
前回:コムトゥヴができるまで#6
はこちらから↓
https://note.com/sop_mei_fr/n/n88ae395dcc5a
【新人時代、上司に言われた衝撃の一言】
アルバイトから正社員になった瞬間、扱いはガラッと変わりました。
“できるアルバイト”だった僕も、“できない新人”になったのです。
そんな中、当時のOJT(メンター)の上司から言われたのは、忘れられない一言。
「お前のこと嫌いだから、一緒に仕事したくねえ」
新人教育を担当する立場の人から、はっきりそう言われた衝撃。
正直、心が折れそうになりました。
でも今振り返ると、あの経験が“誰とでも仕事をやり切る力”を鍛えてくれたと思います。
「人に好かれるかどうか」じゃなく「任された仕事をやり切るかどうか」。
それがプロとしての覚悟だと学んだ瞬間でした。

【入社半年で“グズ”と呼ばれ、殴られながら働いた日々】
入社して半年後、僕の働いていたビュッフェレストラン「パーゴラ」に、52階のフレンチレストランから問題を起こした山田さん(仮名)が異動してきました。
その人はかなりクセのある人物で、僕の名前を呼ばず、いつも「グズ」と呼びました。
僕ともう一人の新入社員で交互にシフトを組んでいましたが、1週間でその同期は退職。
そこから先は、僕と山田さん(仮名)が毎日セットで働くことになりました。
当時でも問題だったのですが、仕事中に殴られたり、足を踏みつけられこともありました。
それでも歯を食いしばって、毎日を必死に乗り切っていました。

【嫌いなのに学ぶことが多かった“地獄の先輩”】
毎日一緒に働く中で山田さん(仮名)のいろんな特徴に気付きました。
まず彼は一日の仕事を“始めから最後まで”手書きで書き出していました。
チェックリストのように一つひとつ消して進める。
でも業務量があまりに多く、その“消す時間”で逆に遅れているようにも見えました。
また、仕込みに関しては問題ないのですが、アラカルトのオーダーやイレギュラーが入ると途端にイライラ。
その怒りが僕や他のスタッフに強くぶつけられました。
それでも彼は、僕より圧倒的に仕事ができました。
フランスで働いた経験もあり、フランス語は社内でも頼られるレベル。
人間性は負けないのに、仕事や語学力で負けている。
そのせいで「自分にはこの部署での居場所がない」と感じ、毎日が悔しくて仕方ありませんでした。

続く…
植田和宏シェフと一緒に働く仲間を募集します
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コムトゥヴができるまで
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