「よみかき宿題こどもカフェ@なぎ」です。
東京都葛飾区で、精神障がいのある方の地域活動支援センターのスペースを借りて、家庭や学校での学習機会が少ない小中学生を対象に無料学習支援と夕食を提供しています。子ども10人、ボランティア10人の20人定員です。センター利用者もボランティアとして、子どもたちと一緒に食事をしたり、トランプやかるたで遊んでいます。
葛飾区で2年前から2つのこども食堂を運営していますが、そのどちらにも来ることができない子がいました。初めて来るときには持って来てねと手渡した「申込書」に、自分で名前を書き込んでも、保護者のサインがもらえない子です。私たちはこんな子どもたちを「こどもカフェ@なぎ」に登録してもらうために、保護者を訪問することから始めています。
先行実施している2つのこども食堂のうち、一つは困難を抱える子どもたちを対象としています。最初は顔を上げることも、目を合わせることも、声を出すこともできない子どもたちが、一緒にご飯を食べて、どんどん元気になってくることに驚き、感動しています。元気になった子は、もう一つの、地域の誰もが参加できるオープンなこども食堂にも来て、ますます元気になっています。そんな子どもたちの成長を目の当たりにすることは、ボランティアの私たちの生き甲斐ともなっていて、ある高齢の女性は「こども食堂に関わり始めて、やっと自分で納得できる老後が始まった気がする」と言っています。
万が一、食中毒を出してしまったり、借りている施設を壊してしまった場合に備え、ボランティア保険に入ってきました。しかし、「こどもカフェ@なぎ」は小さい頃からつらい思いを抱えてきた子どもたちが過ごす場で、予測が難しい事件事故が起きるリスクがあります。ボランティアの補償だけでなく、子どもの怪我などにも補償を考える必要があります。包括的な補償のためには1回ずつイベント保険に入るしかありません。
今年度はある財団の助成金を得て、「こどもカフェ」を立ち上げることができました。しかし、助成金がなくなる来年度以降も、3つのこども食堂を持続可能とするために、現在、寄付金倍増計画にとりかかっているところです。子どもたちの口に入る食材費、学習支援ボランティアの交通費、安心安全のための保険料、この3つのどれもが必要なお金です。
継続して、安心と安全な場所であるために、どうぞよろしくお願いいたします。