
前回:コムトゥヴができるまで#2
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【高校時代に経験した、喪失という現実】
アルバイトに打ち込んでいた高校時代でしたが、友人たちと過ごす時間も大切にしていました。
今でも連絡を取り合う仲間もいます。
ただ、そんな日々の中で今も強く記憶に残っているのは、17歳の時に付き合っていた彼女のことです。
別れてから3ヶ月ほど経った頃、彼女は交通事故で突然亡くなりました。
連絡も取っていなかったので、その知らせは本当に突然で、現実として受け止めきれなかったのを覚えています。
小学生の頃にも、脳の病気で亡くなった友人がいましたが、当時は「死」というものの重さがまだ理解できていませんでした。
でも高校生になって、自分の隣にいた人が突然いなくなるという経験は、
言葉では表せないほどの喪失感でした。
それ以来、「今ある日常は、永遠ではない」という感覚が自分の中にずっとあります。
料理をする上でも、人と向き合う上でも、
「当たり前の今日」が、どれほど大切かを思い知らされた出来事でした。

【彼女の死と、人生の重みを知った瞬間】
高校時代、別れて3ヶ月ほど経った元彼女が、交通事故で突然亡くなりました。
これまでに病気で亡くなった友人や親戚の顔は、どこか穏やかで、眠っているようでした。
でも彼女の遺体は、事故の衝撃が大きかったせいか、顔に何ヶ所も縫い跡がありました。
その姿が、今でも強く脳裏に焼き付いています。
とても明るくて、何ごとも自分で決めて進んでいくような子でした。
その彼女が、もう二度と動かない現実を目の前にしたとき、「生きるってどういうことなんだろう」と、初めて深く考えました。
当時の私は、アルバイトには真剣でも、授業や進路には正直そこまで熱意を持てていませんでした。
でも、あの出来事があってから、彼女の分までしっかり生きていこう、もっと本気でやろうと思えるようになりました。
専門学校に進んでから、自分を変えたいと思って努力できたのは、
あの別れが、自分の背中をずっと押してくれていたからだと思います。

【専門学校すら落ちたあの日の悔しさ】
高校時代、私は授業にはあまり真面目とは言えない生徒でしたが、
料理の道に進みたいという想いだけは誰よりも強く持っていました。
一般入試で受けたのは、愛知にある国際調理専門学校。
書類も面接も、自分の中では正直手応えがありました。
でも、合格通知が届く日。
クラスのみんなには分厚い封筒が届いている中で、
私のポストには、薄い一通の封筒だけが入っていました。
中には、「合格を見送らせていただきます」という言葉。
しばらく現実を受け止められませんでした。
専門学校の入試で不合格になる人を、私は今でも自分以外に知りません。
アルバイトでどれだけ頑張っていても、
料理の勉強を自分なりに積み重ねていても、
数字で評価される「高校生活」が足りなかった
それで落とされる世界がある
努力してきたことが“評価されない”という現実を突きつけられた瞬間でした。
この悔しさが、後の自分を突き動かす大きな原動力になります。

続く…
植田和宏シェフと一緒に働く仲間を募集します
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コムトゥヴができるまで
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