今回は兵庫図書館へ行きました。初めに、兵庫図書館の館内の案内をして頂きました。館内は少し広めで、留学生たちは職員の方の話にとても熱心に耳を傾けていました。
案内が一通り終わった後、控え室に戻り、再度図書館の詳細な説明を受けました。この時、留学生たちは職員の方の説明にうなづいて聞いたり、難しい日本語の図書館用語を復唱して覚えるなどして、とても真面目な様子でした。
その後、図書館に来た小さいこどもに、絵本の読み聞かせや手遊びをするために、30分ほどその練習をしました。読み聞かせに使う絵本は、いろんな動物の鳴き声を国別にやってみるという内容の絵本でした。留学生たちは、聞き慣れない他国の各動物の鳴き声を口にしてみて、初めは少し戸惑っている様子でしたが、徐々に慣れてきて、面白かったと最後は楽しんでいました。
その次に、日本人なら小さい頃に誰もが一度は聞いたことのある「むすんでひらいて」の手遊びの練習をしました。留学生たちは、見よう見まねで練習していましたが、職員の方だけでなく、周りの日本人の方も一緒にやってるのをみて、こちらも少しずつ慣れていきました。職員の方にも、「おふたりとも、お上手です」と褒めてくださいました。
そして、読み聞かせ本番。留学生たちはとても緊張した様子でした。練習時間が充分にとれず緊張感が高まるなかで、留学生たちはとても上手に読み聞かせをすることができていました。
最後に大勢の方から温かい拍手をいただき、最後は少しほっとした様子でした。終わった後に話を聞くと「とても緊張しましたが、読み聞かせがしっかりできてよかったです」と話していました。
その後、二手に分かれて、予約をされた本を探す作業と本の貸し借りの手続きをする作業をしました。予約された本を探す作業は、文字が極端に小さいもの、カラフルなもの、印刷が薄いものなどがあり、本を探すことはとても大変でした。そして、見つかった本が本当に合っているのか確かめるために、バーコードの番号の確認もしました。留学生にとって見慣れない本ばかりでしたが、集中して作業を進めたため司書の方が想定している時間より短く作業を終わらせることができました。
本の貸し借りの手続きをする作業は、主に本を借りに来た人の手続きと本を返却しに来た人の手続きを行ったのですが、その他にも予約していた本を受け取りに来た人の手続きもあり、本の貸し借りの手続きは基本的に本のバーコードを読み取るお仕事なのですが、その前後に返却期限日の日付が書いてあるレシートを本に挟む作業や、本の付録を確認する作業など、イレギュラーで細かい作業が多くとても大変でした。そして、留学生が一番苦戦していたことは、本を渡す時にお客さんに言うセリフを覚えることでした。しかし、1つずつ丁寧に覚えて、すぐに作業に慣れることができました。また、職員の方にも「思っていたよりも慣れるのが早くて、接客も上手でした」と褒めていただきました。
活動が終わった後に、館長の方に「みなさん素晴らしかったです。ありがとうございました」というお言葉をいただきました。また、留学生たちも「楽しかったです。今日来てよかったです」と話していて、とても充実した活動になりました。
今回は図書館で初めての活動でしたので。教えてもらうことが多かったのですが、次回以降は留学生の主体的な行動に期待したいです。