こんにちは!ケニアのSRHR事業を担当していた戸谷です。
クラウドファンディングへのご支援と応援をありがとうございます。
今日はみなさんに事業の軌跡と未来についてお話させてください。
いま、この記事を読んでいるみなさんは、学生さんでしょうか?社会人の方?お母さん、お父さんとして育児に奮闘している方?もしかしたら中高生の若い方々かもしれませんね。
みなさんそれぞれ自分の人生を選択して歩んでいると思いますが、家族計画や将来の夢は、高校生くらいから自然と考える機会があったのではないのかなと思います。それは学校で性教育に触れる機会があり、中には家庭で性教育を学ぶ機会があったからではないでしょうか。
「自分で未来を選択できる」
これってとても幸せなことだと私は思っています。
「子どもたちが正しい情報を得て、自分で自分の未来の選択をする」
これがこのプロジェクトの目指す未来です。
選択しづらい未来?
活動地のケニアのホマベイ郡に馴染みのない方も多いかもしれないですね。どんな所でしょう?
東アフリカにある赤道直下の国。
ケニア・ウガンダ・タンザニアに囲まれたアフリカ最大のビクトリア湖の沿岸にホマベイ郡はあります。湖で得た小魚や農業で得た野菜や卵を販売して生計を立てる方が多く、道を歩くとヤギや牛、ロバ、鶏がゆうゆうと散歩しているのを見かけます。
人々はシャイな方が多いですが、温かい笑顔を持っている方が沢山います。パーソナルスペースは日本と近い部分もあり、実際に現地に行った際は人と交流する際に心地よさを感じました。
見えてきた課題
そんなホマベイ郡ではこんな声を聞くことがあります。
「9歳で妊娠した」
「毎年3人ほどの生徒が妊娠により休学・退学する」
「21歳でおばあちゃんに」
実際に現在プロジェクトに参加しているピアエデュケーターにも一児のママがいます。学齢期での妊娠・出産は珍しいことではないのです。
なぜ、学齢期の子どもたちが妊娠するケースが多いのか。
理由として、性教育がタブー視されている点があります。教育機関での性教育はカリキュラムに組み込まれておらず、理科の授業の一部で受精やHIV/エイズを扱う程度です。
また、貧困のため、お金やプレゼントを貰う代わりに性交渉を受け入れる女の子もいます。
避妊具の知識を持っていても、入手できる場所が身近にない、どこで手に入れるか分からないなど、避妊具の入所場所や性教育に関する情報へアクセスしづらいという現状もあります。
また、性に関する話題に恥ずかしさやタブー感を覚える子ども・大人が多く、未婚かつ学齢期で妊娠した女の子に対して差別・偏見が根強く残っており、妊娠してしまった女の子は学校や家での居場所をなくしてしまう子も多くいるのが現状です。
妊娠・出産により学校教育を十分に受けることが出来なかった子どもたちは、就きたい職や安定した職に就くことが難しく、貧困の連鎖に陥ってしまうケースが多いのです。
未来を変える子どもたち
このプロジェクトでは21名の15歳〜18歳の子どもたちが立ち上がりました。彼女/彼らは研修で性教育に関する正しい知識や情報リテラシー・聴く/伝える方法などライフスキルなど多くのことを学び、現在ピアエデュケーターとして啓発活動を熱心に実施しています。
最初は初めて知る性教育の知識も多いようで疲れや恥ずかしさを表すピアエデュケーターもいましたが、今や立派なミニ先生として数多くの啓発活動を積極的に実施しています。
「兄弟姉妹にもこの情報を伝えたい!」
「学校の友人にも教わったことを伝えたい!」
そんな積極性も見せてくれるようになり、プロジェクトの啓発活動はどんどん輪を広げています。
一児の母でもあるピアエデュケーターの彼女も、「私は若い母親として経験したことや人生で直面した課題を伝えています。」とエネルギッシュに活動し、多くの若い女の子たちが将来、自分の夢・ゴールを達成することを望んでいます。
私も、エネルギッシュに活動を広げていくピア・エデュケーターの活動を応援しています。
子どもたちが自分で未来を選択できるようになるため、プロジェクトへの応援をどうぞよろしくお願いいたします。
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