いつも応援をありがとうございます。舞台「尼崎ストロベリー」脚本・演出の木村淳です。本日は今年3月の初演の稽古場での裏話を紹介致します。本日の主役は、主人公駿一の幼なじみで親友そして漫才の相方でもあるマコト役の井本涼太さんです。劇団そとばこまち出身の彼は身体能力も高く、殺陣やアクションには元々定評があったのですが本作品のような会話劇では未知数、当時の彼の担当マネージャーですら私が決定の連絡を入れた時には「え!いいんですか?大丈夫ですか?」と(大丈夫かどうかはこっちが聞きたいことなのだが・・・)。しかも劇中では5分近くある漫才も披露する、とてもハードな役どころ。井本涼太さんは本当に稽古場で苦しんでいました。本作品の稽古は1日3時間程度、期間は約1ヶ月、と長いようで短い稽古時間でした。演技では何度も何度も組み立てては壊し、再構築しては崩し、漫才では稽古が終わってから相方の真丸さんと2人で夜のミナミに消えて行きました。そして幕が上がった舞台「尼崎ストロベリー」初演での「井本涼太のマコト」は素晴らしかったです。いつもヘラヘラして、チャラくて、お調子者のマコト。でも物語が進むにつれ彼に惹かれて、心を寄せて、そして泣かされたお客様も多かったと記憶しております。あれから1年、より研ぎ澄まされた井本涼太さんの演技に皆さま、期待して待っていてください!