わたし達のクラウドファンディングの挑戦に届いた応援メッセージを紹介しています。忌野清志郎、仲井戸麗市、上田正樹、梅津和時ら、日本のジャズ/ロックシーンのボトムラインをぶっとい音で支えてきた名ベーシスト・早川岳晴さんです。
早川岳晴(ベース奏者)
「久し振りの演劇空間だった。思えば高校の頃は状況劇場、早稲田小劇場などに足繁く通い、自分でも学園祭で鈴木いずみ氏の戯曲を演出・出演した。その後つかこうへい氏の作品で何度かステージ上で演奏するという機会もあったが次第に演奏活動が忙しくなり数年に一度ほどの観劇度合いになってしまった。そして今回の『すべて重力のせいだ』は十数年ぶりの芝居。15,6 歳から五十数年経ってあの頃の<演劇空間中毒>が甦る。ゾクゾクした。刺激的で色んなイメージが浮かんだ。それを再び映像で観ることが出来る。演劇はその場でナマで体験するものとする方も多いだろうが音楽では実際のライブより圧倒的にメディアで視聴する人間の方が多い。だから演劇を映像作品で観ると言うことには僕には全く違和感は無い。ナマで気づかなかった発見がいくつ出てくるか楽しみだ。そして未体験の『構造なり力なり』も。ところでヨーロッパではバンドメンバーの住まいが数百キロ離れているとか国が違うなんてことも珍しくない。一極集中に陥りがちな日本の中で群馬を拠点に活動しているのは素晴らしいと思う。」
早川岳晴:ベース奏者
1971年高校在学中からライブ活動を始め、板橋文夫、高瀬アキ等のバンドを経て78年からは生活向上委員会、上田正樹Push&Pull、D.U.B.、忌野清志郎、SION等でジャズ、ロックを問わず活動。現在は自己のバンドHAYAKAWA、麗蘭、Chabo Band、梅津和時KIKI Band、COIL、山田晃士&流浪の朝謡、翠川敬基デュオ、ベースソロなどジャンルを越えて活躍。また83年以降は海外ツアーも数多く 行っている。
14歳の夏、LIVE AIDでDANGER(忌野清志郎+どくとる梅津バンド)の演奏する「はたらく人々」を観て以来、早川さんはずっと憧れのベーシスト。D.U.B.、麗蘭、Chabo Band、≪GLAD ALL OVER≫、緑化計画、KIKI BAND…大好きな音楽のボトムラインにはいつも早川さんのベースが鳴っていた。さらにロードバイク乗りの先輩でもあって、厚かましくも絡ませていただいていた。演劇/微熱少年の活動をスタートするにあたり、案内を出させてもらうと、ご自身もつかこうへいさんの作品への出演経験があると話してくださった。コロナ禍でなかなかタイミングがなかったのだが、以降気にかけていただき、こうして足を運んで頂けた。自分自身が早川さんと仲間たちの音楽から影響を受けた創作をしていることを自覚しているだけに、こうして応援していただけるのがとても励みになっています。ありがとうございます!【加藤真史】