今回は、滋賀県大津市にある「出会い食堂 よっといで~」です!
平成28年3月、地域の中学校の校長先生からの「進学できた卒業生たちが、しっかりと三年間頑張って高校だけはちゃんと卒業してほしいと願っている。しかし、困難を抱えておられる家庭も多く、途中で挫折してしまわないかとても心配である。誰かこの地域で子どもや保護者の心のよりどころとなるような、安心して気軽に立ち寄れる子ども食堂してくれへんかなぁ」というつぶやきを持ち帰り、ビアンネの仲間に伝えたところ「月1回くらいならできるね。」「この頃よくテレビで見るわ、やってみてもいいね。」「場所は集会所があるし、食堂スタッフはビアンネの仲間がいるし、あとは資金の問題やね。」と、食堂を開設することに反対はありませんでした。幸い滋賀県の縁創造実践センターさんが、遊べる・学べる淡海子ども食堂モデル事業の募集中で、3年間の助成をしてくださることがわかり早速申請し、5月から食堂を始めることにしました。
食堂のスタイルは「交流に軸足をおく共生の食堂」とし、思いやり・支えあいといった文化を大切に、垣根のない地域や仲間づくりをすること。子どもや参加者にとってここに来れば「楽しい」と思えるような、居心地の良い場所となるよう取り組むこととしました。
早速チラシをつくり、毎日登校時間に見守り活動をされている「民生委員さん」「子ども安全リーダーさん」に手渡しをお願いし、気になる家庭の子どもさんや元気のない子、また一方で子どもたちのまとめ役となるような、リーダー的な存在の子どもにも声掛けをお願いしました。現在は、子供たちの口コミで広がってきています。
参加者は、幼児から中学生と年齢の幅はありますが、食後はみんな一緒に遊ぶこととしています。お天気の良い日は公園で体を使い、ボール遊びや鬼ごっこ。室内ではいろいろなゲームをして楽しく遊びます。最初、みんなと一緒にご飯を食べられなかったり、遊びに馴染めなかったりしていた子どもさんも、2回3回と参加するうちすっかり打ち解け、笑顔で過ごせるようになってきます。食堂に来た時だけでなく、街中で出会ったときにも挨拶をしてくれるようになりました。私たち食堂スタッフは、子どもたちの日々の成長を感じながら楽しんで活動を続けています。
スタッフはみんなボランティア保険に加入しています。自治会保険にも加入しています。しかし、参加者は自治会未加入世帯であったり、他地域からの参加も多くなってきたことを鑑みると、すべてモーラすることができていないため、必要だと思いました。
多くの方に「子ども食堂」の活動にご理解いただき、関心を持っていただけると幸いに存じます。次世代をつなぐ子どもたちの成長を見守りながら、この活動のさらなる広がりを願うばかりです。健全な子ども食堂をしっかりと継続できるよう、ぜひとも皆様のご協力をよろしくお願いいたします。