨学金プログラムを立ち上げました。
そして選考に携わって頂くのは日本語教師をはじめ、地域でボランティア活動をする団体のスタッフ、企業にいらっしゃる社員の方、行政の方等が実際に留学生と接してコミュニケーションを取って評価をします。
また各選考は「優・良・可」のように曖昧なものではなく、すべて点数制で行います。そして点数に応じて奨学金を支給します。

応募から選考過程がすべて終了するまで約5ヶ月の長丁場。その中で留学生は幾度となく壁にぶつかり、同じ奨学金応募者である仲間と助け合います。声が震えるほど緊張することもあれば、これまでの自分自身を見つめ直し、苦手だったことを克服しようとする姿を見ることもあります。選考過程が成長へと繋がり、本気で学びたいと思っている留学生にたくさんの「チカラ」をつけてくれます。

二次選考の就業体験の受入は神戸市内にある企業・団体の方々にお願いをしました。
これまで受入をしてくださったのは、株式会社神戸マツダ・ミズノスポーツサービス株式会社・神戸トヨペット株式会社・神戸市立兵庫図書館・兵庫区役所・兵庫区社会福祉協議会です。(順不同)


今年度は3期生7名の挑戦です。

応募条件として2024年4月に日本の大学や専門学校に入学し専門知識を学ぶ意欲を持っている留学生が対象です。また別団体から奨学金を支給されていないこと、学業、人物ともに優秀であり、健康であること、また、日本語による意思伝達が十分可能であり、国際理解と国際間の友好親善に寄与できることが条件です。
また、同奨学金に合格以降の出席率低下(95%以下)や学内前期・後期試験の結果が悪かった場合や、進学ではなく就職することになった場合等は奨学金の返還を必須としています。(特定非営利活動法人Oneself給付型奨学金プログラム募集要項より抜粋)

一次選考の小論文試験を合格した学生だけが二次選考に進むことができます。
二次選考に進んだ学生は次の7名です。

以上、7名が今年度の奨学金プログラム応募者です。国も違えば来日前の生活や興味・関心もさまざまですが、7名は切磋琢磨しながらこの奨学金プログラムで自分の夢に近づくために就業体験に参加しています。


これまでに同プログラムで計12名の奨学生を輩出しました。


〈1期生・2期生の進学先〉


NPO法人Oneself調べ



〈1期生の挑戦の様子はこちらから〉




■7名の進学を応援するための奨学金として 最大140万円
*但し、選考過程における評価点により支給額が変わります。(最大20万円~5万円)
 御支援が3期生の総支給額を上回った場合は、繰り越し金として4期生の奨学金とさせていただきます。

■リターン品発送代 49点分 20,000円程度
■クラウドファンディング手数料(9%)18万円


■3,000円  御礼状①
■5,000円  御礼状②
■5,000円  オリジナルTシャツ+報告書
■6,000円  オリジナルエコバッグ(線画ver)+報告書
■8,000円  オリジナルエコバッグ(カラーver)+報告書
■8,000円  オリジナルMA-1+報告書
■10,000円  報告書に御名前記載+報告書送付
■30,000円 〈企業・団体向け〉報告書に企業・団体ロゴ記載+報告書送付
■50,000円  NPO代表による講演
☆御支援を頂いたすべての皆様に奨学金プログラムの報告会の御案内をお送りいたします。
(10月下旬~11月上旬予定)
 主に二次選考の活動報告及び御礼を留学生全員が参加し開催いたします。



3期生の募集はすでに5月から開始しており、一次選考が終了しました。
二次選考に進んだ留学生が7名います。

今後のスケジュールについては以下の通りです。



神戸市立兵庫図書館 館長 垰下 憲司様

二次選考の就業体験は私達受け入れを行う側にも、これからの私たちのまち、地域社会のより良い未来を描く上で大切な試金石となるのではないかと考えています。
外国にルーツを持ち、様々な困難を抱えながらも夢や希望を抱き、未来志向で挑戦する留学生たちが温かく迎え入れられる社会は誰にとっても寛容で生きやすい社会であると思います。就業体験の様子を目にした際に、がんばる人(留学生)に「がんばってね!」と素直に応援できる子どもたちの感性に心洗われるような感動と、受け入れをサポートした図書館スタッフ、図書館へ来館された利用者の留学生に対する柔らかな眼差しを見るにつれ、今回も就業体験の受け入れを通して、目には見えない大切な資産をいただいたという想いがあります。


福祉団体CEGの皆様
滋賀県より神戸まで食料品や日用品の御寄付を届けてくださいます。今年度は新たにクラウドファンディングのリターン品としてオリジナルTシャツとMA-1を制作してくださいました。いつも温かい御支援本当にありがとうございます。


特定非営利活動法人Oneself 副理事長 森下 雅子

コロナ禍により親からの仕送りも途絶えアルバイトもなくなり、大学に合格しても入学金が納められない、という留学生の声に「やどかり給付型奨学金プログラム」は始まり今年で3年目となります。今年は16名の留学生の応募があり、二次選考に7名が残りました。過去2回の最終面接に携わり、将来の夢、目標のため奨学金を活かしたいと一生懸命に語る彼らに何度も心を動かされました。どうかこの若者たちに御支援のほどよろしくお願い申し上げます。


特定非営利活動法人Oneself 理事長 中野 みゆき

私は日本語学校で日本語教師として留学生に日本語を教えています。最初は語彙を覚えるだけで必死という学生や漢字が難しくてため息をつきながら練習している学生がいます。「友達は漢字も覚えるのが早くて聞き取りも上手なのに、自分はできない。」だんだん授業中にぼーっとしたり眠気に負けてしまう学生も。クラスにはいろんな学生がいるので、授業中は語彙や漢字の説明、文法を説明する時の例文など、少しでも学生の関心のある内容や話をしようと思い授業をしています。もちろん初級から中級へと進んでも真面目でコツコツと勉強ができる学生もいます。しかし、やる気がないのかなと思っていた学生が急にやる気になったり、進学したい学部がはっきりと決まらないと言っていた学生が将来の夢を見つけて休み時間も勉強するようになったり、学生達の「学びたい」という意欲や気持ちの変化も目の前で何度も見てきました。この奨学金プログラムは他の奨学金制度と違い選考期間が長いので留学生の性格がよくわかります。特に二次選考の就業体験は顕著に表れます。ふとした時に出る言動は小論文や面接だけでは見えません。引率同行するスタッフや日本人インターンも時には家族のように友達のように留学生をサポートします。中には三次選考の個人面接で緊張してうまく話せなかった学生を見て本人よりスタッフのほうが悔しそうな表情をする時があります。
このように奨学金プログラムを通してお互いの顔が見える関係が生まれます。これまで留学生と接点のなかった方も「こんな学生がいるんだ。」「こんな想いで日本で頑張る学生がいるんだ。」と思ってくださるはずです。
今年度3期生の挑戦にどうか御支援のほどよろしくお願い申し上げます。

最新の活動報告

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  • やどかり給付型奨学金プログラム報告会の御案内

    2023/10/01 21:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 皆様こんばんは。やどかり給付型奨学金プログラムに御支援御理解を頂きましてありがとうございます。本日、最終選考に残った5名の学生の面接を行いました。選考委員の皆様ならびに運営スタッフの皆様ありがとうございました。すべてのプログラムを終えた3期生にはやりきったという達成感に満ちた笑みがこぼれていたように思いました。留学生の皆さんも本当にお疲れ様でした。二次選考「留学生版トライやるウィーク」では活動ノートを各自に配布し、活動前の事前学習と活動ごとの振り返り、全体振り返りとまとめてもらいました。活動ノートは選考の部分点になります。活動ノートを見ると楽しかったことやうまくいかなかったことが学生の言葉で記されていました。びっしり書き込んでいる子もいれば、ほとんど何も書いていない子も。それぞれの経験は給付型奨学金プログラムの結果以上のものになると思います。「日本の会社で働きたいです。」と学生達はよく口にしますが、日本の会社で求められるのは日本語力だけではありません。日本語が上手なら働ける!と思っている学生にとって厳しい結果が突き付けられることもあります。「社会人」ということばが翻訳できない国もありますが、「社会人」とはどんな人なんでしょうか。文化も習慣も違う国で「社会人」になる。どんなことを求められるのでしょうか。二次選考「留学生版トライやるウィーク」ではそんな体験ができたと思います。同プログラムを御支援頂くこのクラウドファンディングも残り10日ほどとなりました。御支援を頂いた皆様、本当にありがとうございました。そして1人でも多くの方に同プログラムを知って頂きたいです。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。 もっと見る

  • みなさま、こんばんは。夏休みに実施した二次選考「留学生版トライやる」の全12回の御報告は読んでいただけたでしょうか。今年度は4箇所の企業・施設様にお世話になりました。改めて留学生の受け入れありがとうございました。お世話になりました。12回の報告書はスタッフ・大学生インターンが毎回活動に同行し綴ってくれたものです。暑い中本当にありがとうございました。留学生それぞれの葛藤や奮闘ぶりを改めて知ることができ、本当に嬉しく思います。同プログラムの1・2期生に感想を聞くとほとんどの留学生が「留学生版トライやる」が本当にいい経験になったと言ってくれます。留学生はアルバイトができますが、職種はある程度決まっています。今回お世話になったような区役所・図書館・作業所・子ども食堂等はアルバイトができるようなところではありません。日本へ来て初めて作業所や子ども食堂を知り驚いた学生もいれば、国の行政機関・図書館とのサービスの違い等に驚いた学生もいます。学生達にとってこの夏に得た経験は奨学金プログラムの一環とはいえ、きっと忘れられないものになったはずです。さあ、次は貴重な経験、受け入れてくださった方々に感謝の気持ちを伝える準備です。留学生は各活動を終えてから振り返り会の準備をしています。学生達があまり得意ではないアウトプット。「得意じゃないので…」で終わってはいけません。一緒に活動に参加した友人と協力して大きな模造紙1枚を完成させます。「あの時、困ったよね。」「あの時、嬉しかったよね。」そんな想いとともに一生懸命まとめました。この振り返り会は二次選考の開催をサポートしてくださっている兵庫区役所での開催と給付型奨学金プログラムに御支援を頂いた皆様への報告会と2回あります。留学生の成長した姿をぜひ見に来ていただきたいと思います! もっと見る

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