今回は、和歌山県和歌山市「おのみなとこども食堂」です!
小学生が10人から20人程度。日曜の昼に開催する事も多く、他と比べて親が多いかもしれません。
長年、児童福祉ボランティアに携わる中、子供の孤食の増加を感じていました。子育て、孫の世話を終えた頃に子供食堂を知って深く感動し、ボランティア好きな友人らと始める事になりました。場所は自然災害時に被災者に大広間を開放し、無線を備え連絡拠点にする予定の天理教会さんが、非常時の支援には常時の繋がりが大切であるからと提供して下さいます。
うちの子供食堂は休みの昼にする事も多いので、家族で来てもらう事に力を入れています。そして時々チャリティーバザーを行い、児童福祉面では里親活動への支援、防災面では自然災害の被災支援など、相互扶助の大切さを家族で考えてもらう機会になっています。
ある時食事の一品として出した備蓄食を口にした子供が、親と被災した時の食事について話し合っていました。子供食堂を通して親子の絆を一層深めてくれたらと想っています。
子供の笑顔とボランティアさんの情熱を感じることが一番のやりがいであり、楽しさです。また最初はもっと行政が広報と支援をしてくれたらと思う事もありましたが、ご近所さんに一軒一軒チラシを手配りして繋がり、時には寄付を頂く中、これが子供食堂の根本なのだろうと思うようになりました。
子供には地域の人の多くの支えがあっての食事を、楽しく満面の笑みで食べてもらい、やがて率先して地域に貢献する人間へと育ってもらえたらと思っています。
親御さんには子供食堂は民間のボランティアから始まったことを理解してもらう工夫をしています。子供食堂とは何かを紹介するコーナーを設けたり、広がる他の子供食堂の主催者を招く事もあります。そして行政の支援があるから始める、続けるのではなく、自分達から動くことで子供食堂は広がり、続くことを伝えていきたいです。
子供が怪我をしたことがありました。小さな怪我で応急処置をしたのですが保険に入っておりませんでした。今まで大人の食費や時々行うバザーの売上の一部を運営資金に回していましたが、保険まで余裕がなく深く反省しています。
安全面での不安を取り除き、多くの人にこの活動が伝わるよう、満を持して新たな気持ちでやりたいです。今回応募したのは、最初に子供食堂を始めた人々が全国に寄付を呼びかけるという、熱い思いのこもったプロジェクトに感動したこと、これをうちの地域にも広めたいという思いもあります。
民間から始まった子供食堂のような活動こそ、地域社会を支える根本だと確信しています。この活動が多くの人に伝わるように頑張りますので、宜しくお願いします。